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「見越して」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

「見越して」という言い回しを聞いたことがあるでしょうか。

日常的にも使われる表現ですから、意味はよくわからないけれど少なからず聞いたことがある、使ったことがある、という人も多いかもしれませんね。

それならば意味をしっかりと理解し、正しく使えるようにしましょう。

ここでは「見越して」という言葉の意味や類義語について紹介します。

見越して

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「見越して」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「見越して」の意味とは?
  • 「見越して」の読み方
  • 「見越して」の英語(解釈)
  • 「見越して」の対義語
  • 「見越して」の言葉の使い方
  • 「見越して」を使った言葉と意味を解釈
  • 「見越して」を使った例文・短文(解釈)
  • 「見越して」の類語や類義の表現


「見越して」の意味とは?

「見越して」の意味とは?

「見越して」というのは良い結果を期待して行動をとることを当て込んで、という意味を指しています。

将来に何が起こるか現在の状況から憶測する様子を指しており、将来こうなるであろうということを期待した上でその次の行動を考える、という意味を持ち合わせています。

例えば、受験生の子供がいるのであれば受験に合格するであろうということを「見越して」、合格した時のお祝いを何にしようか考える、という意味合いがあるのです。



「見越して」の読み方

「見越して」の読み方

「見越して」という言い回しは「みこして」と読みます。

複雑な読み方ではありませんので、しっかりと覚えておきましょう。

「見越して」の英語(解釈)

「見越して」の英語(解釈)

「見越して」という表現を英語にすると“In anticipation of”という表現が使えます。

何かを期待して、何かを予測して、という意味になります。

それ以外にも“think ahead to”でも良いでしょう。

将来これが起こるということを予測し、その上で行動する、という意味を持っているのです。



「見越して」の対義語

「見越して」の対義語

「見越して」という表現の対義語にこれといったものは存在しません。

しかし、「見越して」というのは将来に何が起こるのか予測して、という意味になりますので過去を思い起こすといった表現が対義語に当たります。

例えば過去に思いを巡らす、過去を思い返す、などといった表現は「見越して」という表現の対義語に当たります。

将来のことを予測するのではなく、過去について思い返し、思い出にふける、などといった表現も対義語になるでしょう。

「見越して」の言葉の使い方

「見越して」の言葉の使い方

「見越して」という表現は先ほども述べた通り、基本的に良い結果を想像することが多いと言われています。

子供が受験に合格するであろうことを「見越して」、試験で良い結果を取るであろうことを「見越して」、ダイエットに成功するであろうことを「見越して」、などという意味を持ちます。

その一方で悪いことを示唆する場合もありますので、両方の言い回しを覚えておきましょう。

「見越して」を使った言葉と意味を解釈

「見越して」を使った言葉と意味を解釈

ここでは「見越して」という言葉を使った表現をいくつか紹介します。

将来を「見越して」、先を「見越して」、という言い回しを知っておきましょう。

  • 将来を見越して【しょうらいをみこして】
  • 先を見越して【さきをみこして】

将来を見越して【しょうらいをみこして】

将来を「見越して」、というのは将来に何が起こるのかということを考えて、予測して、という意味があります。

例えば、将来は年金がもらえなくなるかもしれません。

さらに児童手当などにも変化が起こると言われていますし、金銭的な補償が徐々になくなりつつあります。

そのような将来を「見越して」貯蓄をするなどの工夫が必要になります。

金銭的に不自由になるかもしれない将来を見越し、投資をするということも大切です。

先を見越して【さきをみこして】

先を「見越して」という表現も近い未来を「見越して」、という意味で非常によく使われる表現です。

例えば、台風が来るのであれば事前に数日間は買い物に行かなくても良いように、食材を買っておいた方が良いでしょう。

もしも台風が来て被害を受けた場合、スーパーなどが機能しない場合もあります。

道路などが閉鎖されてしまえば、スーパーなどが新しい食材を入手できなくなりますし、そもそも食材を購入できなくなる可能性もあります。

もしも台風が来る、被害を受けるかもしれない、と予測するのであれば、それをきちんと「見越して」事前に買い物をしておかなければいけません。

「見越して」を使った例文・短文(解釈)

「見越して」を使った例文・短文(解釈)

ここでは「見越して」という言葉を使った例文をいくつか紹介します。

  • 「見越して」の例文1
  • 「見越して」の例文2
  • 「見越して」の例文3

「見越して」の例文1

「いちど大震災を経験した祖母は先を見越して、あらゆる場所で耐震の工夫をしている」

日本は地震大国と言われていますよね。

全国各地で大震災が起こり、多くの人が被害に見舞われています。

しかしその一方で、大震災を経験したことがない人にとって、地震は現実的ではなく、「まさか自分がそんな地震に遭うはずがない」と思う人もいるかもしれません。

地震をいちどでも経験した人は地震の恐怖を知っていますので、耐震のためにあらゆる努力をするものです。

今後大震災が起こっても大丈夫なように様々な工夫をしておかなければいけません。

「見越して」の例文2

「将来年金がもらえないということを見越して、姉は徹底的に貯蓄をしている」

将来は年金の額が減ると言われています。

そもそも今現在、年金だけで生活するというのは現実的ではありません。

そのため、年金がもらえないということを考えた上で貯蓄をしているという人も多いのではないでしょうか。

「見越して」の例文3

「将来を見越して、母は不動産投資を開始した」

経済的な変動が激しい昨今、将来何が起こるか分からなくなりました。

そのため、例えば将来は不動産に価値が出るかもしれない、年金が減るかもしれない、などという様々な変化が起こるかもしれないのです。

そのため不動産投資などをして常に収入が入るように工夫をしているという人も多いことでしょう。

その一方で不動産投資はうまくいかないリスクもあります。

土地によっては将来そこに住む人がいなくなる可能性もありますし、新たな不動産を購入したもののそれを使えずにその不動産を売却するしかない、という状態に見舞われる人も珍しくありません。

「見越して」の類語や類義の表現

「見越して」の類語や類義の表現

ここでは「見越して」という表現の類義語をいくつか紹介します。

  • 予測【よそく】
  • 想定【そうてい】

予測【よそく】

「見越して」というのは将来何が起こるのかどうか想定してという意味になります。

それに対し、予測してという表現も将来何が起こるのか考えて、という意味になります。

そのため、予測してという表現は「見越して」という表現の類義語だといえます。

想定【そうてい】

想定してという表現も将来何が起こるのか予測して、という意味合いになります。

その結果が良いものであれ悪いものであれ、人間は将来何が起こるのか考えながらベストを尽くしますよね。

そのような時、「将来を想定して」という言い回しができるのです。

icon まとめ

「見越して」という表現は日常的にも使えますし、ビジネスにおいても使えます。

むしろビジネスにおいては先に何が起こるのかということを考えた上で行動しなければいけませんから、「先を見越して行動する」ということが非常に重要になるのです。