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「夜逃げ」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】

「夜逃げ」の意味や使い方を紹介します。

さらに「夜逃げ」を使った例文や、「夜逃げ」の類語を紹介します。

夜逃げ

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「夜逃げ」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「夜逃げ」の意味とは?
  • 「夜逃げ」の意味
  • 「夜逃げ」の目的
  • 「夜逃げ」の「蒸発」の違い
  • 「夜逃げ」の言葉の使い方
  • 「夜逃げ」の例文
  • 「夜逃げ」の類語や、類義表現


「夜逃げ」の意味とは?

「夜逃げ」の意味とは?

「夜逃げ」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

「夜逃げ」「よにげ」と読む言葉です。

貧しい環境にいた経験がある人は、「夜逃げ」という言葉に触れた事があるかもしれませんし、実際にした経験がある人もいるかもしれません。

一方で「夜逃げ」とは何か、まるで知らない人もいるでしょう。

今回初めて、「夜逃げ」という言葉を聞いた人も多いかもしれません。

そこで「夜逃げ」の意味や使い方を紹介します。

ニュースや小説などに「夜逃げ」という言葉が登場した時に、何が行われたかがすぐに理解できるでしょう。



「夜逃げ」の意味

「夜逃げ」の意味

「夜逃げ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「夜逃げ」とは、「夜中にこっそりと逃げるように、引越しをする」という意味があります。

ベッドなどの家具や、調理器具など、家財道具を運び出すタイプの「夜逃げ」もあれば、着の身着のままで飛び出すような「夜逃げ」もあります。

また「夜逃げ」には、夜の闇の中で人の目に触れずに引越しをするという意味がありますが、日中に堂々と引っ越す人もいます。

基本的に、債権者などから逃れるのが目的なので、夜でも昼でも、追っ手の目をくらます事ができれば「夜逃げ」の目的を果たす事ができます。

このように「夜逃げ」には、夜中を中心に、逃げるように引っ越すという意味があります。

「夜逃げ」の目的

「夜逃げ」の目的

「夜逃げ」はどのような目的で行うのでしょうか。

まず考えられるのが、多額の借金を背負った人が、その負債から逃れる目的です。

普通の借金ならば「自己破産」「任意整理」などの方法がありますので、「夜逃げ」をする必要はありませんが、法的な手続きが面倒な人や、ギャンブルなどで借金を作り「自己破産」などの手段がとれない人は、「夜逃げ」をする事があります。

また家賃を滞納して払えない人が、「夜逃げ」をして返済を回避しようとする事もあります。

さらに会社を経営している人が「夜逃げ」をすると、債権者はもちろん、従業員も未払いの給料を手にする事ができなくなります。

このように「夜逃げ」は、「借金を返せない」「家賃を払えない」「給料が払えない」などの目的で行われる事が多いようです。



「夜逃げ」の「蒸発」の違い

「夜逃げ」の「蒸発」の違い

「夜逃げ」と似た言葉に「蒸発」があります。

「Aさんが『蒸発』した」という場合と、「Aさんが『夜逃げ』をした」という場合ではどのような違いがあるのでしょうか。

「夜逃げ」は、債権者などの目に触れないように夜間に引越しをして、行方をくらます事を言います。

「夜逃げ」をした人には、ハッキリと意思があり、計画的に行方をくらましている事が分かります。

しかし「蒸発」の場合は、「いつのまにか人がいなくなる」ケースを指します。

「夜逃げ」には、家財道具がなくなった、貴重品を部屋から持ち出しているなど、何かしら引越しをした証拠が残るものですが、「蒸発」の場合は、なぜその場からいなくなったかを周囲の人が理解する事ができません。

突発的な行動だったり、事故に巻き込まれている可能性も感じるため、「蒸発」の方がより深刻な状況かもしれません。

「夜逃げ」の言葉の使い方

「夜逃げ」の言葉の使い方

「夜逃げ」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。

誰かが急に引越しをした場合は、「夜逃げ」の可能性が高いかもしれません。

例えば集合住宅に住んでいる人は、隣に住んでいる人と世間話をしたり挨拶をするでしょう。

そのような隣人が昼までは普通に挨拶をして、これまでと変わらず暮らしていたのに、その日の夜中に突然引っ越したとしたら「夜逃げ」の可能性が高いでしょう。

普通なら「今週引っ越します」などと事前に挨拶をしますし、「○○市に引っ越します」などと簡単な行先を告げるでしょう。

仲の良い人なら、連絡先の詳細を教えてくれるかもしれません。

このように「これは夜逃げに違いない」と思い当たった時に、「夜逃げ」という言葉を使ってみましょう。

「夜逃げ」の例文

「夜逃げ」の例文

「夜逃げ」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における「夜逃げ」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

  • 「夜逃げ」の例文1
  • 「夜逃げ」の例文2

「夜逃げ」の例文1

「昨日まで明るく挨拶していたAさんが、『夜逃げ』をして部屋がもぬけのからになった」

この例文に登場するAさんのようなケースが、「夜逃げ」の典型的なケースと言えるでしょう。

債権者などに警戒されないように、普通に振る舞っている人が急にいなくなるため、周囲の人は驚く事になります。

「夜逃げ」の例文2

「友達がギャンブルで借金を作り、『夜逃げ』をして、行方をくらました」

この例文のようにギャンブルなど原因で借金を作り、「夜逃げ」をする人がいます。

ギャンブルで作った借金は「自己破産」で清算できないため、「夜逃げ」しか選択肢が思いつかないからかもしれません。

「夜逃げ」をした後も、債権者にみつからないように暮らすなど、辛い日々が続くと予想されます。

当然ですが、「夜逃げ」をするような事にならないように、日頃から注意しましょう。

「夜逃げ」の類語や、類義表現

「夜逃げ」の類語や、類義表現

「夜逃げ」の類語や類義表現を紹介します。

「夜逃げ」とよく似た言葉を知る事で、「夜逃げ」の意味がより立体的に理解できるようになるでしょう。

  • 「高飛び」【たかとび】
  • 「失踪」【しっそう】

「高飛び」【たかとび】

「高飛び」には「追われているものが、一気に遠くに逃げて隠れる事」という意味があります。

「夜逃げ」「高飛び」も基本的に同じ行為だと考える事もできます。

ただし「夜逃げ」という言葉を使う時は、国内に内緒で引越しをしたイメージがありますが、「高飛び」の場合は、東南アジアなど海外に逃げたイメージがあります。

「失踪」【しっそう】

「失踪」は、「家を出て行方をくらます」という意味があります。

「夜逃げ」「失踪」の一種と言えるでしょう。

ただし「夜逃げ」はその家に住んでいる住人全員が、家を出て行方をくらます事になりますが、「失踪」には家族にも内緒で、ひとりで家を出るケースがあります。

icon まとめ

「夜逃げ」の意味や使い方を見てきました。

日常的に目にする場面は少ないかもしれませんが、映画や小説などには登場する事が多い言葉ですので、意味を知っておくと良いでしょう。