「偶々」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「偶々」とは、「偶然に・意図的ではなく・故意ではなく」を示す言葉です。
「偶々」の「意味・読み方・語源や由来・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「偶々」の意味とは?
- 「偶々」の語源や由来
- 「偶々」の英語(解釈)
- 「偶々」の言葉の使い方
- 「偶々」を使った例文・短文(解釈)
- 「偶々」の類語や類義表現
「偶々」の意味とは?
「偶々(たまたま)」の意味は、「偶然に・意図的ではなく・故意ではなく」や「思いがけず・図らずして偶然に」「時々・たまに・頻度が少ない」になります。
「偶々」という言葉には、「誰かが意図的に何かを計画したり実行したりしたわけではなく偶然に起こった」や「いつもではなくたまに起こった」という意味合いがあります。
「偶々」の言葉と反対の意味を持つ対義語的な言葉として、「必然的・運命的」や「意図的・故意」があります。
「必然的・運命的」という言葉には、「起こるべくして起こった・あらかじめ決められていることが起こった」というニュアンスがあります。
「意図的・故意」の言葉には、「意識して行った・わざと行った」という意味合いがあります。
「偶々」はその反対で、「偶然で意識(計画)することなく、自然に起こった」という意味合いがあるのです。
「偶々」の語源や由来
「偶々(たまたま)」の語源・由来は、「偶」という漢字の意味・成り立ちから考えることができます。
「偶」の漢字の音読みは「ぐう」で、「偶然・偶発」などに使います。
「偶」の訓読みは「たまたま」で、「図らずして偶然に起こること」を意味しています。
「偶々(たまたま)」と同じ読みの漢字に、「偶」と「遇」と「適」があります。
「偶々」の言葉の意味は、「偶」の「たまたま・思いがけず偶然に」や「めったに起こらない稀(まれ)なこと」の読み方・意味合いに由来していると考えられます。
「偶々」の英語(解釈)
「偶々」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“unexpectedly”(「予期していない・思いがけず」から、「偶々」を意味しています。)
“Unexpectedly, I had a new camera. ”(「偶々」、新しいカメラを持っていました。)
“accidentally”(「偶然に・ふと」から、「偶々」を意味しています。)
“I met her accidentally. ”(私は彼女と偶然に知り合いました。)
“circumstantially”(「状況によって・偶然に」から、「偶々」を意味します。)
“occasionally”(「時々・たまに」から、「偶々」も意味することがあります。)
“I drank black coffee occasionally in cafe. ”(私はカフェで「偶々」、ブラックコーヒーを飲みました。)
“by chance”(「偶然に・偶々」を意味する慣用的な熟語です。)
“I woke up early by chance. ”(私は「偶々」早起きしました。)<“br>
at times”(「時々・たまに」から、「偶々」を意味します。)
“She smiled to me at times. ”(彼女が「偶々」、微笑んでくれた。)
“incidentally”(「ついでに・ちなみに」から、「偶々」を意味することがあります。)
「偶々」の言葉の使い方
「偶々(たまたま)」の言葉の使い方は、「偶然に何かの出来事が起こった時」や「意図することなく何らかの現象が起こった場合(思いがけず何かの行為をしてしまった場合)」などに使うという使い方になります。
「偶々」という言葉は、「故意に(わざと)何かをしたわけではない場合」や「事前に計画して何かをしたわけではない時」に使うことができるのです。
例えば、「偶々飛んできたボールに当たって怪我をしました」や「その旅で偶々出会った人が未来の妻になる女性だったのです」などの文章において、「偶々」の言葉を正しく使うことができます。
「偶々」を使った例文・短文(解釈)
「偶々」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「学校の帰りがけに偶々寄り道した公園で、幼馴染みの彼女と再会することになりました」
この「偶々」を使った例文は、「学校の帰りがけに意図せずに偶然立ち寄った公園で、幼馴染みの彼女と再会できたこと」を意味しています。
例文2
「今回の難関試験に合格できたのは、私の実力が発揮できたというよりも、偶々運が良かっただけだと思います」
この「偶々」を使った例文は、「今回の難関試験に合格できた理由についての自己分析で、自分の実力ではなくて、偶然の運の良さが考えられるということ」を意味しています。
例文3
「通行人が偶々犯人を見かけた目撃証拠によって、迷宮入りしかけていた殺人事件が解決に導かれることになりました」
この「偶々」を使った例文は、「通行人が思いがけず犯人を見かけたという目撃証言のお陰で、犯人が見つからないままになりそうだった殺人事件が解決することになった」ということを意味しています。
「偶々」の類語や類義表現
「偶々」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「偶々」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「偶然・偶さか」【ぐうぜん・たまさか】
- 「思いがけず・図らずも(計らずも)」【おもいがけず・はからずも】
- 「巧まずして・期せずして」【まずして・きせずして】
「偶然・偶さか」【ぐうぜん・たまさか】
「偶々」の類語・類義表現として、「偶然(ぐうぜん)・偶さか(たまさか)」があります。
「偶然」の言葉の意味は、「思いがけないことがたまたま起こること」や「予期していなかったことが起こること」になります。
「偶さか」というのは、「意図的ではなく偶然であること」を意味しています。
意図的ではなく偶然にを意味する「偶々」の類語として、「偶然・偶さか」が上げられます。
「思いがけず・図らずも(計らずも)」【おもいがけず・はからずも】
「偶々」の類語・類義表現として、「思いがけず・図らずも(計らずも)」があります。
「思いがけず」の言葉の意味は、「意図的ではなく偶然にすること」や「予期していなかったけれどしてしまう」になります。
「図らずも(計らずも)」というのは、「意図せずに」や「事前に計画することなく」を意味しています。
意図的ではなく偶然にすることを意味する「偶々」の類義表現として、「思いがけず・図らずも(計らずも)」を指摘することができます。
「巧まずして・期せずして」【まずして・きせずして】
「偶々」の類語・類義表現として、「巧まずして・期せずして」があります。
「巧まずして」の言葉の意味は、「事前に計画したりその効果を考えたりしたわけではなくて」になります。
「期せずして」というのは、「予期していないことが偶然に」や「思いがけず偶然に」を意味しています。
意図的ではなく偶然にを意味する「偶々」の類義表現として、「巧まずして・期せずして」を上げられるでしょう。
「偶々」という言葉について徹底的に解説しましたが、「偶々」には「偶然に・意図的ではなく・故意ではなく」などの意味があります。
「偶々」の類語・言い換え・似た言葉としては、「偶然・偶さか」「思いがけず・図らずも(計らずも)」「巧まずして・期せずして」などがあります。
「偶々」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。