「うろ覚え」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「うろ覚え」という言葉の意味や語源を紹介します。
さらに「うろ覚え」を使った例文や「うろ覚え」の英語を紹介します。
目次
- 「うろ覚え」の意味とは?
- 「うろ覚え」の意味
- 「うろ覚え」の英語
- 「うろ覚え」と「うる覚え」正しいのは?
- 「うろ覚え」の語源
- 「うろ覚え」を使った例文
「うろ覚え」の意味とは?
みなさんは「うろ覚え」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「うろ覚え」は「うろおぼえ」と読みます。
「うろ覚え」という言葉を聞いた事があるが、意味を忘れてしまった、または正確な意味までは分からないという人が多そうです。
また、今回初めて「うろ覚え」という言葉を知ったという人もいるでしょう。
そこで、「うろ覚え」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、「うろ覚え」の意味をハッキリと思い出す人がいるかもしれません。
「うろ覚え」の意味
「うろ覚え」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「うろ覚え」には、「確かな記憶ではなく、薄っすら、ぼんやりと覚えている事」または「不確実な記憶」という意味があります。
例えば「亀」という動物を「うろ覚え」な人は、「緑色だったような…」「確か、顔や手足が引っ込むような気が…」など、記憶がぼんやりしています。
「うろ覚え」の原因の一つが、「昔は覚えていたが、時間の経過とともに、記憶がぼやけてしまったというものです。
例えば大人になってから、小学校のクラスメートが「うろ覚え」になるのは、時間の経過が原因でしょう。
次に「偶然見聞きした程度なので、ハッキリ記憶できていない」というケースです。
例えば、噂話を小耳に挟んだ程度だと、その噂についての記憶は確かではないでしょう。
このように、「うろ覚え」には「確かな記憶ではなく、薄っすら、ぼんやりと覚えている」「不確実な記憶」という意味があります。
「うろ覚え」の英語
「うろ覚え」を英語に直すと、どのような英語になるでしょうか。
「うろ覚え」を英語にすると“faint memory”(フェイントメモリー)になります。
“faint”には「淡い」とか「かすかな」などの意味があり、“memory”には「記憶」という意味があります。
そのため“faint memory”は「淡い記憶」「うろ覚え」という意味になります。
このように「うろ覚え」を英語にすると“faint memory”となります。
英語でやり取りする機会がある時のために、覚えておきましょう。
「うろ覚え」と「うる覚え」正しいのは?
「うろ覚え」という言葉と、よく似た言葉に「うる覚え」という言葉があります。
「うる覚え」という言葉を主に使っている人も多いでしょう。
しかし「うる覚え」は「うろ覚え」の誤用で、このような言葉は存在しません。
これを機会に「うる覚え」という言葉を使っていた人は、「うろ覚え」を使うようにしましょう。
「うろ覚え」の語源
「うろ覚え」という言葉の語源はどのようなものでしょうか。
「うろ覚え」を漢字にすると、「うろ」は「洞」「空」「虚」という感じが当てられます。
どの感じにも中身がなく、ぼんやりとした様子を意味する言葉です。
「洞」は木の中に穴があいているものを指しますし、「空」は「から」という意味があります。
「虚」は「うつろ」という意味があります。
この言葉が示すように、「うろ覚え」は記憶が鮮明でなく、記憶の中身が空虚なイメージがあります。
先ほどの「うる覚え」が間違いであるという件も、「うろ」に当てる漢字が「洞」「空」「虚」であるとしると理解しやすいと思います。
「うろ覚え」を使った例文
「うろ覚え」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「うろ覚え」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「うろ覚え」の例文1
- 「うろ覚え」の例文2
- 「うろ覚え」の例文3
「うろ覚え」の例文1
「この曲は子供の頃に聴いていたけど、歌詞は『うろ覚え』だ」
この例文のような体験をした人は多いと思います。
子供の頃に良く聴いていた曲は、「聴いていた」という事は思い出せますが、歌詞などの細部については「うろ覚え」な事があります。
これは時間の経過によって、記憶が薄れてしまった事が原因だと考えられます。
音楽だけでなく、子供の頃に見ていたテレビ番組の内容や出演者、CMも内容やキャラクターなども、あいまいな記憶になりハッキリと思い出せなくなります。
しかし、しっかりと記憶した過去の実績があるため、久しぶりに動画などで見ると、「懐かしい」と思い、詳細な内容までよみがえる事があります。
「うろ覚え」の例文2
「ネットニュースで見ただけなので、事件の内容は『うろ覚え』です」
この例文のタイプの「うろ覚え」もあります。
この例文に登場する人は、おそらくネットニュースを流し見をしていて、きっちり中身を確認していなかったのでしょう。
そのため、ニュースについての話題になった時に、「知っている」のは確かですが、ハッキリとした内容までは覚えていません。
日常的に、このタイプの「うろ覚え」は多いのではないでしょうか。
世界的な有名なアーティストについて、大まかな情報は知っているものの、ハッキリとは言えない事は良くありますし、スポーツの話題も、ニュースなどで何となく見ていても、しっかりとした情報を得ていないケースはあります。
「うろ覚え」の例文3
「『うろ覚え』だけど、片想いをしているAさんの誕生日が今日だと思って、プレゼントを渡しに行った」
この例文に登場する人は、Aさんに片想いをしている人です。
おそらくAさんの情報をハッキリと仕入れる事ができない環境にいて、誕生日についても確信を持てないのでしょう。
例えばバイト先で知り合った異性の事を好きになった時、社交的な人でないと積極的に話しかけたり、重要な情報を聞き出す事はできないはずです。
そんな時に他のバイトの人との会話を聞き、今日が誕生日である事を知ったのかもしれません。
このように、「確かな情報を得たわけではない」「ハッキリした記憶があるわけではない」と前置きをしたい時に、「うろ覚え」という言葉を使う事があります。
「うろ覚え」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんも「うろ覚え」のものがたくさんあると思います。
今回初めて「うろ覚え」という言葉を知った人は、以前は記憶していたけれど忘れてしまったもの、そもそもきちんと情報を把握していないものに対して、「うろ覚え」という言葉を使ってみましょう。