「繰り広げる」の意味・類語【使い方や例文】
私達の生活の中では、色々な出来事がありますが、人生はまさにドラマチックという言葉がよく当てはまるかもしれません。
そのような時の流れの中で、「繰り広げられる」、「繰り広げる」というような言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は、この「繰り広げる」という言葉について触れていこうと思います。
目次
- 「繰り広げる」の意味とは?
- 「繰り広げる」の読み方
- 「繰り広げる」の言葉の使い方
- 「繰り広げる」を使った例文・短文(解釈)
- 「繰り広げる」の英語と解釈
- 「繰り広げる」の類語や類義表現
「繰り広げる」の意味とは?
「繰り広げる」とは、「集まっている物やまとまりの物を次々に広げてみせる」という解釈や、「ある事柄・場面などを次々に展開する」という意味を持つ言葉です。
「繰り広げる」の読み方
「繰り広げる」は「くりひろげる」と読みますが、特に難しい漢字が使われていないので、初めて見る人でも読む方で悩むことはまずないでしょう。
「繰り広げる」の言葉の使い方
「繰り広げる」は、「繰り広げられる」のいうような形で使われることが多く、ある事柄や場面が次々と展開する時に、受身的な立場で見たり表現するケースが多い言葉です。
「繰り広げる」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「繰り広げる」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「繰り広げる」の例文1
- 「繰り広げる」の例文2
- 「繰り広げる」の例文3
「繰り広げる」の例文1
「ライバル会社同士の激しい戦いが、常に繰り広げられている」
私達が身を置いている資本主義のビジネス社会では、競合他社同士の戦いは、常に終わることなく連続して展開されています。
このような状況を「繰り広げられる」という言葉で言い表すことができる場面です。
ビジネスの世界では、ライバル会社との競争の中で、「価格競争が繰り広げられる」、「プレゼン合戦が繰り広げられる」というような形でも使われますので、かなりポピュラーな言葉かもしれません。
「繰り広げる」の例文2
「友人に誘われて合コンに出席したのですが、ふと気が付くと、自分周りで男女の争奪説が繰り広げられていた」
合コンでは、必ず出てくる場面ですが、男女の人間模様も「繰り広げられる」という言葉で表現されることがよくありますね。
この例文のように、男女がパートナーを作ろうと必死になっている光景が展開しているわけです。
「繰り広げられる」という言葉で片付けられていますが、もしかすると激しい争奪戦が起こっているのではないでしょうか?
「繰り広げる」の例文3
「婚カツパーティーでは、会場のあちらこちらで、お互いを紹介する場面が繰り広げられていました」
このような場面もある意味、人間模様の1つで「繰り広げられる」という言葉が使われること多いです。
特に恋愛関係の場面になると、「結婚を求める男女の人間模様が繰り広げられる」などというような使われ方がされるので、婚カツパーティーなどは、すさまじい環境になっているのではないかと思います。
「繰り広げる」の英語と解釈
「繰り広げる」を英語で言うと、“unroll”、“unfold”、“spread”が挙げられます。
「繰り広げる」の類語や類義表現
では、ここでは「繰り広げる」の意味に近い類義語を挙げてみましたが、どのような言葉があるのでしょうか?
- 「拡がる」
- 「展開する」
- 「ありのままを語る」
「拡がる」
「拡がる」という言葉をまず挙げてみましたが、「広げて大きくすること」、あるいは「広がって大きくなること」という意味がある言葉です。
「勢力の拡大を図る」や「航空写真を拡大する」というような形で使われますが、「繰り広げる」との意味を照らし合わせると、「繰り広げる」は、1つの事象について、物事の動きが縦の方向で奥深くまで下がり、活発に変化しているようなイメージがありますが、「拡大する」とは「拡がり」を意味する言葉でもあるので、「横方法への拡がり」があり「あちらこちらで色々な出来事が起きていく」というニュアンスが感じ取れます。
「展開する」
「展開する」が「繰り広げる」と意味が一番近い類義語かもしれません。
「広くひろげること」、あるいは「広がるこ」という意味で「論争が展開される」や「華麗な演技が展開される」というような使い方があります。
また、他には「次の段階に進めること、進むこと」という解釈もあります。
「行き詰まった交渉も、片方の妥協により新たなステージが展開されることになった」というような文を作ることができます。
このように「展開する」は、ビジネスシーンで使う時は、次の弾劾に進む場面で出てくるのではないかと思われます。
よく使われるだけに、活用法をしっかりとチェックしておきたいフレーズの1つです。
「ありのままを語る」
「ありのままに語る」とは、「実際にあるとおりに嘘偽りのない姿のことを語る」ということです。
「繰り広げる」とは、何となくニュアンスがことなるような印象もあるのですが、「事実を客観的に淡々と語る」ことは、ある意味、「自然と繰り広げられていることを語る」という観点から、類義語の1つとして理解してもいいのではないかと思われます。
「ありのままに報告せよ」、「ありのままに白状しなさい」という場面で耳にすることがある言葉ですが、仕事をしている中でも、上司からこの言葉で質問されることがあるでしょう。
「繰り広げる」は、色々な場面で出てくるフレーズですが、人生ドラマを考えてみると、この言葉が実にマッチしているか理解できると思います。
自分では考えていなかったことが、いきなり起こったり、予定通りのことでも、ちょっとしたハプニングが出てきたりと、本当に色々な出来事が自分の前を通りすぎて行きます。
もし、その出来事の中に自分がいるのであれば、とてもいい経験になるかもしれません。
「繰り広げられる」というと、どうしても客観的に見てしまうのですが、「繰り広げる」となると、自らドラマの主人公として、その流れの中心人物として立ち振る舞うことができます。
せっかくの人生なのですから、様々な出来事に積極的に入り込んで楽しいものにしてください。