「通常損耗」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「通常損耗」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
賃貸物件を借りたことがあるという人は知っているかもしれませんね。
賃貸を借りた場合、その家を出るときには敷金が聞いたことがあるでしょうか。
賃貸物件を借りたことがあるという人は知っているかもしれませんね。
賃貸を借りた場合、その家を出るときには敷金が返還されるものです。
しかし、事情に応じて敷金が減額されてしまうということもあります。
そんな時に考えなければいけないものが「通常損耗」と経年劣化というものなのです。
ここではその「通常損耗」について紹介します。
目次
- 「通常損耗」の意味とは?
- 「通常損耗」の読み方
- 「通常損耗」の英語(解釈)
- 「通常損耗」の「経年劣化」の違い
- 「通常損耗」の言葉の使い方
- 「通常損耗」を使った例文・短文(解釈)
- 「通常損耗」の類語や似た言葉
「通常損耗」の意味とは?
「通常損耗」というのは部屋を普通に使って良い状態で部屋が痛むことを指しています。
故意や過失で部屋に傷がついたというわけではなく、そこで生活をしているからこそ生じた傷を指します。
例えば、カーペットの上に家具を置いていれば、カーペットに凹みが生じますよね。
それは正しく「通常損耗」であると言えるでしょう。
そしてこのようなものはたとえ傷ついたとしても、敷金から引かれる対象にはならないのです。
「通常損耗」の読み方
「通常損耗」は「つうじょうそんもう」と読みます。
通常というのは身の回りにいつもいくつも例が見られるというような普通の状態を指しており、損耗は減る事を指しています。
損耗という言葉は「通常損耗」として使われることが殆どです。
「通常損耗」は貸主の負担となります。
「通常損耗」の英語(解釈)
「通常損耗」を英語にした場合、“normal wear and tear”、“fair wear and tear”、あるいは“ordinary wear and tear”になります。
イギリスでは“fair wear and tear”という表現が使われることが多く、アメリカでは“ordinary fair and tear”という表現が使われる傾向にあります。
日本では「通常損耗」や経年劣化などでトラブルになることも多いですが、海外では「住んでいれば傷つくのは当たり前」というスタンスが強いケースもあり、日本ほど気にされないこともあります。
「通常損耗」の「経年劣化」の違い
賃貸物件を借りる場合、「通常損耗」と経年劣化というものを知っておかなければいけません。
「通常損耗」というのは普通に使用している状態で起こってしまう損耗のことを指します。
それに対して経年劣化というのは時間が経つに従って生じる自然の劣化や損耗を指すのです。
例えば、畳などは年数が経つに従って色が変わってしまうこともありますし、日光や雨、風によって壁の色が変わってしまうこともありますよね。
そのようなものは経年劣化と言われています。
これも貸主の負担になります。
「通常損耗」の言葉の使い方
「通常損耗」という表現は賃貸において使われる言葉です。
賃貸物件を退去するとき、敷金の返還を要求しますが、その時に貸主から「あなたが住んでいる間にこれだけの傷がついた」などと言われ、敷金が帰ってこないというトラブルは珍しくありません。
そんな時に「通常損耗」について知識があれば、どれが「通常損耗」なのか、どれが経年劣化なのか、チェックできます。
それらは貸主の負担となりますので、敷金からそれらの負担が減らされるという事はありません。
「通常損耗」を使った例文・短文(解釈)
「通常損耗」という言葉を使った文章にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは「通常損耗」という言葉を使った例文をいくつか紹介します。
- 「通常損耗」の例文1
- 「通常損耗」の例文2
- 「通常損耗」の例文3
「通常損耗」の例文1
「通常損耗は貸主の負担になりますから、敷金から減らされる事はありません」
賃貸の業者を仲介して賃貸物件などを借りる場合、「通常損耗」や経年劣化について説明を受けることがあります。
これらは生活していれば当たり前の損耗であり、いくら気をつけたからといって防げるものではありません。
そのため、このような損耗は借りている人たちの負担にはなりません。
むしろ誰も住んでいなくても起こるような損耗であり、それは貸主の負担になるのです。
「通常損耗」の例文2
「賃貸を借りるなら、通常損耗についても調べておいた方がいいよ」
初めて賃貸を借りる、一体どうすれば良いのかわからない、という場合は事前に「通常損耗」や経年劣化について知識をつけておいた方が良いでしょう。
一体どのようなものが「通常損耗」、あるいは経年劣化に当たるのか、ということを事前に知っておけば、貸主とのトラブルを避けることもできます。
貸主によっては「通常損耗」や経年劣化について考えることなく、修理費用としてすべてを敷金から引いてしまう人もいます。
しっかり対抗するためにも自分で知識をつけておいた方が良いでしょう。
「通常損耗」の例文3
「海外では、通常損耗は当たり前と思われることも多く、びっくりしたよ」
もちろんどこの国か、どこの地域か、どの業者でアパートなどを借りるのか、ということにもよりますが、海外では「生活している上で出来上がった傷は仕方がない」というスタンスが強いことがあります。
そのため、日本の場合は退去するときに写真を撮ったりして証明しなければいけませんが、海外の場合は特にチェックを受けることもなく、敷金が帰ってくることもあります。
しかし、もちろん敷金を返してくれない人たちもいますので、しっかり戦う必要があります。
「通常損耗」の類語や似た言葉
- 経年劣化【けいねんれっか】
- 現状回復【げんじょうかいふく】
経年劣化【けいねんれっか】
先ほども述べたものではありますが、経年劣化というものは「通常損耗」に最も近い意味を持つ表現だといえます。
例えば、太陽の光が当たりやすい会社の畳の色が黄ばんでしまったり、部屋の中の壁紙がなんとなく茶色くなってしまったり、という経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
もちろん、恋に形見分けを起こした、わざと触って壁紙を汚した、という場合は、経年劣化にはなりません。
しかし年月が経つに従って製品の質が下がっていく事は当たり前ですから、その事は経年劣化と言われています。
発送にはなりません。
現状回復【げんじょうかいふく】
同じく賃貸で使われる表現ですが、現状回復というものがあります。
「通常損耗」や経年劣化と合わせて使われることがありますので覚えておきましょう。
現状回復というのは傷ついたものを元通りにするという事を指しています。
例えば経年劣化によって畳焼けが起こってしまった場合、次にその部屋を借りる人が決まるまでに畳を直しておかなければいけません。
そのことを現状回復といいます。
現状回復にはお金がかかるため、敷金から引かれてしまうことがあります。
しかし「通常損耗」と経年劣化は敷金の対象にはなりません。
特に賃貸物件を借りたことがないという人にとっては、「通常損耗」という表現は聞いたことがないかもしれませんね。
賃貸物件を借りたときには最初に日付入りで写真を撮り、退去するときにも日付入りで写真を撮った方が良いとも言われています。
敷金をきちんと返してもらえるように、事前に知識をつけておきましょう。