「嵌める」の意味・対義語【使い方や例文】
「嵌める」という言葉をご存知でしょうか?
読み方を知ると、日常的な会話でよく聞いたことはある言葉ですが、ここでは、この「嵌める」という言葉について説明していきたいと思います。
目次
- 「嵌める」の意味とは?
- 「嵌める」と「填める」の違い
- 「嵌める」の言葉の使い方
- 「嵌める」を使った例文・短文(解釈)
- 「嵌める」の英語と解釈
- 「嵌める」を使った言葉と意味を解釈
「嵌める」の意味とは?
「嵌める」という言葉には、意味が幾つもあり、日常的によく使われています。
まずは、「隙間や枠などのちょうど合うように物を入れ込むこと」という意味がある他に、「騙して策略に乗せること」、「ある条件の範囲内に入れること」、「袋や輪っかなどを被せること」、「身体の自由を妨げるものをつけること」などが「嵌める」の意味となります。
これだけ色々な意味がある言葉もそんなに多くはないかもしれませんが、それだけ様々なシチュエーションで使える言葉でもあります。
- 「嵌める」の読み方
「嵌める」の読み方
「嵌める」は「はめる」という読み方になるので、これを知ったなら、「なんだ、何時も使っている言葉じゃないか」と思われることでしょう。
今では、「嵌める」を「ハメる」とカタカナ混じりで表記するケースも目にします。
「嵌める」と「填める」の違い
「嵌める」と似たような言葉で「填める」がありますが、似ているようで解釈が違っています。
「嵌める」は「さし込む」というニュアンスがあり、パズルや鍵などを「はめる」となりますが、「填める」は「装填(そうてん)」や「充填」から「つめ込む」という意味になり、弾丸や発泡剤など「填める」という意味で使われる言葉です。
「嵌める」の言葉の使い方
「填める」にはいくつかの意味があるので、日常的的な会話やビジネスの場面でもよく出てくる言葉です。
「セットする」、「押し付ける」という言葉が使える場面で置き換えることができる表現かもしれません。
「嵌める」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「嵌める」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「嵌める」の例文1
- 「嵌める」の例文2
- 「嵌める」の例文3
「嵌める」の例文1
「間違えて違う会議室の鍵を借りてしまったので、鍵が嵌まらず開始時間が遅れたしまった」
いくつか意味のある「嵌まる」は鍵を使う時にも使える言葉です。
この例文では、違う鍵を持ってきてしまったために会議室のドアを開けることができずにすでに集まっている関係者を部屋に入れる事ができずに戸惑っている様が分かります。
最近のセキュリティシステムでは、電子カードでIDカードで開けるパターンが増えていますが、こんなオフィスもまだまだ少なくありません。
「嵌める」の例文2
「まんまと俺は嵌められまった。あの時のあいつのの優しい言葉も全て嘘だった」
こんなケースでも使われる「嵌める」です。
「ハメられた」という言い方をしますが、詐欺に遭った時に出てくるセリフです。
優しそうな顔をして近づいてきた人間が、実はとても悪質な詐欺的な手口で人を騙すことがあるので、「嵌められない」ように注意しましょう。
「嵌める」の例文3
「今、容疑者の手に手錠が嵌められました」
まるでドキュメンタリー番組「警察24時」に出てくるようなセリフです。
このように器具を身体に付けられる時にも「嵌める」という言葉が使われます。
この例文のようなことにはなりたくないし、身近な人にもなって欲しくはありませんが、こんな場面に出くわすと、どんな気持ちになるでしょうか?
「嵌める」の英語と解釈
「嵌める」には、色々な解釈がありますので、英語でもいくつかの英訳があります。
指輪などを「嵌める」場合は、“put a ring on”となります。
「挿入する」という意味では、“put (get、fit、fix) something in”となります。
「嵌める」を使った言葉と意味を解釈
では、「嵌める」を使った言葉も調べてみることにします。
- 「当て嵌める」
- 「型に嵌める」
- 「罠に嵌める」
「当て嵌める」
「嵌める」に「当て嵌める」という表現がありますが、「うまく合うようにする」や、あるいは「あるものに他の物事を適用する」という意味があります。
この場合、「自分の体験に当て嵌めて考えると分かりやすい」というような使い方があります。
私達が何かものごとを考える時に、どうしても理解出来ないことがあります。
そのような時は、過去の経験や事例に「当て嵌めて」考えると、見えて来ることがあります。
また、この表現には、「あてにする」、「当て込む」という意味もありますが、「人を頼りする」という意味合いで使われる言葉です。
「型に嵌める」
「型に嵌める」という表現もよく使われるフレーズでしょう。
「一定の枠に入れて特徴をなくする」、「規格化する」という意味があるのですが、「子供を型に当て嵌めて育てている」というような使い方になります。
このように自分の子供を「型に嵌める」教育は、その子が成長した時にかなり苦労することになるでしょう。
幸せになって欲しいという親の気持ちがそうさせてしまうのですが、決していいことではありません。
一方で「規格化する」という意味での「型に嵌める」は、特にビジネスシーンでは、必要不可欠なことでもあります。
物を作る時にメーカーによって仕様がバラバラだと互換性がなく、利用者に不利益を与えることになりかねません。
「規格化」する「型に嵌める」ことであれば、ユーザー視点でいい効果が生まれてきますし、メーカー物の投資を最小限にするメリットがあります。
「罠に嵌める」
この表現もよく出てきますが、「相手を陥れる」という意味になります。
決していい使い方ではありませんが、このようなケースでも使われる「嵌める」です。
最近では、インターネットによる買い物ができますが、悪質なサイトに呼び込んで相手を騙す手口が横行しています。
大手ショッピングサイトに似せた偽造サイトに引き込んでお金もうけだけを振り込ませて後はトンヅラ。
こんなパターンがあるので、注意しなくてはなりません。
「嵌める」が「ハメる」ということと同じ意味を持って言葉だと分かると、実に色々なケースで使える詞であるかが分かってもらえることでしょう。
日本語の中には、カタカナ語もたくさんありますが、漢字に置き換えると意外に難しい書き方で、読み方も知らないような言葉が数多くあります。
「ハメる」自体、「嵌める」という漢字出使うケースがほとんどないために、こんな漢字を見ると、思わず嫌になりそうですが、ネットなどで意味や使い方を調べてみると、結構簡単なことがあります。