「張り合い」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「張り合い」とは、「張り合うこと・競うこと」や「努力しただけの甲斐(意味)があること」です。
「張り合い」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・張り合いがないのことわざ・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「張り合い」の意味とは?
- 「張り合い」の読み方
- 「張り合い」の英語(解釈)
- 「張り合い」の使い方
- 「張り合い」を使った例文・短文(解釈)
- 「張り合いがないこと」のたとえ(ことわざ)
- 「張り合い」の類語や類義表現
「張り合い」の意味とは?
「張り合い」の意味は、「張り合うこと・競うこと」や「努力しただけの意味があること・やり甲斐があること」になります。
「張り合い」というのは「他者と利益・評価・成績(実績)を巡って競い合うこと、争うこと」を意味する言葉であり、「意地の張り合い・張り合って争う」などの慣用的な言い回しが使われています。
「張り合い」のもう一つの意味として、「努力しただけの甲斐(意味・価値)があること」や「自分の行為(努力)に対する反応があって、やり甲斐があること」を上げることができます。
例えば、「仕事に張り合いがあるので毎日頑張れる」や「張り合いのない職場には長くいられない」などの文章において、「張り合い」の意味を示すことができます。
「張り合い」の読み方
「張り合い」の読み方は、「はりあい」になります。
「張り合い」の英語(解釈)
「張り合い」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
「相手と何かを巡って競い合う」の意味を持つ「張り合い」は、“compete”(競争する)や“rival”(ライバル・好敵手)の単語で表現することができます。
“We are competing with each other. ”(私たちはお互いに張り合っています。)
“We are a work rivals(competitor). ”(私たちは仕事で張り合う仲です。)
「自分の努力に対する充実感・手応えがある」の意味を持つ「張り合い」は、“be worth one's while”や“worthwhile”、“challenging”などの英語で表現できます。
“This job is worthwhile(challenging). ”(この仕事には、張り合いがあります。)
“This job is worth working with colleagues. ”(この仕事には、同僚と一緒に働く張り合いがあります。)
“It is worthwhile every day. ”(毎日に張り合いがあります。)
「張り合い」の使い方
「張り合い」の言葉の使い方は、「他者と何かの利益や評価を巡って張り合っている場合(競い合っている場合)」に使うという使い方になります。
例えば、「過剰に張り合っている二人がいるのでクラスの雰囲気が悪くなった」や「張り合う気持ちを向上心に変えていくことが大切です」などの文章で使用することができます。
「張り合い」のもう一つの使い方として、「何かを努力しただけの甲斐(意味・価値)があると感じた場合」に使うという使い方があります。
この意味で「張り合い」を使った例文としては、「張り合いのある仕事を求めて転職することにしました」や「張り合いのない人間関係を維持する意味はありません」などを上げることができるでしょう。
「張り合い」を使った例文・短文(解釈)
「張り合い」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「頑固な二人が意地を張り合うと、相手に譲ることができずに、いつまでも争いが続くことになりやすいのです」
この「張り合い」を使った例文は、「頑固な二人が負けまいと思って、自分の考えを押し通しながら張り合うと、いつまでも争いが終わらないこと」を意味しています。
例文2
「張り合いのない仕事をいつまでも続けるつもりはないので、近いうちに転職活動を始めるつもりです」
この「張り合い」を使った例文は、「やり甲斐のない仕事をいつまでも続けるつもりはないので、近く転職活動をスタートさせること」を意味しています。
例文3
「家庭生活や夫婦関係に張り合いがあれば、多少、嫌なことやつらいことがあっても我慢することができるのです」
この「張り合い」を使った例文は、「家庭生活や夫婦関係に努力したことに対するやり甲斐・充実感があれば、多少、嫌なことやつらいことがあっても我慢できること」を意味しています。
「張り合いがないこと」のたとえ(ことわざ)
「張り合いがない」という言葉の意味は、「努力しても十分な反応(手応え)がなくて、やり甲斐がないこと」になります。
「張り合いがないこと」をたとえていうことわざ(諺)として、「暖簾に腕押し(のれんにうでおし)」や「糠に釘(ぬかにくぎ)」「豆腐に鎹(とうふにかすがい)」などがあります。
「暖簾に腕押し」とは、暖簾(のれん)を腕で押してみてもひらひらするだけで何の意味もないことから、「張り合いがないこと・手応えがないこと」を意味しています。
「糠に釘」も、糠に釘を打ち込んでも何の手応えもないことから、「張り合いがない」の意味があります。
「豆腐に鎹」もまた、柔らかい豆腐に鎹(木材をつなぐ金具)を打ち込んでも手応えがないことから、「張り合いがない」の意味になります。
「張り合い」の類語や類義表現
「張り合い」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「張り合い」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「競い合い・競争・闘争」
- 「角逐・相克」
- 「やり甲斐・手応え」
「競い合い・競争・闘争」
「張り合い」の類語・類義表現として、「競い合い・競争・闘争」があります。
「張り合い」というのは、「他者と利益や勢力、評価を巡って競い合うこと、争うこと」を意味しています。
その意味から、「張り合い」の直接的な類語として、「競い合い・競争・闘争」を上げることができるのです。
「角逐・相克」
「張り合い」の類語・類義表現として、「角逐(かくちく)・相克(そうこく)」があります。
「角逐」の言葉の意味は、「お互いに争うこと・競い合うこと」です。
「角逐」の「角」には「争う」、「逐」には「追い払う」の意味があります。
「相克」の言葉の意味は、「相容れない二つのものが、お互いに勝とうとして争うこと」になります。
それらの意味から、「張り合い」の類義表現として「角逐・相克」を指摘することができるのです。
「やり甲斐・手応え」
「張り合い」の類語・類義表現として、「やり甲斐(やりがい)・手応え(てごたえ)」があります。
「張り合い」の言葉の意味は、「自分の努力したことに対して十分な手応えや充実感があるということ」になります。
「やり甲斐」とは、「そのことをするだけの価値があること・自分の行為に対する心理的な見返り」を意味しています。
「手応え」の意味は、「自分の働きかけに対して望んでいた反応があること」です。
その意味から、張り合いの類語として「やり甲斐・手応え」を上げることができるのです。
「張り合い」という言葉について徹底的に解説しましたが、張り合いには「張り合うこと・競うこと」や「努力しただけの甲斐(意味)があること」などの意味があります。
張り合いの類語・類義表現としては、「競い合い・競争・闘争」「角逐・相克」「やり甲斐・手応え」などがあります。
「張り合い」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。