「別れを惜しむ」とは?意味・読み方【使い方や例文】
「別れを惜しむ」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「別れを惜しむ」を使った例文や、「別れを惜しむ」と同じような意味をもつ四文字熟語などを紹介します。
目次
- 「別れを惜しむ」の意味とは?
- 「別れを惜しむ」の意味
- 「別れを惜しむ」に関する四文字熟語やことわざ
- 「別れを惜しむ」の言葉の使い方
- 「別れを惜しむ」を使った例文
「別れを惜しむ」の意味とは?
「別れを惜しむ」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「別れを惜しむ」は「わかれをおしむ」と読みます。
すでに誰かとの「別れを惜しむ」経験をした人もいるでしょう。
例えば、子供の頃に引越しを経験した人は、知らないうちに「別れを惜しむ」経験をしているはずです。
一方で、「別れを惜しむ」経験どころか、この言葉の意味すら分からない人もいるかもしれません。
そこで「別れを惜しむ」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、「あの感情は『別れを惜しむ」だったのだ』と気が付く事ができるかもしれません。
「別れを惜しむ」の意味
「別れを惜しむ」には、どのような意味があるでしょうか。
「別れを惜しむ」には、「別れなければならない事を残念だと思ったり、悲しいと思う様子」という意味があります。
人生には様々な別れがあります。
特に残念だと感じない別れもあれば、別れる事を残念だと思ったり、悲しいと思う事もあったのではないでしょうか。
このように、別れなければならない運命を恨むような気持ちを、「別れを惜しむ」という言葉で表現します。
「別れを惜しむ」に関する四文字熟語やことわざ
「別れを惜しむ」と同じような意味がある、四文字熟語やことわざを紹介します。
少し難しい言葉が多いですが、覚えておくと他の人に自慢する事ができるでしょう。
薀蓄のひとつとして覚えておく事をおすすめします。
- 「河梁之吟」【かりょうのぎん】
- 「陽関三畳」【ようかんさんじょう】
- 「会うは別れの始め」【あうはわかれのはじめ】
「河梁之吟」【かりょうのぎん】
「河梁之吟」の「河梁」は、川を渡るための橋という意味があります。
中国の漢の時代に、異民族の匈奴に捉えられた李陵と蘇武のうち、蘇武が国に戻る時に、李陵が送った詩が由来となっています。
そのため「河梁之吟」には、李陵と蘇武のように、親しい友達を見送る時に感じる、「別れたくない」気持ちが含まれています。
「陽関三畳」【ようかんさんじょう】
中国の古い王朝である唐の王維の詩句がもとになっています。
送別の際に歌われる事が多く、何度も繰り返し歌われるため、「別れを惜しむ」事を意味する四文字熟語になっています。
「陽関三畳の想いがあり、去りがたい」などという文章にする事ができます。
「会うは別れの始め」【あうはわかれのはじめ】
「会うは別れの始め」ということわざがあります。
「別れを惜しむ」とは直接関係ないことわざですが、「別れ」に関する教訓が入った言葉なので紹介します。
「会うは別れの始め」には、「出会った瞬間に別れが始まっている」という意味があります。
人は誰もが、最後は一人で死んでいくのですから、出会ったすべての人と別れる事になります。
「会うは別れの始め」という言葉を知っておくと、最後には別れる事になるため、一緒にいる時はできるだけ仲よくしよう、大切にしようと思う事ができるようになるでしょう。
「別れを惜しむ」の言葉の使い方
「別れを惜しむ」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「別れ」の瞬間に「嫌だ」「悲しい」「辛い」と思った時、さらにそれを態度で示した時に「別れを惜しむ」という言葉を使う事ができます。
様々な別れのシーンで「別れたくない」と感じた時、別れたくないためにいつまでも離れずにいた時などに「別れを惜しむ」という言葉を使ってみましょう。
例えば学校の卒業シーンや、会社の部署を異動する時、転職して以前の会社を去る時などに、同じクラスの生徒や同僚と「別れたくない」「寂しい」と感じて、そのような気持ちを態度で表したら「別れを惜しんだ」事になります。
また彼女や彼氏と離れる日に、本当は別れたくないと感じ、いつまでも離れられない様子になった時などに、「別れを惜しむ」という言葉を使ってみましょう。
「別れを惜しむ」を使った例文
「別れを惜しむ」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「別れを惜しむ」を使った文章を見る事で、この言葉の使い方のコツが見えてくるかもしれません。
- 「別れを惜しむ」の例文1
- 「別れを惜しむ」の例文2
- 「別れを惜しむ」の例文3
「別れを惜しむ」の例文1
「故郷を離れる日、駅のホームに見送りに来た友達が、『別れを惜しみ』いつまでも手を振ってくれた」
この例文は「別れを惜しむ」という言葉を理解するための、典型的な文章と言えるでしょう。
この例文に登場する人は、大学進学などをきっかけに、故郷を離れる事になりました。
駅のホームには子供時代からの友達が何人も見送りに来ています。
電車が発進し、ホームにいる友達から見えなくなっても、別れ難い気持ち、さみしい気持ちが強くて手を振り続けているシーンをイメージする事ができます。
このシーンに登場する友達の心境は、まさに「別れを惜しむ」という言葉通りだったはずです。
このように別れるのが辛い気持ちを持ち、それを態度で示した時に、「別れを惜しむ」という言葉を使ってみましょう。
「別れを惜しむ」の例文2
「彼女と別れる事になったが、『別れを惜しみ』いつまでも電話を切る事ができなかった」
恋愛のシーンでも、「別れを惜しむ」という言葉は頻繁に登場します。
様々な理由があり、別れる事を決めたカップルですが、全ての愛情がなくなるわけではないかもしれません。
この例文のように、最後の電話を切る事ができず、いつまでも話し続けてしまう人もいるはずです。
最後に憎しみ合うカップルもいますので、このような名残惜しい感覚を残して別れるカップルは幸せなのかもしれません。
「別れを惜しむ」の例文3
「飛行機が飛び立つ時間が間もなく来るため、『別れを惜しむ』暇さえない」
この例文のように、「別れを惜しむ」時間すらない人もいるでしょう。
例えば、会社を転勤する日の朝まで仕事をして、寝ないで新しい勤務地に移動する人もいるでしょう。
このような場合、送別会をする事もできず、忙しく別れてしまう事になります。
忙しい毎日を送る人は、このような慌ただしい別れを繰り返しているかもしれません。
「別れを惜しむ」という言葉の意味や使い方を見てきました。
別れは寂しいもので、別れが決まると嫌だと感じたり、辛いと感じる事が多いかもしれません。
しかし別れの瞬間に誰かが、「別れを惜しんで」くれたら、その人は幸せな人なのかもしれません。