「冒頭」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「冒頭」という言葉を知っているでしょうか。
手紙の「冒頭」、物語の「冒頭」、などという言い回しを聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
ここでは「冒頭」という言葉の意味や英語、対義語や類義語を紹介します。
目次
- 「冒頭」の意味とは?
- 「冒頭」の読み方
- 「冒頭」の英語(解釈)
- 「冒頭」の対義語
- 「冒頭」の言葉の使い方
- 「冒頭」を使った例文・短文(解釈)
- 「冒頭」の類語や類義の表現
「冒頭」の意味とは?
「冒頭」というのは文章や談話、物事の最初のところを指しています。
例えば手紙の書き出しのところは手紙の「冒頭」と言いますし、交渉などをした時、「交渉は冒頭からうまくいかなかった」などという言い回しが可能です。
前置きという意味もあり、前置きをした上で何かを話し始めた場合は「これを冒頭として話し始めた」という言い方ができます。
夏目漱石の坊ちゃんという話にも「冒頭を置いて」という言い回しがあります。
「冒頭」の読み方
「冒頭」という漢字は「ぼうとう」と呼びます。
音読みになり、複雑な読み方ではありませんからぜひ知っておくと良いでしょう。
「冒頭」の英語(解釈)
「冒頭」という表現を英語にすると“beginning”、“opening”、“outset”という言い回しができます。
例えば手紙の「冒頭」ならば“the head part of the letter”ということもできますし、演説の「冒頭」ならば“the first part of the speech”ということもできます。
最初、頭、と表現になりますので、文脈に合わせて英語に訳しましょう。
「冒頭」の対義語
「冒頭」という言葉の対義語は末尾になります。
例えば、手紙等には最初に「背景」などと書くことがありますよね。
「桜が舞う季節となり、いかがお過ごしでしょうか」などといった時候の挨拶から手紙を書き始めるという人もいるでしょう。
それが「冒頭」になります。
それに対し、例えば「時節柄ご自愛下さいませ」「敬具」などといった表現を末尾と言います。
「冒頭」の言葉の使い方
「冒頭」という言葉は物語の「冒頭」や演説の「冒頭」などを指す時に使われています。
例えば、物語にせよ演説にせよ、「冒頭」の部分は非常に大切ですよね。
というのは、「冒頭」の部分が面白くなかったら誰も耳を貸しません。
しかし最初からワクワクするようなストーリーになっていたら、誰もが耳を傾けるものです。
そのため、物語などの「冒頭」は非常に大切です。
そのような時に「あの映画は冒頭から面白い」「あのドラマは冒頭からつまらなかった」などと表現できます。
「冒頭」を使った例文・短文(解釈)
それならば、「冒頭」という言葉を使った文章にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは「冒頭」という表現を利用した例文をいくつか紹介します。
- 「冒頭」の例文1
- 「冒頭」の例文2
- 「冒頭」の例文3
「冒頭」の例文1
「あの新しい映画は冒頭から面白くて、つい見入ってしまった」
映画によっては「冒頭」から面白いものとそうでは無いものがありますよね。
「冒頭」から面白いものであればかなりストーリーが期待できますし、最後まで楽しめるのではないでしょうか。
その一方で「冒頭」は何が起こっているのかわからない、話の半ばになってやっとストーリーが理解できる、などということも珍しくはありません。
最終的に面白い流れになっていれば良いのですが、「冒頭」から面白くなくて最後まで面白くない、というストーリもないわけではありません。
特に映画館などに行った場合、「冒頭」から盛り上がりを見せている映画を見るとワクワクするのではないでしょうか。
その一方で「冒頭」から面白くない映画を見てしまうと、お金を払った意味がなかった、お金がもったいない、などと思ってしまうかもしれませんね。
もしかしたら「冒頭」から寝てしまったという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
「冒頭」の例文2
「あの絵本は冒頭から子供たちの関心を惹きつける」
子供は絵本が大好きですよね。
最初から子供たちの関心を惹きつける絵本もたくさんあります。
どの子供たちも大好きという絵本も珍しくもありません。
このような絵本はやはり最初から子供たちに関心を持ってもらえるように工夫がされています。
頭の部分から面白くないようでは、子供たちはその絵本を読みません。
そのため、子供たちが楽しめるように色合いやデザインも工夫されているのです。
子供たちには出来る限り多くの絵本を読んであげたいものです。
子供たちが吸収しやすい絵本をぜひ選んであげましょう。
「冒頭」の例文3
「あのイベントは冒頭からお客さんが少なかったよね」
イベントがあると、お客さんがたくさん来るのではないかと思いますよね。
しかし、イベントによってはお客さんが全然来ないということもあります。
最初からお客さんがいない、半ばになってもお客さんが増えない、イベントが終わる頃になっても全然お客さんが来ない、という事は少なくありません。
イベントとしては失敗に終わったと言えるでしょう。
その一方で、イベントの「冒頭」からたくさんのお客さんがやってくる場合もあります。
最初から集客に成功したイベントであれば、成功したと言えるのです。
「冒頭」から盛り上がるイベントはとても楽しそうですよね。
「冒頭」の類語や類義の表現
ここでは「冒頭」という表現の類義語をいくつか紹介します。
物事の最初という表現はいろいろな言い回しがありますので、TPOに応じて使い分けられると素敵です。
- 最初【さいしょ】
- プロローグ【ぷろろーぐ】
最初【さいしょ】
何といっても簡単な言い方は最初というものです。
手紙の最初、物語の最初、演説の最初、映画の最初、などと言えます。
確かに「冒頭」という言い回しでも良いですが、例えば子供にいうのであれば最初と言った方が通じやすいかもしれません。
プロローグ【ぷろろーぐ】
物語などの「冒頭」はプロローグと言われることがあります。
物語の前置きとしてプロローグが描かれることもありますね。
そのプロローグが話の真髄に大きな影響与えていきます。
ちなみに最後の部分はエピローグと言われており、まとめの部分になります。
プロローグがあるならばエピローグもあると言ってよいでしょう。
「冒頭」という表現は物語の「冒頭」などといった言い回しで使ったことがあるという人もいるかもしれませんね。
その一方で、日常的に使う表現ではありません。
そのため、意味は知っているけれど使った記憶がないという人もいるのではないでしょうか。
映画などは「冒頭」がとても大切です。
「冒頭」という言葉を使わなかったとしても、次に映画を見る時などには、ぜひ「冒頭」を意識してみてはいかがでしょうか。