「得策」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「得策」という言葉を知っているでしょうか。
ビジネスなどでもよく使われる表現ですので、聞いたことがあるという人もいるかもしれませんね。
対策を練る時などに「得策」を考えることがあります。
それならば「得策」とは一体どのようなものなのでしょうか。
ここでは「得策」という言葉の意味や類似語、英語について紹介します。
目次
- 「得策」の意味とは?
- 「得策」の読み方
- 「得策」の英語(解釈)
- 「得策」の良策に違いはある?
- 「得策」の言葉の使い方
- 「得策」の例文・短文(解釈)
- 「得策」の類語や類義表現
「得策」の意味とは?
「得策」というのは有利な策略やうまい方法を指しています。
利益がある方法、後で良い結果になるような方策を指すこともあります。
簡単な手で言えば、試験前は勉強しなければ試験に合格することはできませんよね。
試験前夜にどれだけ面白いテレビがあったとしても、勉強したほうが「得策」だと言えるでしょう。
このような状態で「得策」という表現が使えます。
人生においては様々な選択をしなければいけない時がありますが、最終的に良い結果になるものを選ばなければいけません。
「得策」をきちんと選びたいものですね。
「得策」の読み方
得策とは「とくさく」と読みます。
複雑な読み方ではありませんのでしっかりと読めるように、そしてしっかりとかけるようにしておきましょう。
「得策」の英語(解釈)
「得策」という表現は利益になる策、後で良い結果になる方法、という意味を持ちますので、英語にすると“a smart choice”、“a wise advice”などという言い方ができます。
賢い選択、スマートな助言という意味になりますね。
それ以外にも“practical advice”、“good choice which will make profits”などと言えます。
有意義な助言、後で利益をもたらしてくれる良い選択、などという意味になります。
「得策」の良策に違いはある?
良策というのは良い方法、良い策、という意味を持ちます。
優れた案、良い考え、などという意味を持っており、「得策」と非常によく似た意味を持っているといえます。
ただし「得策」の場合は後で利益をもたらす策ということになりますので、良策とは少し違いがあると言っても良いでしょう。
良策は良い策を指しており、利益について述べたものではありません。
「得策」の言葉の使い方
人生には様々な選択がありますから、「得策」という言葉はあらゆる場面で使うことが可能です。
例えば今日と明日、どちらで買い物するか考えたとき、明日はセールだけれど、明日は土曜日でお店が混むだろう、今日はセールではないけれど、今日は金曜日でお店が空いている、もしかしたら今日の閉店間際に行った方がストレスはたまらないかもしれない、それなら今日の夜に買い物に行く方が「得策」だね、などといった使い方ができます。
「得策」の例文・短文(解釈)
それならば「得策」という言葉を使った文脈にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは「得策」という言葉を利用した例文をいくつか紹介します。
- 「得策」の例文1
- 「得策」の例文2
- 「得策」の例文3
「得策」の例文1
「その話は引き受けたほうが得策なんじゃないの?」
誰かから何か持ちかけられたとき、悩むことがありますよね。
しかし最終的には受け入れたほうが「得策」である。
引き受けたほうが「得策」である、と考えることもあるかもしれません。
例えば職場で上司から昇進の話を持ちかけられたとしましょう。
昇進をすればお給料が増える、その一方で残業などが入り、仕事の時間が長くなってしまって家族と時間を過ごせなくなる、どうしよう、と考えていた人がいたとしましょう。
しかし子供が高校生や大学生になる、つまりお金がかかる、ということであればやはり引き受けたほうが「得策」だと言えるかもしれません。
「得策」の例文2
「海外旅行に行くなら、出来る限り早く航空券を購入したほうが得策だよ」
海外旅行に限ったことではありませんが、航空券等の切符は早めに購入したほうが安く購入できることがあります。
直前になると値段が高くなってしまったり、そもそも欲しい品の航空券が手に入らないという結果にもなりかねません。
航空券等の値段は毎日変わりますし、オフシーズンなどであれば飛行機が満席になるという事はありませんよね。
まだ買わなくてもいいから、焦らなくてもいいや、と思ってしまうかもしれません。
しかし、航空券などは早めに購入したほうが安くなりますので、早めに買うようにしましょう。
値段のことだけ考えるのであれば、できれば3ヶ月以上前に購入しておくと良いですよ。
「得策」の例文3
「赤ちゃんが小さいうちは大人も大変だよね。赤ちゃんが寝た時に一緒に寝るほうが得策だよ」
赤ちゃんがいると周りの大人はなかなか寝られませんよね。
夜中も数時間おきに起きてしまう、なかなかお昼寝をしない、という赤ちゃんは珍しくありません。
しかしママやパパにとっても自分たちの時間が必要ですから、赤ちゃんがやっと寝てくれたと思ったらやっと自分たちの時間が取れる、と感じる人もいる事でしょう。
しかし、赤ちゃんが寝たときには出来る限り一緒に寝た方が良いといえます。
体は疲れていますから、他にやりたいことがあったとしても、とりあえず横になるようにしましょう。
そのほうが後々楽だといえます。
「得策」の類語や類義表現
「得策」という表現にはどのような類義語があるのでしょうか。
ここでは「得策」の類義語をいくつか紹介します。
- 利益のある策【りえきのあるさく】
- 賢い選択【かしこいせんたく】
利益のある策【りえきのあるさく】
「得策」というのは最終的に自分に利益をもたらしてくれる策のことを指しています。
そのため、「利益のある策」という表現は「得策」という言葉の類義語として使えるでしょう。
「得策」はその時点で良い選択という意味よりは、後々良い結果をもたらしてくれる方法のことを指しています。
例えば試験前は勉強しなければ利益は得られません。
そのような場合は利益のある策、そういった言葉が使えます。
賢い選択【かしこいせんたく】
賢い選択という言葉も「得策」という言葉の類義語に近い表現だと言えるでしょう。
賢い選択という言葉はあくまでも良い選択肢を指しており、必ずしも良い結果をもたらしてくれる選択とは限りません。
しかし、賢い選択という事は後になっても後悔しない選択ということになりますので、利益をもたらしてくれる選択であることが容易に想像できます。
「得策」という言葉は確かになんとなく利益ばかりを考えたずるい表現のように見えるかもしれません。
しかし、後々利益をもたらすものであれば「得策」という言葉が使えます。
特にビジネスなどではよく使われる表現ですので、しっかりと覚えておきましょう。