「施す」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「施す」とは、「憐れみの気持ちから、恵まれない人に物質的・金銭的な援助を与えること」や「装飾や補足のために何かを付け加えること」などを示す言葉です。
「施す」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・「施す」を使った言葉の意味・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「施す」の意味とは?
- 「施す」の読み方
- 「施す」の英語(解釈)
- 「施す」の言葉の使い方
- 「施す」を使った言葉と意味を解釈
- 「施す」を使った例文・短文(解釈)
- 「施す」の類語や類義の表現
「施す」の意味とは?
「施す」の意味は、「憐れみの気持ちから、恵まれない人に物質的・金銭的な援助を与えること」や「装飾や補いのために何かを新たに付け加えること」、「ある効果・影響を目的として事を行うこと」「事態を改善するような行動をすること」などになります。
「施す」という言葉には、「開発途上国の飢餓に苦しむ人々に食糧を施す」という文章のように、「恵まれない人達に物質的に支援を与える」の意味があります。
更に、「登山用のレインウェアには、ゴアテックスなどの最先端のシームレスな防水加工が施されています」の文章のように、「何らかの装飾や機能、補いのために付け加えること」という意味もあります。
「策を施すことによって、絶体絶命のピンチを何とか切り抜けることができた」というような文章では、「施す」の言葉の意味は「ある効果を目的として事を行うこと」や「事態を改善する行動を取ること」になっています。
「施す」の読み方
「施す」の読み方は、「ほどこす」になります。
「施す」の英語(解釈)
「施す」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“practice charity、engage in charitable work”(「慈善を実践(実行)する」から、「施す」の意味になります。)
“give money to〜”(「〜にお金を与える」で、「お金を施す」を直接に意味します。)
“She gave money to person who suffers from illness in good faith. ”(彼女は善意で、病気で苦しむ人にお金を施した。)「恵まれない子供達に施した」は、以下の英文で簡単に表現できます。
“I help underprivileged children.”「何かの効果を目的に行うこと」は、“do”と“perform”で表現できます。
“Doctor performed an operation on this patient. ”(医師はこの患者に医療を施した。)
「策を施す」は、“take measure to〜”や“take steps to〜”で表現できます。
「施す」の言葉の使い方
「施す」の言葉の使い方は、「恵まれない人に物質的な援助を与える時」や「装飾や工夫などを付け加える場合」に使うという使い方になります。
この意味での使い方をした文章として、「交通遺児の教育支援のために一定の金額を施した」や「綺麗な装飾を施している家具に魅力を感じた」などを上げることができます。
また、「ある効果・影響を得るために何かを実行する場合」や「状況改善のための行動をする時」にも、「施す」の言葉を使用することができます。
「施す」を使った言葉と意味を解釈
「施す」を使った代表的な言葉である「装飾を施す」「工夫を施す」「メイクを施す」について、その意味を解釈していきます。
- 「装飾を施す」【そうしょくをほどこす】
- 「工夫を施す」【くふうをほどこす】
- 「メイクを施す」【めいくをほどこす】
「装飾を施す」【そうしょくをほどこす】
「装飾を施す」の言葉の意味は、「何かに装飾を付け加えること・飾りのための何かを加えること」になります。
例えば、「花瓶に美しい絵の装飾を施した」や「装飾を施すことによって、洋服のデザインが華やかになる」などの文章で使えます。
「工夫を施す」【くふうをほどこす】
「工夫を施す」の言葉の意味は、「良い方法や手段を付け加えること」や「何らかのアイデアを具体的な形にして加えること」になります。
例えば、「工夫を施したイベントはとても画期的で楽しいものになりました」や「もっと工夫を施して完成度を高めなさい」などの文章で使えます。
「メイクを施す」【めいくをほどこす】
「メイクを施す」の言葉の意味は、「メイク(化粧)を後から付け加えて、見た目を調整すること」になります。
例えば、「メイクを施した彼女は、同一人物と分からないほどの別人に変わった」や「メイクを施せば気持ちが晴れやかになる」などの文章で使用されます。
「施す」を使った例文・短文(解釈)
「施す」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「施す」の例文1
- 「施す」の例文2
- 「施す」の例文3
「施す」の例文1
「アフリカやアジアの恵まれない子供達に、積極的に資金援助を施したいと思っている先進国の人は多いのです」
この「施す」を使った例文は、「アフリカやアジアの恵まれない子供達に積極的に寄付をして、資金援助を実行したいと思っている先進国の豊かな人が多いということ」を意味しています。
「施す」には、「恵まれない人に援助すること」の意味があります。
「施す」の例文2
「美しい細工を施してあるガラスの器は透明感があって、見ているだけで自分の心から邪心が取り除かれるような感じがします」
この「施す」を使った例文は、「美しい細工を加えているガラスの器は透明感があって、見ているだけで自分の心から邪(よこしま)な心・欲望が取り除かれるような感じがすること」を意味しています。
「施す」には、「工夫や装飾を付け加える」という意味があります。
「施す」の例文3
「織田信長は桶狭間の戦いで、雨天に構わず急襲する奇策を施したことによって、見事に今川義元の大軍を打ち破りました」
この「施す」を使った例文は、「織田信長が桶狭間の戦いで、雨天の中で敵軍を急襲するという想定外の奇策を実行したことによって、見事に今川義元の大軍を打ち破ったこと」を意味しています。
「施す」には、「ある効果や影響を狙って実行すること」の意味があります。
「施す」の類語や類義の表現
「施す」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?
- 「寄付する・贈る・プレゼントする」【きふする・おくる・ぷれぜんとする】
- 「付け加える・効果を期待して行う」【つけくわえる・こうかをきたいしておこなう】
- 「手段を取る・策を講じる」【しゅだんをとる・さくをこうじる】
「寄付する・贈る・プレゼントする」【きふする・おくる・ぷれぜんとする】
「施す」の類語・類義表現として、「寄付する・贈る・プレゼントする」があります。
「施す」には、「恵まれない人達に物質的に援助すること」や「お金や物を贈ってプレゼントすること」の意味があります。
そのため、「施す」の類義表現として、「寄付する・贈る・プレゼントする」を上げることができます。
「付け加える・効果を期待して行う」【つけくわえる・こうかをきたいしておこなう】
「施す」の類語・類義表現として、「付け加える・効果を期待して行う」があります。
「付け加える」というのは、「後から何らかの目的を持って加えること」を意味します。
「効果を期待して行う」の意味は、「その行為によって何らかの良い効き目が得られるだろうという推測があること」になります。
それらの意味から、「付け加える・効果を目的にして行う」を示す「施す」の類義表現として、「付け加える・効果を期待して行う」を指摘できます。
「手段を取る・策を講じる」【しゅだんをとる・さくをこうじる】
「施す」の類語・類義表現として、「手段を取る・策を講じる」があります。
「施す」という言葉の意味には、「事態を改善するためにある手段を取ること」や「ある効果・影響を期待して策を行うこと」があります。
それらの意味から、何かの効果・影響を狙って実行する「施す」の類語として、「手段を取る・策を講じる」が上げられるのです。
「施す」という言葉について徹底的に解説しましたが、「施す」には「恵まれない人に物質的・金銭的な援助を与えること」や「装飾や補足のために何かを付け加えること」などの意味があります。
「施す」の類語・類義表現としては、「寄付する・贈る・プレゼントする」「付け加える・効果を期待して行う」「手段を取る・策を講じる」などがあります。
「施す」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。