「折に触れて」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「折に触れて」とは、「機会があるたびに・適切な時機(機会)を見つけて」を示す言葉です。
「折に触れて」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・敬語・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「折に触れて」の意味とは?
- 「折に触れて」の読み方
- 「折に触れて」の英語(解釈)
- 「折に触れて」の言葉の使い方
- 「折に触れて」を使った例文・短文(解釈)
- 「折に触れて」の敬語はない?
- 「折に触れて」の類語や類義表現
「折に触れて」の意味とは?
「折に触れて」の意味は、「機会があるたびに・適切な時機(機会)を見つけて」などになります。
「折に触れて」という言葉には、何らかの機会・時節が訪れるたびに、何かの行動をするというニュアンスがあるので、「一度限りの出来事・一回限りの行動」に対しては使用することができません。
「折(おり)」というのは、「機会・時節・時機」を意味する言葉です。
「折に触れて」というのは「その機会(時機)が来るたびに何かをする」というニュアンスがあるので、例えば「折に触れて、資格試験の勉強をしていました」や「折に触れて、後輩と一緒に近所の焼き鳥屋に飲みに行っていました」などの文章において使うことができます。
「折に触れて」には、「〜の適切な機会があればいつでも」といった意味合いがあるのです。
「折に触れて」の読み方
「折に触れて」の読み方は、「おりにふれて」になります。
「折に触れて」の英語(解釈)
「折に触れて」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
英語で「機会・時節」を意味する単語は“occasion”であり、「折に触れて」は以下のような文章で表現することができます。
“on occasion、occasionally”(「時折・時々」の意味から、「折に触れて」を意味しています。)
“I was practicing cooking on occasion(occasionally). ”(私は折に触れて、料理の練習をしていました。)
“at best time”(「もっとも良い時に」の意味から、「折に触れて」を意味しています。)
“whenever suits you”(「適切な時機にいつでも」の意味から、「折に触れて」を意味します。)
“I had given her a gift whenever suits you. ”(折に触れて、彼女にプレゼントをしてきました。)
“every now and then、from time to time”(「時々・時折」の意味から、「折に触れて」を意味しています。)
“He writes a novel from time to time. ”(彼は折に触れて、小説を書いています。)
「折に触れて」の言葉の使い方
「折に触れて」の言葉の使い方は、「自分と相手との関係性を前提にして、何らかの機会があるたびに何かをするという場合」に使うという使い方になります。
「折に触れて」という言葉は、「何らかの機会・時節が訪れるたび」にというニュアンスがあるので、基本的に「一回限り(一度限り)の出来事」ではなくて、「何度も繰り返し訪れる出来事・物事」に対して使うということになります。
例えば、「折に触れて、私は定期健康診断を受けるようにしています」や「折に触れて、お世話になった先生のことを思い出して感謝しています」などの文章において、「折に触れて」という言葉を正しく使用することができるのです。
「折に触れて」を使った例文・短文(解釈)
「折に触れて」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「高校時代に進路指導・教科指導でお世話になった恩師に、折に触れて、ご挨拶をさせて頂いています」
この「折に触れて」を使った例文は、「機会があるたびにいつも、高校時代に進路指導・教科指導でお世話になった恩師に挨拶をしていること」を意味しています。
過去の師弟関係・先輩後輩関係に恩義を感じている人は、折に触れてあいさつをしたり交流を持ったりすることが多いのです。
例文2
「折に触れて、新入社員の指導を行ってきましたが、まだまだ業務のスキル・知識や接遇態度において不十分な点が残っています」
この「折に触れて」を使った例文は、「適切な時機を見つけるたびに、新入社員の指導を行ってきたものの、まだまだ業務のスキル・知識や接遇態度において不十分な点が残っていること」を意味しています。
例文3
「当社の社長は常に社員と同じ目線に立ち、折に触れて、現場の仕事ぶりやお客様の反応を確認しながら、業務内容を改善していたのです」
この「折に触れて」を使った例文は、「社長が社員といつも同じ目線に立って、適切な機会があるたびに、現場にでて社員の仕事ぶり・お客様の反応を確認してきたこと」を意味しています。
企業のトップ自らが現場の仕事状況・接客対応を見聞きすることによって、効果的な業務改善を行いやすくなるのです。
「折に触れて」の敬語はない?
「折に触れて」という言葉には、直接的な敬語表現はありません。
つまり、「折に触れて」を「折にお触れになられて」というような敬語の表現にすることはできず、そういった言葉遣いは文法的・語用的に間違いであるということになります。
「折に触れて」という言葉を用いて相手に対する敬意・尊敬の念を表現したいのであれば、それ以外の部分に敬語をちりばめて用いるということになるでしょう。
例えば、「折に触れて、ご挨拶に伺わせて頂ければ幸いでございます」や「折に触れて、お食事の席にご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか」などの文章にすることで、「折に触れて」を使った「相手に対する敬意のある文章」に仕上げることができます。
「折に触れて」の類語や類義表現
「折に触れて」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「折に触れて」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「何かあるたびに・何かにつけて」
- 「機会あるたびに・しょっちゅう」
「何かあるたびに・何かにつけて」
「折に触れて」の類語・類義表現として、「何かあるたびに・何かにつけて」があります。
「何かあるたびに」というのは、「特定の何らかの出来事・予定・活動などがある時にはいつも」の意味になります。
「何かにつけて」の言葉の意味は、「何か理由をつけていつでも・何かあることをきっかけにして」になります。
機会があるたびにを意味する「折に触れて」の類義表現として、「何かあるたびに・何かにつけて」を上げることができます。
「機会あるたびに・しょっちゅう」
「折に触れて」の類語・類義表現として、「機会あるたびに・しょっちゅう」があります。
「機会あるたびに」というのは、「適切な時機がある時にはいつも」の意味になります。
「しょっちゅう」というのは、「頻繁に・機会があればいつも」ということを意味しています。
機会があるたびにを示唆する「折に触れて」の類語として、「機会あるたびに・しょっちゅう」を指摘することができるでしょう。
「折に触れて」という言葉について徹底的に解説しましたが、折に触れてには「機会があるたびに・適切な時機(機会)を見つけて」などの意味があります。
折に触れての類語・類義表現としては、「何かあるたびに・何かにつけて」「機会あるたびに・しょっちゅう」などがあります。
「折に触れて」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。