「学がある」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「学がある」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
最近は使われる機会が少なくなりつつありますが、かつてはよく使われていた表現です。
日常生活でも使えますし、ビジネスシーンにおいても使われることがあります。
ここでは「学がある」という表現について紹介します。
目次
- 「学がある」の意味とは?
- 「学がある」の読み方
- 「学がある」の英語(解釈)
- 「学がある」の言葉の使い方
- 「学がある」の例文・短文(解釈)
- 「学がある」の対義語
- 「学がある」の類語や類義表現
「学がある」の意味とは?
「学がある」という言葉は学問のたしなみがある、教養がある、ということを指しています。
知識が豊富である、頭が良い、などという意味合いで使われることも多く、特にまだ大学に進学する人が少なかった頃によく使われていた言葉です。
最近は大学の進学率が上がり、そもそも「学がある」人間が増えたため、このような表現が使われなくなったと考えられています。
しかし皮肉なことに、大学に進学する人が増えたことで逆に「学がある」人間が減ったという意見もあります。
特にゆとり教育などが導入されたことにより、大学に行ってもそれなりの専門知識を身に付けられず、なんとなく大卒で終わってしまうという人が増えているのです。
また、大学も専門知識を見につける場所ではなく、全般に教養を身に付ける場所へと変化しているという見解もあり、大学のあり方が問われています。
「学がある」の読み方
「学がある」という表現は「がくがある」と読みます。
「まなびがある」などとは読みませんので注意しましょう。
「学がある」の英語(解釈)
「学がある」という表現はそもそも知識がある、賢い、教養がある、という事ですので、英語にすると“smart”、“intelligent”などといった形容詞が使えます。
それ以外にも“have knowledge”や“have full experience”などという表現を使うことにより、知識がある、豊かな経験がある、という表現をすることもできます。
「学がある」の言葉の使い方
楽があるという表現は尊敬する人に対し、「あの人は教養があるから」などという意味で使われていました。
そのため、目上の人に対しても使うことが可能な表現です。
例えば何かがあった時に頼りになるような人、本をたくさん読んでいる人、などのことを「学がある」と表現することがあります。
学歴が必ずしも高くなければいけないというわけではありません。
「学がある」の例文・短文(解釈)
それならば、「学がある」という言葉は一体どのような文脈で使われるのでしょうか。
ここでは額があるという言葉の例文をいくつか紹介します。
- 「学がある」の例文1
- 「学がある」の例文2
- 「学がある」の例文3
「学がある」の例文1
「うちのおじいちゃんは顎がある人なんだよ。大学には行っていないけれど、いろいろなことを知っているんだ」
祖父母の世代の中には大学に行っていないけれど自力で勉強して様々な知識をつけた、という人も珍しくありません。
この場合、ただ単に大学で学んだというものではなく、自分で多くの本を読み、経験から学んだという知識を持っている人のことを指しています。
政治や経済についてよく知っている、豆知識をよく知っている、などという人を「学がある」といいます。
「学がある」の例文2
「うちの自治会長はとても学がある人だと思う。みんなを率いてまとめていくのが上手だよね」
楽があるというのは必ずしも知識があるということだけを指すわけではありません。
むしろ人をまとめるのが上手、上に立つのにふさわしい人、などという場合にも楽があるという言葉が使われます。
自治会等の役員会においてはリーダーの器にある人がトップに立つことで、心はしっかりとまとまっていきます。
チームのまとめ方を知っている、人をうまく動かせる、という人はまさに「学がある」と言えるでしょう。
つまり、他の人が一体何を考えているのか想像できる、他の人をある程度信頼し、仕事を任せられる、ということになるのです。
「学がある」の例文3
「あそこの娘さんは本当に学がある人だよ。子供の時から頭がよかったもんね」
頭が良い人のことのみならず、学歴が高い人を指すことももちろんあります。
「学がある」という表現は必ずしも学歴を指すわけではありませんが、学歴が高い人に対して「学がある」という表現を使う事は可能です。
誰もが知っている有名な大学に通っていた、大学院に行っていた、などという人は近所でも有名になるかもしれません。
学歴が高く、それなりに勉強をこなしてきた、その知識を仕事で生かしている、などという人はまさに「学がある」人だと言えるでしょう。
「学がある」の対義語
「学がある」という言葉の対義語は楽がないという表現になります。
学問や知識がない、取り立てて優れているわけではない、という人のことを学がないと表現します。
どちらかというと、教養がない、常識がない、などといった人のことを学がないと言いますが、かなり否定的な意味合いを持ちますので、使うときには注意が必要です。
かなり相手を軽視した意味合いを持ちます。
学問がない、経験がない、そして教養がない、常識がない、などといった表現も「学がある」という表現の対義語になると言えるでしょう。
「学がある」の類語や類義表現
「学がある」という言葉の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、類義語をいくつか紹介します。
似たような意味を持つ表現も様々なものがありますから、状況に応じて使い分けられると良いですね。
- 教養がある【きょうようがある】
- 頭が良い【あたまがよい】
教養がある【きょうようがある】
教養があるという表現は必ずしも学問を身に付けているというわけではありません。
例えば常識もしっかりと身に付けている、マナーがなっている、文化についてよく知っている、などという人を教養があるといいます。
例えば高校や大学には通っていなかったというお年寄りであったとしても、日本文化についてよく知っている、風情がある物言いをする、敬語をしっかり使いこなせる、などという場合は教養があるといえます。
教養があるという表現は学歴とは違います。
頭が良い【あたまがよい】
「学がある」という表現は頭が良いと言い換えることもできます。
学問がある、知識がある、という事ですから全体的には頭が良いという意味になりますよね。
いろいろなことを知っている、様々な経験をしている、頭の回転が速い、などという場合に頭が良いという表現が使えます。
「学がある」という表現は目上の人に対しても使えますし、相手に対する敬意や賞賛を込める表現になりますので、「あの人は頭が良い」「あの人は教養がある」と思ったら、「学がある」という表現を使ってみてはいかがでしょうか。
周りにも知識があるお年寄りがいるかもしれません。
そのような人は「学がある」お年寄りだと言えるのです。