「極めつけ」の意味・類語【使い方や例文】
私達の生活の中やビジネスシーンの場面では、実に多くの会話が交わされますが、その会話の中にはとても重要なことが含まれていることがあります。
しかし、そのことに気づかず、サラリを聞き流している場合もあるのではないしょうか?
後から会話の内容を振り返ってみると、あらためてその大切さを自覚することができると思います。
そのような会話の水面下の中で「極めつけ」というフレースが出てくると、少し意識してみると、その人が何を言っていることが見えてきます。
でも、その「極めつけ」という言葉には、どのような意味があるのでしょうか?
今回は、この「極めつけ」という言葉について考察して行こうと思います。
目次
- 「極めつけ」の意味とは?
- 「極めつけ」の読み方
- 「極めつけ」の言葉の使い方
- 「極めつけ」を使った例文・短文(解釈)
- 「極めつけ」の英語と解釈
- 「極めつけ」の類語や類義表現
「極めつけ」の意味とは?
「極めつけ」という言葉には、色々な意味が含まれていますが、すぐに連想しる意味合いとしては、「美術工芸品や書画・刀剣などの高い骨董価値のあるものを鑑定書のついていること」を指す場合はあります。
その他には、「優れたものとして定評のあることやそのもの」を意味することともあり、いわゆる「折り紙つき」という言葉で表現されることもあります。
「歌舞伎で俳優の演技が他の誰よりも優れていると高い評価のある役柄の人」を指していることもありますし、「程度の状態はとても高い」ということもあります。
そのことから転じてら、「定評のあるもの、高い・確かな評価を受けているもの」を意味する場合が多くなっています。
- 「極めつけ」が間違い?
「極めつけ」が間違い?
しかし、「極めつけ」は正しい言葉ではありません。
本来、正しい表現は「極めつけ」ではなく「極め付き」というのは、本来の言い方なのですが、今では「極めつけ」として使われるケースがほとんどです。
「極めつけ」の読み方
「極めつけ」は「きわめつけ」という読み方になります。
「極めつけ」の言葉の使い方
「極めつけ」という言葉の使い方を見ると、高い評価のものを指して言う場合がありますが、悪い意味で使われることもあります。
この言葉は使われる対象は、人であったり、物や出来事などあらゆる場面で使われることになるしょう。
「極めつけ」を使った例文・短文(解釈)
では、この「極めつけ」の例文を見ていくことにしますので、どのような場面で活用できるかを理解頂くことができると思います。
- 「極めつけ」の例文1
- 「極めつけ」の例文2
- 「極めつけ」の例文3
「極めつけ」の例文1
「この本は、グルメの極め付きの一冊としてオススメの本です」
書籍には、色々なテーマのものがたくさんありますが、ベストセラーと言われている本は、その時代によってジャンルによって様々です。
グルメに関するテーマの本でも、多彩なジャンルがありますが、このようなグルメ本の中で「極めつけ」と呼ばれる理由は、他の本と比べて豊富な情報量があったり、あまり知名度のないお店でも逸品料理を提供してくれる穴場的なお店を紹介してくれる内容を掲載しているのかもしれません。
「極めつけ」の例文2
「中でも極め付きは最後に出てきたデザートだったのです」
ここで出てくる「極めつけ」のデザートは、メインディッシュさえ凌駕する美味しさなのでしょう。
しかし、どのような味なのかとても興味深いものですが、前菜やメインディッシュよりも、さらに上を行くデザートだけでも食べてみたいものです。
「極めつけ」の例文3
「彼は極め付きの悪人なので、知合った人間は必ず不幸になる」
ここても「極めつけ」という言葉が使われていますが、悪い意味でも使わています。
この例文では「彼は札付きのワル(悪)なので、関わった人は必ず不幸になる」ということになります。
「極めつけ」の英語と解釈
「極めつけ」を英語で言うと、“Remarkable”、“The biggest surprise was”、“The happiest thing was”という表現でいうことになります。
「極めつけ」の類語や類義表現
では、ここで「極めつけ」に近い意味を持つ類語を見ていくことにしましょう。
- 「佳境に入る」
- 「究極」
- 「折り紙つき」
「佳境に入る」
「佳境に入る」とは、「一連の流れで最も面白い部分になる」という意味を持つ言葉です。
「これからドラマは、佳境に入ってきたのです」というような形で使われますので、身近な場面で耳にしたことのある人をいると思います。
人生でも「極めつけ」と言える場面があるものですが、それは今までの中で絶好調の時かもしれません。
それが「自分の人生の中で佳境に入った」瞬間なのかもしれません。
「究極」
「究極」という言葉もありますが、この言葉も「極めつけ」の類義語として挙げることができる言葉でしょう。
「この上なく高い段階にあるさま」という意味で、グルメでは「究極の味」という形で用いられたり、「究極の課題」という形で言うことができます。
「究極」とは、最高峰の言葉で使われるので、このフレースが出てくると、何を対象に指しているのか、意識してみると面白いかもしれません。
「究極」のことを知るkとで、今まで知らなかったことが見えてくることがあります。
「折り紙つき」
「折り紙つき」という言葉には、「そのものの価値や実力などに定評があること」という意味があります。
「彼の仕事は非常に安定しており、折り紙つきだ」や「あそこの店のパスタの味は折り紙つきだ」というような言い方で使われます。
日常生活の中でも良く出てくる言葉なので、どのようなことが由来になっているのか気になるところですが、「折り紙つき」の「折り紙」とは、「紙を横半分に折った文書のこと」を指しており、平安時代の末期から公式文書や贈呈品の目録として用いられていたと言われています。
その「折り紙」が時代が下るにしたがって、公的な文書でも使われるようになってきて、江戸時代には美術品や刀剣などの鑑定書として使われるようになったのです。
その結果、確かな品質が保証されている美術品や骨とう品を「折り紙つき」と言うようになったのです。
「極めつけ」という言葉を意識して聞いてみると、その対象がどの程度指しているかどうか、面白いことが見えてきます。
味や嗜好品など、自分は最高と思っているものがあれば、何とかして食べてみたい、触れてみたいと思ってみたくなるものです。
そのために、「極めつけ」という言葉に少し関心を持ってみることもいいのではないでしょうか?
そうすると、実に興味深い世界を見にすることができるかもしれません。