「幸多からんことを」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「幸多からんこと」の意味や使い方を紹介します。
さらに「幸多からんこと」を使った例文や、「幸多からんこと」を使う場面について紹介して行きます。
目次
- 「幸多からんこと」の意味とは?
- 「幸多からんこと」の意味
- 「幸多からんこと」の英語
- 「幸多からんこと」の言葉の使い方
- 「幸多からんこと」を使った例文
「幸多からんこと」の意味とは?
「幸多からんこと」という言葉を知っているでしょうか。
「幸多からんこと」は「さちおおからんこと」と読みます。
卒業式に出席した来賓の挨拶などで、「幸多からんこと」というフレーズを聞いた事があるかもしれません。
また、結婚式に参加した時に、「幸多からんこと」というフレーズを含めた挨拶をした経験がある人もいるかもしれません。
一方で「幸多からんこと」という言葉を、今回初めて聞いたという人もいるでしょう。
そこで「幸多からんこと」という言葉の意味や使い方を紹介します。
今後、人生の節目で「幸多からんこと」という言葉を聞いた時に、どのような意味なのか理解できるようになるでしょう。
「幸多からんこと」の意味
「幸多からんこと」にはどのような意味があるでしょうか。
この場合の「幸」には「幸運」「良い出来事」「しあわせ」などの意味があります。
また「多からんこと」は、「たくさん訪れますように」という意味があります。
そのため「幸多からんこと」という言葉には、「たくさんのしあわせが訪れますように」という意味があります。
言われて嫌な気持ちになる人がいない、さわやかな言葉です。
実際に「幸多からんこと」という言葉は、卒業式や結婚式など、門出の場の挨拶として使われる事が多い言葉です。
このように「幸多からんこと」という言葉には、「たくさんの幸せが訪れますように」という意味があります。
「幸多からんこと」の英語
「幸多からんこと」を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「幸多からんこと」は英語で“I wish you all the best. ”という文章になります。
「I wish」には「私は望みます」という意味があり、“you all the best”には、「あなたにとって最高のすべてを」という意味があります。
そのため、「私はあなたに最高の出来事がもたらされる事を望みます」という意味になり、「あなたに人生に幸あれ」「幸多からんこと」という意味になります。
このように「幸多からんこと」という言葉は、英語に翻訳する事もできます。
英語圏に住む誰かに、素敵な言葉を贈りたい時に、“I wish you all the best. ”というフレーズを覚えておきましょう。
「幸多からんこと」の言葉の使い方
「幸多からんこと」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「幸多からんこと」は、使う場面が限られていますので、それぞれの場面を知っておきましょう。
- 「卒業式」
- 「結婚式」
- 「入社式」
- 「年賀状」
「卒業式」
「幸多からんこと」という言葉を使う場面として、すぐに思い浮かぶのが「卒業式」です。
卒業式は晴れの門出の舞台です。
卒業生たちが、これからの人生でたくさんの良い経験ができるようにと、「幸多からんこと」という言葉をかけます。
卒業式の来賓や、校長先生、担任の先生などが、「幸多からんこと」という言葉を含んだ挨拶をします。
「結婚式」
「結婚式」も晴れの門出の舞台の代表格です。
結婚生活を始める事は、独身の人が思うほど簡単ではなく、ひとつの会社を起業するような難しさがあります。
そこで結婚式の参列者は、「幸多からんこと」という言葉を、新郎新婦にかけます。
特に披露宴のスピーチで、「幸多からんこと」という言葉がたくさん登場します。
「入社式」
大学生や高校生が、社会に出る記念すべき日、それが「入社式」です。
新人社員には、厳しい事を言う必要もありますが、将来に希望が持てるようなメッセージも同時に贈る必要があります。
そこで「幸多からんこと」という言葉を贈ります。
入社式で挨拶する来賓や社長が、「幸多からんこと」という言葉を含む挨拶をして、今後の活躍を祈ります。
「年賀状」
「年賀状」を送る習慣がある人は、年賀状に添える言葉に悩む事があるかもしれません。
これから新しい一年が始まる、清々しいタイミングで「幸多からんこと」という言葉を一筆添えるのはいかがでしょうか。
読んだ人が嫌な思いをしない言葉としておすすめです。
「幸多からんこと」を使った例文
「幸多からんこと」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「幸多からんこと」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「幸多からんこと」の例文1
- 「幸多からんこと」の例文2
- 「幸多からんこと」の例文3
「幸多からんこと」の例文1
「卒業生のみなさんの人生に『幸多からんことを』お祈りします」
この例文は、卒業式に出席した来賓の挨拶で頻繁に登場する文章です。
「幸多からんこと」は「祈る」という言葉とくっついて定型句のように使われます。
この例文では、これから学校を卒業し次の段階に進む人に対して、輝かしい未来が訪れるように祈っているという意味が含まれています。
中学校の卒業式なら、高校生活でよい事が起こるように、大学生の卒業式なら、社会に出て良い事が起こるように祈っています。
「幸多からんこと」の例文2
「お二人の人生に『幸多からんことを』お祈りします」
この例文は、結婚式の披露宴でスピーチを任された来賓の挨拶でしょう。
「お二人の人生」から始まる一連の文章も、結婚式で読まれるスピーチの定番の文章となっています。
結婚生活は順風満帆では行かず、何かと大変な事が起こる事を、結婚経験者なら知っています。
そこでせめて挨拶で応援したいと、これから荒波に漕ぎ出す新郎新婦のために、暖かいメッセージを贈りたいと思います。
そのような時に、この例文のような文章が選ばれます。
「幸多からんこと」の例文3
「振られてしまったけれど、君の人生に『幸多からんこと』を!」
この例文は、片想いの女性に振られてしまった男性が、彼女に最後にかける言葉として選んだ文章です。
この男性は彼女の事が大好きなので、仮に自分と付き合ってくれなくても、彼女の幸せを祈っているようです。
彼女からすれば余計なお世話と感じるかもしれませんが、数年経ち彼の事が思い出になった頃、「良い人だった」「いい思い出だった」と感じるかもしれません。
フラれた直後に口に出す挨拶として、「幸多からんこと」は素敵なセリフと言えるでしょう。
「幸多からんこと」という言葉の意味や使い方を見てきました。
これから晴れの門出の席で、挨拶をする機会がある時は、「幸多からんこと」というフレーズを覚えておくと便利でしょう。
誰かに対して心を込めて「幸多からんこと」という言葉を掛けてみましょう。