「当てつけ」の意味・類語【使い方や例文】
毎日の会話の中の中では実に色々な会話が取り交わされます。
学校でのクラスメートや先輩・後輩との会話があれば、職場では、上司や部下とのやり取りもあるでしょう。
その中には、嫌いな相手やあまり良くない気持ちを持っている相手に、気分を害するようなことを言ったりします。
このような発言を聞くと、思わず、ムカッとすることがあったり、落ち込んで気が滅入ることにもなってきます。
このような場面で使われる言葉に「当て付け」というものがあります。
この言葉は、日常生活の中でも、よく出てくる言葉なので、どのような意味があり、どんな場面で使われるのかをしっかりと理解しておきたいものです。
今回はこの「当て付け」について説明をしていきます。
目次
- 「当てつけ」の意味とは?
- 「当てつけ」の読み方
- 「当てつけ」の言葉の使い方
- 「当てつけ」を使った例文・短文(解釈)
- 「当てつけ」の英語と解釈
- 「当てつけ」の類語や類義表現
「当てつけ」の意味とは?
「当て付け」とは、「本来は良くないことと知りながらも不本意な気持を持ちつつ相手に対して報復や仕返しなどを目的として相手の嫌がるような行為をしたり、発言すること」です。
「当てつけ」の読み方
「当て付け」は、「あてつけ」という読み仮名になります。
「当てつけ」の言葉の使い方
「当て付け」という言葉は、良くないことと思いながらも相手に報復的なことをして相手を嫌がせるような場合に使います。
「当てつけ」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「当て付け」を使った例文を見ていくことで、どんな場面で使うことができるのか、イメージを膨らませてみてください。
- 「当てつけ」の例文1
- 「当てつけ」の例文2
- 「当てつけ」の例文3
「当てつけ」の例文1
「彼が浮気したので、私は当て付けに男の友達と遊びに行き、彼を嫉妬させることにした」
こんな場面は男女の中では良くないあることですが、こんな場面を彼氏が見たなら、怒るか別れるかということになりかねないような気もします。
浮気された彼女の気持ちはいたいけほど理解できますが、それでも彼氏を反省させることをした方がいいのかもしれません。
もし彼も逆ギレして、さらに浮気に走ってしまったなら、それこそ元に戻るものの戻らなくなってしまうので、冷静に対処するべきでしょう。
「当てつけ」の例文2
「彼女が浮気したので、当て付けに昔の元彼女と遊びに行ったり、他の女性と付き合ったりして、再び気持ちを向かせるようにした」
これも例文1と同じことですが、彼氏が彼女の浮気を知って怒ることは、無理もありません。
でも、報復的に元カノや他のガールフレンドと遊ぶことは、単なる嫌みにしか見えません。
とても悔しい気持ちは理解できるのですが、そんなことより、きちんと彼女と向き合って話合うことが必要だと思います。
自分の行動や性格に至らなかったことがあったことで浮気をしたのか、それとも浮気性の女性だったのか、ハッキリするでしょう。
もし彼女が浮気性でそれが許せないのであれば、その時点でサヨナラすればいいのですから。
「当てつけ」の例文3
「後輩が挨拶しないので、注意をしたら、当てつけじゃないですかと言われた」
ちょっと失礼な返答をする後輩ですが、このような後輩はきびしくしっかりと教えてあげる必要があります。
挨拶をすることは、とても大切なことですし、社会人になってからの振るまいとして常識的なことです。
単なる逆ギレ的な後輩の感動に対しては、このように厳しい指導が必要かもしれません。
しかし、大事なことは、決して「当て付け」や「嫌がらせ」的にならないようにすることです。
「当てつけ」の英語と解釈
「当て付け」を英語に訳すなら、“something done out of spite; snide remark”、“insinuation”、“innuendo”、“dig”があります。
「当てつけ」の類語や類義表現
「当て付け」という言葉は、他にどのような言葉に置き換えることができるでしょうか?
ここからは、「当て付け」の類義語をいくつか挙げることにしてみます。
- 「当てこすり」
- 「嫌がらせ」
- 「毒舌」
「当てこすり」
「当てこすり」という言葉が「当て付け」の類義語の1つとして出てきました。
この言葉の意味は「皮肉」、「当て付け」ということになりますので、まさに類義語もしくは同義語として扱いことができるでしょう。
「アイツの言ったことは、私に対する当てこすりだ」このように怒りとも取れる彼のセリフは、時々身近な場面でも出てくる言葉ではないかと思います。
このように「アイツ」は「私」を何かの陥れようとしているなかもしれませんね。
「嫌がらせ」
「当て付け」の類義語として挙げられる次の言葉としては、「嫌がらせ」がありますが、「特定、不特定多数を問わず相手に対して意図的に不快にさせることや、実質的な損害を与えるなど強く嫌がられる、道徳のない行為」という意味になります。
「嫌がらせ」の行為はどんな場面でもあるものですが、「嫌がらせ」をする人間のは心理とは、妬み・恨みなどが原因となっています。
「俺達の関係をぶちこわしためにアイツは嫌がらせをしているとしか思えない」この例文では、2人の関係を妬んだ「アイツ」が嫌がらせ的なことをしたことを言っています。
「毒舌」
「毒舌」も類義語の1つとして挙げることができます。
「毒舌」とは、「辛辣(しんらつ)で皮肉な悪口を言うこと」という意味を持つ言葉で、「彼は誰に対しても独立をふるって嫌われています」というような使い方になります。
しかし、「毒舌」ばかり言う人の中には、決して嫌われている人ばかりではありません。
テレビ司会者の中には、「毒舌」をふるっても、嫌われキャラでない人も少なくありません。
ストレートに物事の言っても、核心に迫るような発言やドキッとする発言が的外れではなかったり、本来なら誰もが言いたくても言いづらいことを代わりに発言してくれるとうことがあるからかもしれません。
また、その毒舌には、独特のユーモアがあり周囲の人を笑わせたり、楽しませてくれることもあり、意外にも人気が出てくることがあるのです。
「当て付け」という言葉は身近な場面で出てくることが理解できたかと思います。
日々の会話の中では、色々な発言が出てきますが、その中で思わず相手に「当て付け」的な発言をしてしまうこともあるかもしれません。
そのような発言が無意識に出てしまうケースもあり、人を傷つけることになりますので、日頃の会話には注意が必要です。
特に相手との関係が大切ならば、不用意に言葉を発することも禁物です。