「見紛う」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「見紛う」とは、「見間違うこと・見誤ること・見て勘違いすること」です。
「見紛う」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「見紛う」の意味とは?
- 「見紛う」の読み方
- 「見紛う」の英語(解釈)
- 「見紛う」の言葉の使い方
- 「見紛う」を使った例文・短文(解釈)
- 「紛う」の意味
- 「見紛う」の類語や類義表現
「見紛う」の意味とは?
「見紛う」の意味は、「見間違うこと・見誤ること・見て勘違いすること」になります。
「見紛う」というのは、ある人物や物を見た時に、別の人物・物と見間違えたり勘違いしたりすることなのです。
「見紛う」という言葉は、「二人の人物」あるいは「二つの事象」が見間違えるほどによく似ているという意味合いを持っているのです。
そのため、「実の兄弟かと見紛うほどによく似ている二人の男がいました」や「雪と見紛うような美しい紙吹雪が舞台の一面に舞っていました」などの文章において、「見紛う」という言葉の意味を伝えることができます。
「見紛う」の言葉には、「見て区別することが難しいほどによく似ている」や「簡単に見極めることができないほどにそっくりである」という意味のニュアンスがあります。
「見紛う」の読み方
「見紛う」の読み方は、「みまがう」あるいは「みまごう」になります。
「見紛う」の英語(解釈)
「見紛う」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“mistake A for B”(「AをBと見間違える・見誤る」の意味から、「AをBと見紛う」の意味になります。)
“He mistook her young mother for her. ”(彼は彼女の若い母親を、彼女本人と見紛いました。)
“misread”(「読み間違える・見間違える」の意味から、「見紛う」も意味しています。)
“I misread a signal and I had caused a traffic accident. ”(私は信号を見紛えて、交通事故を起こしてしまいました。)
“like〜”(「〜のような」の意味から、「〜と見紛う」を意味しています。)
“It's a mansion like a castle. ”(お城と見紛うような豪邸です。)
“seem〜”(「〜のように見える・〜のように思える」の意味から、「〜と見紛う」の意味になります。)
“Beautiful he seemed(looked like) a woman. ”(美しい彼は、女性と見紛うほどでした。)
「見紛う」の言葉の使い方
「見紛う」の言葉の使い方は、「非常に良く似ていてそっくりな二人の人物がいる場合」や「あるものが別のものととても良く似ていて、簡単には区別することが難しい時」に使うという使い方になります。
「見紛う」というのは、「とても良く似ている二人の人物を見間違えてしまうこと」であり、「非常に似ている二つのもの・現象を混同して見誤ってしまうこと」を意味しているのです。
例えば、「彼女は姉と見紛うほどにそっくりの容貌をしていました」や「ニューヨークの摩天楼の夜景と見紛うほどに美しくて素敵な夜景でした」などの文章において、「見紛う」の言葉を正しく使うことができます。
二人の人物あるいは二つの事物・現象がとても似ていて見間違えそうな時に、「見紛う」の言葉を使用することができます。
「見紛う」を使った例文・短文(解釈)
「見紛う」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「10年以上も会っていなかった親戚の娘は、若い頃の母親と見紛うような美しい女性へと成長していました」
この「見紛う」を使った例文は、「10年以上も長く会っていなかった親戚の娘が、若い頃の母親と見間違えるほどによく似た美しい女性へと成長していたこと」を意味しています。
例文2
「琵琶湖は海と見紛うほどに広大な湖なので、古代の人々にはこれは淡水湖ではなく海だと勘違いする人もいました」
この「見紛う」を使った例文は、「琵琶湖は海と見誤るほどに広くて大きな湖なので、古代の人たちが淡水湖ではなく本物の海だと勘違いしやすかったこと」を意味しています。
例文3
「他人の空似と良くいいますが、彼女たち二人は顔立ち・背格好・雰囲気のすべてが同一人物であると見紛うほどによく似ていました」
この「見紛う」を使った例文は、「彼女たち二人が他人の空似のレベルを超えて、顔立ち・背格好・雰囲気のすべてが似ているので、同一人物であると見間違えてしまうこと」を意味しています。
「紛う」の意味
「紛う(まがう)」という言葉の意味は、「他のものとよく似ているために、見間違って混同してしまうこと」や「とてもよく似ている二人(二つのもの)を取り違えてしまうこと」になります。
現在では「紛う」という言葉は連体形のみが用いられることが多く、「まがう」よりも「まごう」と発音されることが多くなっています。
例えば、「紛うことなき黄金の輝き」や「大富豪と紛うような贅沢な暮らしぶり」などの文章において、「紛う」という言葉を使うことができます。
「見紛う」の類語や類義表現
「見紛う」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「見紛う」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「見間違える・見誤る」
- 「見分けが付かない」
- 「見損なう」
「見間違える・見誤る」
「見紛う」の類語・類義表現として、「見間違える・見誤る」があります。
「見紛う」という言葉は、「二人の人物や二つの物事を見て見間違えること、見誤ること」を意味しています。
そのため、「見紛う」の直接的な類語として「見間違える・見誤る」を上げることができるのです。
「見分けが付かない」
「見紛う」の類語・類義表現として、「見分けが付かない」があります。
「見紛う」という言葉の意味は、「二人の良く似ている人物を見分けることができない」や「二つの非常に似ている事物・現象を見極めることができない」になります。
そのことから、「見紛う」の類義表現として、「見分けが付かない」を指摘することができるのです。
「見損なう」
「見紛う」の類語・類義表現として、「見損なう」があります。
「見損なう」の言葉は、「見間違うこと」を意味していますが、見損なうには「対象・相手が思っていたよりも悪かった」という評価を引き下げるニュアンスがあります。
更に、「テレビドラマを見損なう」のように「見る機会を逃してしまうこと・見落とすこと」の意味もあります。
厳密には、「見紛う」と「見損なう」の意味のニュアンスは違うのですが、「対象を見てから、その姿・価値を見間違えること」の意味は共通しているのです。
「見紛う」という言葉について徹底的に解説しましたが、見紛うには「見間違うこと・見誤ること・見て勘違いすること」などの意味があります。
見紛うの類語・類義表現としては、「見間違える・見誤る」「見分けが付かない」「見損なう」などがあります。
「見紛う」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。