「なんでも」の意味・類語・対義語【使い方や例文】
「なんでも」とは、「どういうものでも・どんなことでも」や「良くは分からないが、どうやら」などを示す言葉です。
「なんでも」の「意味・読み方・語源・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「なんでも」の意味とは?
- 「なんでも」の語源
- 「なんでも」は方言ではない?
- 「なんでも」を使った例文・短文(解釈)
- 「なんでも」の英語と解釈
- 「なんでも」の類語や類義表現
「なんでも」の意味とは?
「なんでも(何でも)」の意味は、大きく分けて3つあります。
「なんでも」の意味としてもっとも代表的なものは、連語で「どんなものでも・どんなことでも」になります。
「このお店なら、なんでも揃います」などの文章で使うことができます。
「なんでも」の二つ目の意味として、「はっきりとは分からないがどうやら・はっきりしないが聞いたところによると」があります。
例えば、「なんでも彼は傷害罪で逮捕された前歴があるらしい」などの文章で使うことができます。
「なんでも」の三つ目の意味として、「どうしても・何とかして」があり、「何がなんでもやり抜いて見せる」などの慣用的な言い回しで使われます。
「なんでも」の語源
「なんでも」の言葉の語源は、代名詞である「なに(何)」に、副助詞の「でも」が付いた「なにでも(何でも)」の音が変化したことにあります。
「何」というのは、「限定されないすべての事物・現象」を意味していて、その場合には「どんなものでも・どんなことでも」の意味になります。
「何」という言葉には、「人から伝え聞いた確実ではない内容・情報」の意味合いもあり、その不確かな情報の意味が、「なんでも」の持つ「どうやら・何やら・はっきりしないが」の意味の語源になっています。
「何が何でも」の慣用的な言い回しの語源は、「何でも」の持つ「何を差し置いても優先して・どんな理由があっても」という意味合いになっています。
「なんでも」は方言ではない?
「なんでも」という言葉は、「なんでもかんでも(何でも彼んでも)」といった慣用的な言い回しなどが、「地域の方言」のように聞こえることもあります。
しかし、「なんでも」という言葉は特定の地域・地方の方言などではなく、日本全国で通用する標準語の一つになっています。
「なんでも(何でも)」の言葉は、代名詞の「何(特定のものに限定されないすべてのもの)」に、副助詞の「でも」がついたものであり、「どんなものでも・どんなことでも」を意味しています。
それ以外に、「はっきりしないがどうやら〜らしい」や「何がなんでも」の形で「どうにかして・是が非でも」といった意味を表す言葉になっています。
「なんでも」を使った例文・短文(解釈)
「なんでも」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「私は古今東西の歴史や芸術文化に関連する書籍を、なんでもかんでも手当たり次第に読み続けてきました」
この「なんでも」を使った例文は、「私が古今東西の歴史・芸術文化に関連する本なら、どんな本でも手当たり次第に読み続けてきたこと」を意味しています。
この「なんでも」は「どんなものでも・どんなことでも」の意味合いで使われているのです。
例文2
「10年以上その女性と会っていなかったが、彼女はなんでも結婚してすぐに離婚して、今はシングルマザーで娘さんを育てているそうです」
この「なんでも」を使った例文は、「10年以上会っていなかった女性の近況について、はっきりとはしないが人から伝え聞いたところによると、結婚してすぐ離婚した後、シングルマザーとして娘さんを育てているようだ」ということを意味しています。
この「なんでも」は、「どうやら・はっきりしないが」を意味しています。
例文3
「起業して大きなビジネスを成功させるためには、何がなんでも目的を達成しようとする計画と意志の強さが何より大切になってきます」
この「なんでも」を使った例文は、「起業して大きなビジネスを成功させるためには、どうしても(是が非でも)目的を達成しようとする計画と意志の強さが一番大切になってくること」を意味しています。
「何がなんでも」の慣用的な言い回しで、「どうしても・絶対に・何とかして」の意味を表しています。
「なんでも」の英語と解釈
「なんでも」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“everything、anything”(「どんなものでも・どんなことでも・すべてのもの」の意味から、「なんでも」を意味します。)
“Anything is good(fine). ”(なんでもいいです。)
“This store sells everything. ”(このお店は、なんでも売っています。)
“no matter what”(「何も問題がない」で、「何がなんでも」を意味します。)
“at any cost”(「どんなコストを払っても」で、「何がなんでも」を意味します。)
“I will achieve the goal no matter what(at any cost). ”(私は何がなんでも目標を達成します。)
“This is somehow like〜”(「どうやら〜のようだ(何でも〜のようだ)」を意味する表現になります。)
「なんでも」の類語や類義表現
「なんでも」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「なんでも」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「どんなことでも・どんなものでも」
- 「どうやら・はっきりしないが」
- 「どうしても・何とかして」
「どんなことでも・どんなものでも」
「なんでも」の類語・類義表現として、「どんなことでも・どんなものでも」があります。
「なんでも」の意味として、「特定の事物・現象に限定されないすべてのもの」があるので、その類義表現として「どんなことでも・どんなものでも」を上げることができます。
「なんでも食べられます」「なんでもできます」の文章は、「どんなものでも食べられます」「どんなことでもできます」に言い換えることができるのです。
「どうやら・はっきりしないが」
「なんでも」の類語・類義表現として、「どうやら・はっきりしないが」があります。
「なんでも」という言葉には、「はっきりとはしないが人から伝え聞いたところによると・伝聞情報の真偽が定かではないが」という意味合いがあります。
そのことから、「なんでも」の類義表現として、「どうやら・はっきりしないが」を指摘することができるのです。
「どうしても・何とかして」
「なんでも」の類語・類義表現として、「どうしても・何とかして」があります。
「なんでも」は「何がなんでも」の慣用句として、「絶対に〜する・是が非でも〜をする」といった意味のニュアンスを伝えることができます。
「なんでも」の持つ「絶対に・是が非でも」の意味合いから、その類語として「どうしても・何とかして」を上げることができるのです。
「なんでも」という言葉について徹底的に解説しましたが、なんでもには「どういうものでも・どんなことでも」や「良くは分からないが、どうやら」などの意味があります。
「なんでも」の類語・類義表現としては、「どんなことでも・どんなものでも」「どうやら・はっきりしないが」「どうしても・何とかして」などがあります。
「なんでも」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。