「不義密通」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「不義密通」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、現代では、まず普通に使われることがない言葉なので、意味を知らない人もたくさんいるはずです。
そこで今回は、「不義密通」について解説をしていくことにします。
目次
- 「不義密通」とは?
- 「不義密通」の語源や由来
- 「不義密通」の表現の使い方
- 「不義密通」を使った例文と意味を解釈
- 「不義密通」の類語や類義語・言い換え
「不義密通」とは?
「不義密通」の「不義」とは「男女の道義に外れた関係のこと」を意味しており
「密通」は「結婚している人、未婚の人関係なく、男女がこっそりと通じていること」指しています。
このことから「不義密通」は、「夫のいる女性が他の男性と逢い引きしていること」という意味になります。
- 「不義密通」の読み方
「不義密通」の読み方
「不義密通」は、「ふぎみっつう」という読み方になりますが、現代では全くと言っていいくらいに使われることがないので、ここでしっかりと覚えておいてください。
「不義密通」の語源や由来
「不義密通」の語源を辿ると、「不義」は「義理を果たさない」、「密通」は「密かに通じる」という解釈から「こっそりと逢う」ということになったと考えられています。
「不義密通」の表現の使い方
「不義密通」は、「夫のある女性が他の男性と通じること」という意味になるので、江戸時代に妻が夫の目を盗んで、他の男と通じている時に使われていました。
しかも「不義密通」していることが発覚したなら、夫は、妻と相手の男を殺害しても罪に問われなかったというのですから、とても重たい罪だったと言えます。
「不義密通」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「不義密通」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてください。
- 「不義密通」を使った例文1
- 「不義密通」を使った例文2
「不義密通」を使った例文1
「弥助と駈け落ちをしたお勝は、誰が見ても明らかに不義密通であることが分かるのだった」
古い時代の言葉だけに、実際の活用場面は、時代劇のワンシーンで出てきそうな文章になりますね。
駆け落ちしたことから、「不義密通」していたと思われているのです。
「不義密通」を使った例文2
「不義密通に対する罰則は死罪と決まっており、罰があまりに重いため、当時は離縁を勧めたり、金銭で何事もなかったように済ませたりすることも少なくなかった」
「不義密通」の罰則があまりにも重たいために、このような処分することが一般的だったようですが、これは夫の体裁も考えてのことかもしれません。
「不義密通」の類語や類義語・言い換え
「不義密通」を他の言葉に置き換えるとするなら、どのような言葉が使えるかを見ていくことにしましょう。
- 「不倫」
- 「浮気」
「不倫」
「不義密通」を現代の言葉に置き換えると、まさに「不倫」が類義語として扱うことができるでしょう。
「人が行うべき道から外れること」、「配偶者ではない者と男女関係を持つこと」という意味がありますが、今は「不倫」は社会問題にもなっています。
「浮気」
「浮気」も「不義密通」の類義語として挙げることができますが、「心が浮わついて変わりやすいこと」、「1人の異性だけではなく、他の人にも気持ちを寄せること」という意味があります。
ただ、「不倫」より「浮気」の方が何となく軽い感じがありそうです。
それでも決して許されることではないでしょう。
今や現代版「不義密通」の「不倫」は、芸能界ですぐにクローズアップされる問題です。
「不倫」をしたことで、社会的地位を失うだけでなく、家族離散という辛く厳しい結果にもなってしまいます。
しかし、言葉の表現が「不倫」が「不義密通」かという違いがあるだけで、本当は「不倫」も厳罰に処せられても仕方のないことです。
それでも多くの男女が「不義密通」、「不倫」に走るのは、男性が弱くなってきたことも起因しているように思えてなりません。