「不義理」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「不義理」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「不義理」の使い方や、「不義理」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「不義理」の意味とは?
- 「不義理」の意味
- 「不義理」の英語(解釈)
- 「不義理」の対義語
- 「不義理」の言葉の使い方
- 「不義理」を使った例文
- 「不義理」の類語や類義の表現
「不義理」の意味とは?
みなさんは「不義理」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
「不義理」は「ふぎり」と読みます。
誰かに「不義理」な行為をされた経験がある人も、中に入るかもしれません。
一方で、「不義理」という言葉を、今回初めて目にした人もいるでしょう。
「不義理」という言葉が登場するセリフを聞いても、頭の中に何も浮かばない人もいるかもしれません。
そこで「不義理」の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、「不義理」という言葉を含む文章を見た時に、すぐに理解できるようになるでしょう。
「不義理」の意味
「不義理」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「不義理」は「義理を欠く事」また「義理を欠く様子」という意味があります。
例えば、家を離れて暮らしている両親を、長い間放って置いた場合は、「不義理」と言われてしまうかもしれません。
また仕事相手に対して、年始の挨拶を省略するなどの義理を欠く行為をしてしまった時も、「不義理」だと、上司などに叱られてしまうかもしれません。
また「人からお金や物を借りて、返さないでいる事」を「不義理」と呼ぶ事があります。
「金の切れ目は、縁の切れ目」という言葉があるくらいですから、お金を借りたまま返さない行為は、「不義理」の最も重い罪なのかもしれません。
「不義理」の英語(解釈)
「不義理」を英語で表現すると、どのような言葉になるのでしょうか。
「不義理」は英語で“Ingratitude”(イングラティツゥード)となります。
“Ingratitude”には「不義理」のほか、「忘恩」などの意味があります。
“ingratitude”は“gratitude”(グラティツゥード)に否定の“in”が付いていますが、
“gratitude”には「感謝」の意味があります。
“ingratitude”は「感謝が無い」という意味から、「忘恩」「不義理」を表現するようになったと考えられます。
このように、日本語の「不義理」は英訳する事ができますので、覚えておきましょう。
「不義理」の対義語
「不義理」の対義語には、どのような言葉があるでしょうか。
反対の意味をもつ言葉を見る事で、「不義理」という言葉の意味が立体的に理解できるようになるかもしれません。
- 「義理」【ぎり】
- 「正道」【せいどう】
- 「正義」【せいぎ】
「義理」【ぎり】
「不義理」の対義語といえば、やはり「義理」でしょう。
「不義理」を理解するために、「義理」の意味を知っておきましょう。
「義理」には、「対人関係でするべき道」という意味があります。
また「守るべきルール」「守るべき礼儀」という意味もあります。
「義理が立たない」「義理を欠く」などの定型句があり、年配の方などは日常的に使う言葉かもしれません。
「義理」は「対人関係でするべき道」「守るべきルール、礼儀」という意味がありますから、「不義理」はそれができていないという事になります。
「正道」【せいどう】
「正道」には、「人として進むべき正しい道」という意味があります。
例えば「人に迷惑を掛けない」「人に親切にする」などが、「正道」の一部と言えるでしょう。
また人に迷惑を掛けたり、社会ルールを守れない人を、正しい道に導く時に、「正道に導く」という定型句を使います。
「正義」【せいぎ】
「正義」は「正義の味方」などの言葉で、一般的に良く知られている言葉です。
「正義」には、「人間としての道にかなった行為」「正しい道理」という意味があります。
「正義の味方」は、「人間としての道にかなった行為」をする人を応援する人という事になります。
「不義理」の言葉の使い方
「不義理」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「不義理」には、義理を欠く事、人から借りたお金を返さない事という意味がありますので、そのような場面を見た時に使ってみましょう。
例えば同じ職場に仕事が忙しく、盆や正月が来ても田舎の実家に帰らない同僚がいたら、「それは『不義理』だよ」と諭してあげるといいかもしれません。
また誰かにお金を貸して、いつまで経っても返してもらえない時は、「○○君に『不義理』をされている」と友達に相談してみるといいかもしれません。
また自分が、仕事相手に義理を欠く事をしてしまった時は、「不義理をしてしまい、大変申し訳ありません」などと「不義理」という言葉を使って謝りましょう。
「不義理」を使った例文
「不義理」という言葉を使った例文を紹介していきます。
様々な場面における「不義理」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「不義理」の例文1
- 「不義理」の例文2
「不義理」の例文1
「長い間『不義理』をしてきた親に、お金を返済した」
この例文の「不義理」は、お金を借りたまま返さないという意味があります。
親に借りたお金を返さないという行為には、まともな収入がない、借金を作るような暮らしをしているという背景が見えるため、親を心配させる事にもなります。
何重にも心配を掛ける行為と言え、「不義理」そのものと言えるでしょう。
「不義理」の例文2
「『不義理』ばかりして迷惑を掛けた妻に、恩返しがしたい」
この例文に登場する夫は、妻に様々な迷惑を掛けてきた事を「不義理」という言葉で表現しています。
奥さんが一緒にいてくれる間は、反省しやり直す事ができますので、早く「不義理」した分を恩返しして欲しいものです。
「不義理」の類語や類義の表現
最後に、「不義理」の類語や似た意味の言葉を見て行きましょう。
「不義理」とよく似た言葉を知ると、言い換えができるようになります。
ボキャブラリーが増えて、会話が楽しくなるかもしれません。
- 「非道」【ひどう】
- 「邪道」【じゃどう】
「非道」【ひどう】
「非道」は、「人道や人情にはずれている様子」という意味があります。
「非道な仕打ちをする」という場合、「人の道から外れたような、ひどい仕打ちをする」という意味があります。
また「非道」な行為ばかりする人の事を「非道な人」と呼びます。
「邪道」【じゃどう】
「邪道」は、「人としての道に外れている事」という意味があります。
間違った考え方をした時などに、「その考え方は『邪道』だ」などと指摘します。
「不義理」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「不義理」はできるだけせずに、人としての道から外れないように生きて行きたいものです。