「最近」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「最近」とは、「現在より少し前のある時点」や「少し前から現在までの間」です。
「最近」の「意味・読み方・語源や由来・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「最近」の意味とは?
- 「最近」の語源や由来
- 「最近」の英語(解釈)
- 「最近」の言葉の使い方
- 「最近」を使った例文・短文(解釈)
- 「最近」の類語や類義表現
「最近」の意味とは?
「最近(さいきん)」の意味は、「現在より少し前のある時点」や「少し前から現在までの間」になります。
さらに「最近」は、「もっとも近いこと・もっとも近い事物」を意味することもあり、「最近の駅を利用します」などの文章で使われます。
「最近」という言葉は、「現在に近い過去の期間」を意味していると同時に、「現在よりも少し前の特定の時点」を意味しているのです。
「最近」は、「最近のニュースをチェックしていますか?」や「最近は残業をせずに定時で帰宅するようにしています」などの文章で、「少し前から現在までの間の期間」を意味しています。
それだけではなく、「最近、あの話題の映画を見に行きました」のように、「最近」を副詞的に用いる場合もあります。
「最近」の語源や由来
「最近」の語源や由来には特別なエピソードはありませんが、「最近」は「最も近い」というシンプルな訓読みをするだけでも、その意味を的確に類推することができます。
「最近」の語源は、「最」と「近」という漢字の成り立ち・意味を理解することで知ることができます。
「最」の漢字の意味は、「もっとも・一番・第一に」などになります。
「最」は会意文字で、「頭巾(ずきん)の象形」と「左耳の象形+右手の象形(戦争で殺した敵の左耳を集めたことに由来)」から、はじめ「頭巾をつまむ」の意味でした。
それが転じて、「特別に取り上げる」から「もっとも・特に」の意味が生まれたのです。
「近」という漢字の意味は「現在に近い」や「ある場所に近い」で、「最近」は「もっとも現在に近い期間」を意味することになったのです。
「最近」の英語(解釈)
「最近」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“recent、recently”(「最近」を意味するもっとも一般的な英単語です。)
“I have gotten fat recently. ”(私は最近、太りました。)
“I'm not seem to get motivated recently. ”(最近、なぜかやる気が出ない感じです。)
“last”(「少し前の」の意味から、「最近」を意味します。)
“over the last few decades”(最近20〜30年以上にわたって)
“latest”(「どんなに遅くても」の意味から、「最近」を意味します。)
“This shirts are the latest fashion. ”(このシャツは、最近のファッションなのです。)
“lately、of late”(「最近・この頃」を意味します。“of late”はやや形式的な表現になります。)
“What have you been doing lately?”(あなたは、最近、何をしていましたか?)
「最近」の言葉の使い方
「最近」の言葉の使い方は、「現在より少し前のある特定の時点」や「少し前から現在までの間」を指示したい時に使うという使い方になります。
「最近」という言葉を日常的・一般的に使うのであれば、具体的な時間軸(どのくらい前のことか)を気にする必要はなく、大まかに「この頃・少し前の過去の時点」といった意味合いで使うことができます。
実際、「最近」という言葉で指し示すことのできる「過去から現在までの時間の範囲」はかなり長く、「数年以上前から現在までの間」といった意味合いで「最近」という言葉を使うこともできます。
「最近」という言葉には、「最近、購入したジャケット」や「最近、お世話になった彼女」といった文章で、副詞的に使う使い方もあります。
「最近」を使った例文・短文(解釈)
「最近」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「今年小学生になる長女を産んだ日のことを思い出していると、つい最近のことのようにも思えます」
この「最近」を使った例文は、「今年小学生になった長女を産んだ日のことを思い出すと、実際には6年以上の長い歳月が経っているのに、心理的にはつい少し前(ついこの間)のことのように思える」ということを意味しています。
この例文の「最近」は、「ちょっと前」のニュアンスが強く出ています。
例文2
「最近の大学生は少子高齢化の厳しい時代背景もあるのか、我々の時代よりも将来の職業選択の意識・人生設計が現実的(堅実)になっているようにも感じます」
この「最近」を使った例文は、「ここ数年(いまどき)の大学生は、少子高齢化などの先行きの不透明さ・厳しさもあって、過去の大学生よりも職業選択・人生設計の考え方が夢見がちではなく現実的(堅実)になってきているように感じる」ということを意味しています。
例文3
「最近、私が興味を持ち始めた社会問題は、児童虐待の報告件数の増加と親子関係の質的な変化です」
この「最近」を使った例文は、「この頃(ここ数年・少し前から)、私が興味を持ち始めた社会問題が、児童虐待の報告件数の増加や親子関係の質的変化であること」を意味しています。
この例文の「最近」は、「数週間・数日程度前から」とも「数年程度前から」とも解釈することができます。
「最近」の類語や類義表現
「最近」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「最近」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「近頃」
- 「この頃・ここのところ」
- 「昨今・当今」
「近頃」
「最近」の類語・類義表現として、「近頃(ちかごろ)」があります。
「近頃」の言葉の意味は、「この頃・最近・少し前から現在までの期間」になります。
「近頃」が指し示す時間の範囲は、「この頃」よりも長くて「最近」よりかは短いとされています。
少し前から現在までの期間を意味する「最近」の類語として「近頃」が上げられます。
「この頃・ここのところ」
「最近」の類語・類義表現として、「この頃・ここのところ」があります。
「この頃」の言葉の意味は、「最近・近ごろ・少し前から現在までの間」になります。
「ここのところ」というのは、「最近・ほんの少し前から現在までの間」を意味する言葉です。
「この頃」が指し示す時間の範囲は、「近頃」よりも短くなっています。
当然、「最近」よりもかなり短い時間の範囲となり、「ほんの少し前から」というニュアンスがあります。
「昨今・当今」
「最近」の類語・類義表現として、「昨今(さっこん)・当今(とうこん)」があります。
「昨今」の言葉の意味は、「きのうきょう」や「少し前の過去から現在までの漠然とした期間」になります。
「当今」の意味は「この頃・当節・いまどき」であり、「最近」と同じく数年間程度の長めの期間を示すこともあります。
少し前から現在までを示す「最近」の類語として、「昨今・当今」を指摘できます。
「最近」という言葉について徹底的に解説しましたが、最近には「現在より少し前のある時点」や「少し前から現在までの間」などの意味があります。
「最近」の類語・類義表現としては、「近頃」「この頃・ここのところ」「昨今・当今・当節」などがあります。
「最近」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。