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「奇しくも」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】

「奇しくも」という言葉の意味や類語を紹介します。

さらに「奇しくも」の使い方や、「奇しくも」を使った例文を紹介していきます。

奇しくも

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「奇しくも」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「奇しくも」の意味とは?
  • 「奇しくも」の意味
  • 「奇しくも」の類語
  • 「奇しくも」に多い誤用
  • 「奇しくも」の言葉の使い方
  • 「奇しくも」を使った例文


「奇しくも」の意味とは?

「奇しくも」の意味とは?

「奇しくも」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

「奇しくも」「くしくも」と読み、「きしくも」とは読みません。

読み間違えが多く、読み間違えると恥ずかしい言葉ですので、「奇しくも」「くしくも」と読む事を覚えておきましょう。

今回初めて「奇しくも」という言葉を知った人は、この言葉の意味がまるで分からないでしょう。

そこで「奇しくも」の意味や使い方を紹介して行きます。

この言葉の意味や使い方を知ると、「奇しくも」という言葉が入った文章を正しく読めるようになり、会話の中に組み込めるようになるでしょう。



「奇しくも」の意味

「奇しくも」の意味

「奇しくも」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「奇しくも」「奇」「奇妙」という言葉にも使われています。

そのため「奇しくも」には、「不思議にも」「あやしくも」などの意味があります。

不思議な理由で、様々な何かが起こる事がありますが、そのような時に「奇しくも」という言葉を使います。

例えば結婚する相手と出会う時は、様々な偶然が絡み合う事がありますが、そのような場合にも「奇しくも」という言葉を使う事ができます。

このように「奇しくも」には、「不思議にも」「偶然にも」などの意味があります。

「奇しくも」の類語

「奇しくも」の類語

「奇しくも」という言葉の類語や、類義表現を紹介します。

「奇しくも」と似た意味の言葉を知る事で、「奇しくも」を他の言葉に言い換える事ができるようになります。

ボキャブラリーが増えて、会話の幅が広くなるかもしれません。

  • 「奇妙にも」【きみょうにも】
  • 「妙な事に」【みょうなことに】
  • 「不思議な事に」【ふしぎなことに】

「奇妙にも」【きみょうにも】

「奇妙にも」という言葉は、「奇しくも」を簡単な日本語にしたものと言えそうです。

「奇妙にも」には、「説明できないくらい珍しい事に」という意味があります。

例えば「Aさんとは『奇妙にも』同じ飲食店で数回顔を合わせた事がある」という場合は、本来は絶対に会わないような場所で、何度もAさんと出会う、不思議な体験をしたという意味があります。

少し不思議で、理由が分からないような珍しい事に対して、「奇妙にも」という言葉を使います。

「妙な事に」【みょうなことに】

「妙な事に」「みょうなことに」と読みます。

「妙な事に」「奇妙にも」と同じような意味があり、「普通ではない」という意味があります。

「『妙な事に』初めて会った人が懐かしい」と感じたという場合は、初めて会う人を懐かしいと思うような普通ではない事が起こった、という意味があります。

「不思議な事に」【ふしぎなことに】

「不思議な事に」「奇しくも」と似た意味をもつ言葉です。

文字通り、理由が分からないような不思議な出来事が起こった時に、「不思議な事に」という言葉を使います。

「『不思議な事に』、ミスをしたけど上司に怒られなかった」という場合は、なぜか理由は分からないけれど、上司に怒られずに済んだという意味の文章になります。



「奇しくも」に多い誤用

「奇しくも」に多い誤用

「奇しくも」という言葉は、時々間違った使い方をする人がいる言葉です。

混同しがちな言葉が「惜しくも」です。

「惜しくも」には「惜しい事に」という意味があり、「奇しくも」とはまるで違う言葉です。

しかし「奇しくも(くしくも)」「惜しくも(おしくも)」の語感がとても似ているため、混同してしまう事が多くなっています。

また「皮肉にも」という意味で、「奇しくも」という言葉を使う人がいます。

「奇しくも、彼女と入れ違いになってしまった」という場合は、「皮肉にも」が正しく、「奇しくも」にすると、意味は通じますがまるで違う文章になってしまいます。

似たような語感の言葉と混同しないように気を付けましょう。

「奇しくも」の言葉の使い方

「奇しくも」の言葉の使い方

「奇しくも」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。

「奇しくも」は、普通では考えられない筋道で誰かと出会った時、起こった事の理由を説明できない時などに使ってみましょう。

例えば、会社で隣になった異性に、生年月日を聞いたら、自分と全く同じ誕生日だった場合、この偶然の説明はなかなかできません。

このような時に、「奇しくも」という言葉を使います。

「『奇しくも』隣の席の人と、生年月日が同じだった」という文章になります。

他にも、偶然が重なって起こった出来事を目にした時、不思議さが強い出来事を見た時などに「奇しくも」という言葉を使ってみましょう。

「奇しくも」を使った例文

「奇しくも」を使った例文

「奇しくも」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における「奇しくも」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

  • 「奇しくも」の例文1
  • 「奇しくも」の例文2

「奇しくも」の例文1

「結婚相手の名前が『奇しくも』母親と同じだ」 この例文のような偶然は、世の中に多いと思います。

初めて付き合った彼女や、結婚まで関係が続いた彼女の名前が、母親や祖母と同じという偶然が起こります。

特に理由が分からない場合は「奇しくも」という他ないでしょう。

また初恋の相手と同じ名前の女性と結婚したり、同じ名前のペットを飼っていた男性と付き合うなど、名前に関する「奇しくも」な話は枚挙にいとまがないはずです。

「奇しくも」の例文2

「念願かなって内定をもらった企業は、『奇しくも』受験に失敗した大学の目の前にある」 この例文のような、「奇しくも」と呼びたくなるような出来事が実際に起こる事があります。

学生時代に悲しい思いをした場所の目の前が、人生でいちばん嬉しい思いをする場所と隣接しているなど、「奇しくも」と言わざるを得ないでしょう。

他にも、子供の頃住んでいた街にある会社に就職したり、結婚相手の故郷が初めて旅行で行った場所だったりと、土地に関する「奇しくも」な話もたくさんあります。

みなさんの記憶の中にも、土地にまつわる「奇しくも」な思い出があるかもしれません。

icon まとめ

「奇しくも」という言葉の意味や使い方を見てきました。

みなさんの身にも、「奇しくも」としか言えないような偶然が起こった経験があると思います。

そのような経験を人に伝えたい時に、「奇しくも」という言葉を使うと伝わりやすいでしょう。

大切な不思議な話を的確に伝えるために、「奇しくも」という言葉を覚えておきましょう。