「入電」とは?意味・英語【使い方や例文】
この「入電」は、主にマスメディアや警察、特定の施設などで使われている言葉です。
専門用語とまでは言いませんが、それほど幅広く使われる言葉でもありません。
目次
- 「入電」の意味とは?
- 「入電」の読み方
- 「入電」の英語(解釈)
- 「入電」の使い方
- 「入電」を使った例文・短文(解釈)
- 「入電」の対義語
- 「入電」を使った言葉(解釈)
- 「入電」の類義語や置き換えられる表現
「入電」の意味とは?
入電とは、電話や電報、またはその他の(電子的な)方法によって知らせが届くことです。
「電」という漢字が入っているだけに、直接誰かから聞いたといった場合には使いません。
ですが、ビジネスの電話があったことを「あの会社から入電があった」などと使う言葉でもなく、緊急の知らせや大切な要件に対して使われることがほとんどです。
その為、マスメディアや警察などでよく使われる言葉となっています。
一般の会社では、例え大切な電話があったとしても、この「入電」と表現することはまずありません。
「入電」の読み方
入電は、そのまま「にゅうでん」と読んでください。
その他の読み方をする方が難しいので、読み間違えることはまずないでしょう。
遭えて「いりでん」と読めなくもありませんが、そう読むことはありません。
尚、この「いりでん」と口語で表現すると、同名の名古屋の方の郷土料理のことを指していると勘違いされてしまう場合があるので注意しましょう。
「入電」の英語(解釈)
入電を英語で表現するなら、“incoming”が適当な言葉です。
携帯電話に着信があった際に、この言葉が画面に表示されるのを見たことがある人も多いでしょう。
しかし、これではただ「電話(や通信)があった」というだけで、「入電」独特のニュアンスが伝わりません。
「大事な」、「緊急の」という意味を付け、“emergency incoming”とすると、大分「入電」らしくなります。
ですが、これでは逆に大事だという意味が強くなり過ぎてしまうきらいがあるので、場面によって“incoming”と使い分けるのがいいでしょう。
電話の場合には、“incoming”を“calls”としても構いません。
「入電」の使い方
入電は、そのような大切な連絡が電子的にあった時に使う言葉です。
マスメディアでは、どこかで地震が発生した、事件が発生したというような一報に対して、警察でも同様の大きな連絡に対して使っています。
緊急病院などの施設でも、「救急車からの入電」といった形で使うことがあり、この「入電」という表現で呼ばれる連絡はどれも決して無視できないものだと考えてください。
メールやSNS、掲示板などでの連絡には、この「入電」とは使いません。
電話や電報、FAXが主な対象になります。
「入電」を使った例文・短文(解釈)
入電を使った例文や短文です。
色々な形で使っている例を挙げていきます。
この言葉を一般の会社で使っている(使える)ケースも含みます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「海外の支局から、アメリカの株式が暴落していると入電があった」
今ではそのようなことはインターネットですぐに分かる時代ですが、このような大切な連絡に対して「入電」という表現が用いられます。
「入電があった」、「入電だ」と使われることが多い言葉です。
例文2
「緊急の入電があり、すぐに消防車を出動させた」
消防署に入った緊急の連絡を「入電」と表現しています。
入電という時点で大切な連絡だという意味を含んでいますが、「緊急の入電」とすることで、更にその重要度を高めている例でもあります。
例文3
「クレームの入電の対応に忙しい1日だった」
入電は、一般の会社でもこのような使い方をすることがある言葉です。
それなりに大切だと思われる電話や通信に対して使います。
また、それを印象付ける為に、遭えて「○○から入電があった」などと使う場合があります。
ただし、そのような場合には、あまりいい意味で使うことはありません。
「入電」の対義語
「入電」とは逆に、「電話を掛けること」の表現に「架電」(かでん)という言葉があります。
これも「入電」と同じく、あまり一般的ではなく、特定の施設などでしか利用しない言葉で、原則的に電話限定です。
使われるケースとしては、コールセンターなどで「お客様に架電した」といった形です。
大切な内容だという意味はほとんどなく、マスメディアや警察でも稀に使うことがあります。
「入電」を使った言葉(解釈)
入電と使っている言葉をいくつか紹介していきます。
どれも「入電」の意味する大切だったり、印象深いというイメージが付く表現です。
- 「反響入電」【はんきょうにゅうでん】
- 「入電数」【にゅうでんすう】
「反響入電」【はんきょうにゅうでん】
何かが発売された際に、その商品の発売元に「とてもよかった」、「売り切れで買えない」などといった反響が寄せられることも珍しくありません。
そのような嬉しい内容の連絡を「反響入電」と呼んでいます。
そして、その逆のクレームやそれに近い内容の連絡もまた、この「反響入電」です。
ここでは何かの初日を例に挙げましたが、要は何かに対する反響(意見)の連絡に対して使う言葉です。
それにはいいものもあれば、悪いものもあるということです。
「入電数」【にゅうでんすう】
主に通販会社やコールセンターで使われる言葉です。
どれだけ電話があったのかという数字のことで、「サポートセンターの今日の入電数は300だった」といった形で使います。
通販では、これが多いほどヒット商品なのは間違いなく、逆にクレーム対応の部署への入電は少ないに越したことはないでしょう。
「入電」の類義語や置き換えられる表現
入電と同様の意味を持つ言葉や表現です。
入電は電話で行われることが多く、その場合に置き換えることができる言葉です。
- 「着呼」【ちゃっこ】
- 「着信」【ちゃくしん】
「着呼」【ちゃっこ】
上の「入電数」のように、入電を数字で表すような場合に置き換えられる言葉です。
「300の入電があった」という表現は、「着呼は300だった」と言い換えることができます。
入電の意味として、そのような場合に限られる置き換え表現ですが、掛かってきた電話自体を表す為に使うこともできます。
ただし、その時にはあまり大切だという意味は伴いません。
「着信」【ちゃくしん】
電話や電子的な連絡があったという言葉で、一般にもよく使われています。
特に大切だというニュアンスを含んでいないので、「入電」とは多少意味が異なります。
そこで、入電とまではいかない(意味的に)連絡に対して使うといいでしょう。
例えば、海外からその国で大きな出来事があったという連絡の場合には「入電」、単にご機嫌伺いのような連絡であれば「着信」といった具合です。
入電は、それだけで大切な連絡という意味をもつ言葉です。
それほど一般的に使われている表現ではありませんが、ここぞという時に使うと、その意味をうまく利用できるでしょう。