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「必死」の意味・類語・対義語【使い方や例文】

「必死」という言葉は私達の普段の日常生活ではよく使っている言葉です。

しかし、あまりにも身近な言葉だけに、この言葉がどんなところから発生してきたものなのか、言葉の語源を深く考えたことはあるでしょうか? 使い慣れている言葉だけに、詳しく知らないかもしれまんが、今回はこの「必死」の意味や由来、使い方などを見ていくことにしましょう。

必死

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「必死」の意味・類語・対義語【使い方や例文】>


目次

  • 「必死」の意味とは?
  • 「必死」の語源
  • 「必死」の言葉の使い方
  • 「必死」を使った例文・短文(解釈)
  • 「必死」の英語と解釈
  • 「必死」の類語や類義語


「必死」の意味とは?

「必死」の意味とは?

「必死」とは、「その事態の中で必ず死ぬと覚悟すること」、あるいは「己の生死を顧みず全力を注ぐこと」という意味がある言葉です。

「死ぬくらいの覚悟を持って全力投球で物事にあたること」といった意味合いですね。

  • 「必死」の読み方

「必死」の読み方

「必死」「ひっし」という読み方になりますが、いつも耳にする言葉なので、読み方で困る人が案外と少ないではないかと思います。



「必死」の語源

「必死」の語源

「必死」の語源は、将棋の用語から来ていると言われており、必至(必死)という言葉が由来です。

将棋では、勝敗の決定打を指された後では、次に先手を詰ます以外に、この危機を切り抜ける方法がないとされています。

「必死」をかけられると、相手の読みが間違っていない限りは、ほぼ負けが決まっていると考えられており、このようなことから追い詰められて、死(負け)が避けられないような状況やその状態で物事に取り組むことを意味する言葉として使われていくようになったのです。

「必死」の言葉の使い方

「必死」の言葉の使い方

「必死」という言葉は、日常会話の中やビジネスシーンでよく使われており、「必死に頑張る」「必死に取り組む」などでその時の心境や状況を表現する時に有効な言い方です。

「死ぬくらいの覚悟を持って踏ん張れ」と上司や親から言われた経験も持っているひとのいるとおもいますが、この時の「必死」「必ず死ぬ」ということを言われているわけではなく、「命がけで」で何かに取り組む姿勢の状況を表現しています。

「死が目の前に迫っているような緊迫した状況ではなくても、自分の行動や事象の程度を強く言いたい時に気軽に使える言葉でしょう。



「必死」を使った例文・短文(解釈)

「必死」を使った例文・短文(解釈)

では、ここで「必死」を使った例文を見ていくことにしますが、内容を見ていくと、いかに自分の身近な環境で使うことができる言葉なのかを理解できるはずです。

  • 「必死」の例文1
  • 「必死」の例文2
  • 「必死」の例文3

「必死」の例文1

「昨日までアルバイトで夜遅くまで働いていた大学生も、卒業試験が近くなると、必死で勉強に取り組んでいます」

大学生というと、講義を真面目に受けている人もいますが、サークルやアルバイトの方に夢中になっている人のイメージがあります。

このような学生さん達は、前期・後期試験や卒業試験の直前になって、「必死」で勉強する姿があります。

普段から、コツコツを勉強していれば、こんなに苦しむことはないでしょうが、「必死」にならざるをえないことも仕方のないことです。

「必死」の例文2

「友人の姉のエリ子さんはもうすぐ30歳になるので、婚活に必死になって相手を見つけること頑張っているみたい」

こんな場面でも「必死」を使うことができます。

「婚活女子」という言葉をよく聞きますが、30代になると女性の人も目の色が変わってくるのでしょうか。

「必死」の例文3

「僕は潮の流れに逆らって、対岸まで必死に泳いだ」

もしかすると溺れるかもしれないという焦りからか、かなりの緊迫感が漂っている例文です。

自分や人の生命にかかわるような重大事であればあるほど、「必死」にもがくさまが出ています。

「必死」の英語と解釈

「必死」の英語と解釈

「必死」を英語で表現すると、“desperate”“frantic”“desperately”“frantically”という言葉が挙げられます。

「必死」の類語や類義語

「必死」の類語や類義語

では、「必死」と似ている意味を持つ類義語も見ていくことにしましょう。

  • 「命がけ」
  • 「死にもの狂い」
  • 「一心不乱」

「命がけ」

「命がけ」「必死」と同じ意味がある言葉で、「死ぬ覚悟で物事をすること」という意味があります。

「昨晩から命懸けの作業で何とか大惨事になることを防げた」「戦場では命懸けでの取材となることが当たり前だ」というような文を作ることができます。

本当に「死」を意識しなくてはならない場面もありますし、命をかけるくらいの意気込みで物事に当たる場合でも使うことがあります。

「死にもの狂い」

「死にもの狂い」とは、「死ぬことも恐れないで頑張ること」という意味になります。

「昨夜から締切に間に合うように死に物狂いで記事を書いています」「大会で優勝するために死にもの狂いでトレーニングしている」というような文でこの表現を見ることがありますが、ここからも「必死」になっている状況が読み取れます。

「一心不乱」

「一心不乱」とは、「1つのことに集中して、他の事のために心の乱れることがないこと」という意味があります。

「一心不乱」の読み方は「いっしんふらん」となりますが、何かに打ち込んでいる人がいる場合や、周囲の環境ことが見えないほどに、1つのことに向かっている集中している状況で使われます。

この「一心不乱」という言葉の由来は仏教用語から来ていると言われているのですが、念仏で「我体を捨て南無阿弥陀仏と一体なるを一心不乱というなり」という一文があり、これが由来となっているのです。

悟りを開くためには、わき目もふらずに仏道に強い意志も持って取り組む覚悟を表している内容なので、ひたすら1つのことに専念する姿は現代のビジネスシーンでも十分に使うことができる言葉です。

「長年の夢であった開業を実現するために彼は、一心不乱に働いて貯蓄をして、やっと独立することができたのです」といったようなことで使われます。

icon まとめ

「必死」という言葉は、現代社会の中でも使われる場面がたくさんあります。

自分がやりたいことや実現させたい夢があったなら、「必死」に頑張ることになります。

また、そのような「必死」な姿を見ていると、周りの人達もその人を応援したくなるでしょうし、感化されて自分達も頑張るようになってきます。

このように「必死」な姿には、心が打たれることが多いのです。

私達は常に忙しい環境の中で働き生活をしていますので、その1つひとつの場面の中に、「必死」という姿があるのかもしれません。

この言葉はそのようなことを思い出されてくれる言葉なのでしょう。