「轟音」の意味・類語【使い方や例文】
私達が使っている日本語には色々な言葉がありますか、その中には自然現象を表現する言葉もあります。
その中の1つに「轟音」という言葉も、時々何気ない会話の中で出て来ることがないでしょうか?
そんなに珍しい言葉ではないために、「轟音」の意味を詳しく理解せずに感覚的に使っている人もいるかもしれませんね。
そんな「轟音」について、ここで説明をしていこうと思います。
目次
- 「轟音」の意味とは?
- 「轟音」の読み方
- 「轟音」の「轟」の漢字を解釈
- 「轟音」を使った例文・短文(解釈)
- 「轟音」の英語と解釈
- 「轟音」の類語や類義表現
「轟音」の意味とは?
「轟音」とは、「大きく響き渡る音」のことで、突然に心臓が飛び出るくらいにけたたましい音のことです。
音は私達の生活の中で色々なタイプの種類がありますね。
心が和むような音があれば、思わず身体を動かしたくなるリズムカルな音もあります。
その一方で精神的に不快な気持ちにさせてしまう音もありますが、その1つが「轟音」と理解することができるかもしれません。
「轟音」の読み方
「轟音」は「ごうおん」という読み方になりますが、「轟」という漢字を目にする機会が少なくなっているだけに正しい発音を覚えておいてください。
「轟音」の「轟」の漢字を解釈
「轟音」の中には含まれている「轟」という漢字に意味を理解すると、「大きく響き渡る音」という解釈の理解も深まっていくはずです。
「轟」は「轟く(とどろく)」という読み方があるのですが、この時の解釈も「多くの車がたてるような大きな響き」や「大きな音を響かせる」という意味を持っています。
雷鳴、大砲や爆弾などの音や人の議論、批判などでも使われることがあります。
「轟音」を使った例文・短文(解釈)
では、ここで「轟音」を使った例文を見ていくことにしますので、どんなケースで使われるかイメージが掴めると思います。
- 「轟音」の例文1
- 「轟音」の例文2
- 「轟音」の例文3
「轟音」の例文1
「ゴーッと轟音が聞こえたかと想うと、その一瞬に、ドンと下から突き上げるような動きで家の中は滅茶苦茶になったのだった」
この時の「轟音」は、まさに地震の時の音でしょう。
地震にも色々なパターンをあるようですが、何の前触れもなく地面が揺れたり、持ち上げられるような感覚が出てくるのですから、驚くことは当然です。
日頃から地震に対する心構えができていたとしても、精神的に動揺することは仕方のないことですが、慌てず冷静になることが大切です。
「轟音」の例文2
「地響き立てて驀進してくるバイクは、大きな轟音とともに僕の目の前をあっという間に通り過ぎていきました」
この時の「轟音」は、自然現象の音ではなく機械などの人工物の状態を指して使われています。
この例文に出てくるバイクとは、街中を走る暴走族だったり、バイクレースを目の前で見ている場面かもしれません。
目にも止まらぬ速いスピードで過ぎていくと同時に大きな音を立てているさまが伝わってきそうです。
「轟音」の例文3
「薄暗い空が一瞬光ったかと想うと、やがてその雲の中から雷鳴かとも思われる轟音が聞こえてきまたのです」
この場面は雷が空を走った時の場面でしょう。
光と音の伝わり方が違うことは誰もが知っていることですが、雷で空が光った後に「轟音」が鳴り響く前に身構えていたり、耳を塞ぎたくなる光景もよく目にすることがありますね。
幼い頃、おへそを出していると、雷を鳴らしている雲の上の鬼から取られてしまうという例え話がありました。
今の若い世代の人達はあまり知らない言葉かもしれませんが、年配の方々は懐かしむ表現ではないかと思います。
「轟音」の英語と解釈
「轟音」を英語で表現すると、“roar”、“roaring sound”、“rumble”、“thundering roar”などがあります。
“roar”は獣の吠え声のような響き渡る声や音のことで、“roaring sound”も「低く響き渡るような音」という意味で使うことができます。
また、「轟音」のゴロゴロの音では、“rumble”で車などの音に使われます。
耳を塞ぐような大きく響く渡る音に“thunder”が使われます。
「轟音」の類語や類義表現
大きな音というと「轟音」の他に次のような言葉も使うことができます。
- 「地鳴り」
- 「鳴動」
- 「爆音」
「地鳴り」
「地鳴り」とは、「地震などで地盤が振動して鳴り響くこと」や、「その音」のことを指しています。
「轟音」と同じ意味で使われる「地鳴り」ですが、特に地震に限定されるような用途で、とても暗い環境の中で、不気味な音を立てて激しい振動に繋がっていくような印象を覚えます。
すごく恐ろしいイメージがあります。
「鳴動」
「鳴動」は「めいどう」という言い方をする言葉で、「大きな音を立てて動くこと」という意味があります。
「地震の時に起こる地面の振動と音」のこで、地震波動の一部が空中音波となって放出される時に起こると言われています。
ただこの「鳴動」は地震の時の振動と音の時だけではく、電話のベルもこの「鳴動」を使います。
最近では、電話はスマホにシフトしていますが、マナーモードのはずが、アプリを起動したら大きな効果音が鳴ってしまったり、LINEやFacebookのタイムラインに流れる動画をクリックしても音が出てきて、焦ったりしたことがあるでしょう。
これもある意味、「鳴動」と言えるかもしれませんね。
「爆音」
「爆音」とは、「爆発によって発生する音」、あるいは「爆発音に等しいほどの音圧を持つ大きな音のこと」という意味がある言葉です。
「爆音」は「騒音」として扱われることもあります。
7公害の1つとされており、健康や精神を損なう原因にもなっています。
騒音は一般的に不快で好ましくない音こことを指していますが、「爆音」は必ずしもそうではありません。
それでも「爆音」と呼ばれるほどに大きな音になると、身体に感じる振動も伴うので、精神的なプレッシャーになることも少なくありません。
「轟音」は、とても大きな音のこととして使われることが多い言葉ですが、それだけに人に与える負担もかなりのものになってきます。
人に対する抑圧的な場面でも使えることができますし、文中で説明した自然現象や人工的な物を対象にすることができるので、音や振動に関する事象があれば、「轟音」はとても使いやすい表現だと思います。
ただ注意しておきたいことは、「地鳴り」や「鳴動」とともに地震の時にも使われる言葉でもあるので、災害に遇ってトラウマになっている人の前ではあまり露骨に使うことは避けた方がいいような気もします。