「途絶える」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「途絶える」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
恋愛などにおいても使われる表現ですね。
恋人とずっとLINEなどのやりとりをしていたのに、ある時を境に連絡が途絶えてしまい、自然消滅になってしまった、という経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
それならば「途絶える」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「途絶える」という表現の意味や類義語について紹介します。
目次
- 「途絶える」の意味とは?
- 「途絶える」の読み方・漢字
- 「途絶える」の英語(解釈)
- 「途絶える」の言葉の使い方
- 「途絶える」を使った言葉と意味を解釈
- 「途絶える」を使った例文・短文(解釈)
- 「途絶える」の類語や類義の表現
「途絶える」の意味とは?
「途絶える」という言葉はそれまで続いてきた物事が途中で止まってしまい、続かなくなることを指しています。
交信などが通じなくなる、不通になる、続いていたものがいきなりなくなってしまう、などを指しています。
いきなり彼氏からのLINEが来なくなったという事は彼氏からのLINEが途絶えたということになります。
ハイジャックされた飛行機が管制塔と連絡のやりとりをしていたにもかかわらず、いきなり連絡が途絶えてしまい、飛行機が行方不明になってしまった、ということもあるでしょう。
「途絶える」の読み方・漢字
「途絶える」という表現は「とだえる」と読みます。
「途絶える」という漢字以外に跡絶えるという表記が用いられることもあります。
源氏物語にも用いられている表現であり、この場合は男女の間が疎遠になることを指しています。
「途絶える」の英語(解釈)
「途絶える」という表現を英語にすると、“stop”、“come to an end”といった表現が一般的になります。
“cease”、“break off”といった表現が使われることもあります。
「途絶える」ことなくというのであれば“without a break”になります。
「途絶える」の言葉の使い方
「途絶える」という言葉には全くなくなるという意味があります。
回数が減ったということを表すのではなく、今まで続いていたものがピタリとなくなってしまった、ということを指しています。
例えば友達から手紙が来ていたのにもかかわらずその手紙が途絶えてしまった、連絡が途絶えてしまった、雪が降ったことによって人の往来が途絶えた、ということもあるかもしれませんね。
「途絶える」を使った言葉と意味を解釈
「途絶える」という表現は家系が「途絶える」、連絡が「途絶える」、などという表現で使われることが殆どです。
それならばこれらは一体どのようなことを表すのでしょうか。
よく使われる表現として、家系が「途絶える」、連絡が「途絶える」、という表現を知っておきましょう。
- 家系が途絶える【かけいがとだえる】
- 連絡が途絶える【れんらくがとだえる】
家系が途絶える【かけいがとだえる】
家系が「途絶える」という事は子孫がいなくなるということです。
例えば日本は夫婦同性ですから、結婚をするとどちらか片方は苗字を変えなければいけません。
どの家においても自分の苗字を継いでいく跡継ぎがいるという事は大切であり、自分の苗字が長く維持されていくことを期待する人も少なくありませんよね。
その一方で、最近は一人っ子が増えたことにより、例えば一人っ子の女性が結婚することによって苗字を変えなければならなくなり、その女性側の家系が途絶えてしまうということもあります。
また、子供が生まれなくて途絶えてしまうこともあるでしょう。
もちろん、女性が一人っ子であれば男性が苗字を変えるなどということもありますが、最近はこの経済難もあり、お墓や仏壇の維持も困難になりつつあります。
一昔前は、違う苗字になってしまったらお墓や仏壇を維持できなくなるという不安もありました。
連絡が途絶える【れんらくがとだえる】
連絡が「途絶える」というのは連絡が来なくなるということです。
例えば今まで彼氏や彼女からLINEでずっと連絡が来ていたにもかかわらず、いきなり連絡が来なくなってしまった場合、連絡が途絶えたといえます。
遠距離恋愛をしている時、恋人からいきなり連絡が来なくなってしまったら何かあったのかもしれません。
もしかしたら恋人の日が変わったのかもしれませんし、恋人に何か緊急な事態が起こったのかもしれません。
それ以降も全然連絡がないということであれば、恋人の気が変わった可能性も高いのです。
「途絶える」を使った例文・短文(解釈)
それならば、「途絶える」という言葉を使った文章には一体どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは「途絶える」という表現を使った例文をいくつか紹介します。
- 「途絶える」の例文1
- 「途絶える」の例文2
- 「途絶える」の例文3
「途絶える」の例文1
「今夜は台風が直撃するということで、いつもは人が多いショッピングモールにも人の往来が途絶えた」
今夜は台風が来る、などというときにはあらゆるお店が早く閉店しますよね。
いつもはお客さんがとても多いショッピングモールであったとしても、台風を間近にすると人がいなくなります。
もちろん、台風が大きな被害をもたらしたときのために、数日分の食べ物を購入していく人は多いでしょう。
そのため昼間や夕方にはお客さんが多くなることが予想されます。
しかし台風が近づいてくるに従って人々は外出しなくなりますから、人の往来がなくなるのです。
「途絶える」の例文2
「彼女と大喧嘩をしてから連絡が途絶えてしまった」
恋人と喧嘩をした時、その後連絡が途絶えてしまったということもあるかもしれませんね。
いつも喧嘩をした後は音信不通になるということであればあまり気にする必要はないかもしれません。
しかし今まで以上の大喧嘩をしてしまった、その後いつも連絡がすぐに来るにもかかわらず今回はなかなか連絡が来ない、ということであれば別れの可能性も考えた方が良いかもしれません。
「途絶える」の例文3
「最初の頃は大学に行くために上京した息子からも連絡があったけれど、最近は連絡が途絶えたよ。大学生活を楽しんでいるみたい」
子供が大学に行くために実家を離れた時、その直後は不安ということもあり、頻繁に連絡が来るかもしれません。
しかし、すぐに友達ができ、友達と時間を過ごすようになったら親に連絡をするという事はなくなるのではないでしょうか。
親にとっては寂しいことですが、それは子供がしっかりと成長しているということです。
便りがないという事は元気にしているということです。
「途絶える」の類語や類義の表現
ここでは「途絶える」という表現の類義語をいくつか紹介します。
バリエーションがありますのできちんと理解し、状況に応じて使い分けられるようにしておきましょう。
- つながらなくなる【つながらなくなる】
- 途切れる【とぎれる】
つながらなくなる【つながらなくなる】
連絡が取れなくなる場合、つながらなくなるという表現が使えます。
例えば彼氏から連絡が途絶えたという時、彼氏に連絡がつながらないと言えば、それは連絡が途絶えたということになります。
途切れる【とぎれる】
連絡に限らず、それまで続いていたものが終わる場合は途切れるという表現を使えます。
例えば人の往来が途切れると言えますし、家系が途切れるということも可能です。
とらえるという表現は連絡が「途絶える」など、残念な意味合いで使われることが殆どです。
しかし、きちんと意味を理解した上で日常的にも使えると良いですね。
特に台風や雪の影響で人の往来が「途絶える」などという表現であれば誰であっても使えます。