「常識外れ」の意味・類語・対義語【使い方や例文】
いつも何を思って行動しているのでしょうか?
大切な家族のことを案じながら、会社で仕事をしている人や、その仕事のことで頭の中がいっぱいになったままで、慌ただしい毎日を送っているかもしれません。
中には、周りが驚くような行動をする人もいます、その振る舞いや言動は時として、とてつもなく突飛な行動のために、「常識外れ」という言葉を思わず使いたくなるほどです。
今回は、この「常識外れ」という言葉について説明をしていきたいと思います。
目次
- 「常識外れ」の意味とは?
- 「常識外れ」の語源や由来
- 「常識外れ」を使った例文・短文(解釈)
- 「常識外れ」の英語と解釈
- 「常識外れ」の類語や類義表現
「常識外れ」の意味とは?
「常識外れ」とは、「考え方や行動などが、世間一般のものとかけ離れている」という意味を持つ言葉です。
普通の人なら、「こんな場面ではこんなふうに発言したり、こんな行動を取るだろうなということを逸脱した行いをするようなさま」を指しています。
「常識外れ」の行動を目のまえにしたなら、かなり驚くか呆れてしまうに違いありません。
- 「常識外れ」の読み方
「常識外れ」の読み方
「常識外れ」は「じょうしきはずれ」という読み方をします。
「常識外れ」の語源や由来
「常識外れ」の語源を調べてみると、ことわざや四字熟語のように、中国古来の言われや伝説、偉人の言葉などが変容してきたものではなさそうです。
極めて日常的な会話の中から発生してきたと思われるのですが、「常識」という言葉には、「健全な一般人が共通に持っている、あるいは持たなければならない普通の知識や思慮分別」という意味があるのですが、これに「逸脱する」、「はみ出る」というような「外れ」が組合わさり、「常識外れ」が生まれてきたと思われます。
比喩的な表現でもなく、日常的な会話やビジネスの場面でも、よく使われる言葉なので、極身近な場面から発生してきたのではないでしょうか?
「常識外れ」の言葉の使い方
「一般的な考え方から大きくするかけ離れていること」という意味のある「常識外れ」は、周りの人が驚くようなことをする人や状態を指して使われます。
「常識外れ」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「常識外れ」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「常識外れ」の例文1
- 「常識外れ」の例文2
- 「常識外れ」の例文3
「常識外れ」の例文1
「彼は、私達が考えているようなこととは全く異なる常識外れのプレゼンをしてきたのだ」
ビジネスの場面では、色々な考え方や経験則に基づき、仕事を進めることが多いでしょう。
しかし、昨今のビジネス業界では、昔ながらの慣習に縛られることで、新しい事業を作り出すことができないと言われています。
そのようなことから、斬新なアイデアを生み出すためには、「常識外れ」とも言われることをしていく必要があります。
「彼」のプレゼンもそのようなことなのでしょうし、周りから「常識外れ」と言われながらも、彼のプレゼンには綿密な調査や予想に基づく内容がもり込まれているのではないかと思います。
「常識外れ」の例文2
「彼は満身創痍の状態になっても、明らかに常識外れのパワーで何とか勝利をもぎ取ったのです」
この時の「常識外れ」のパワーとは、人が無意識な状態で発揮される内に秘めたるパワーなのでしょうか?
意識が飛んでしまい、頭の中が空っぽになっている時に信じられないくらいの力を出す人がいます。
それは身体を鍛え上げたプロのスポーツ選手であればあるほど、「常識外れ」の力があるのではないかと思います。
「常識外れ」の例文3
「あの企業は常識外れの好成績を上げている」
企業が好調に業績を伸ばしていくためには、市場調査から研究開発、販売体制の確立など様々な施策や計画を綿密に立てて、実行していかなくてはなりません。
時として、例文にあるような「常識外れ」の伸びで好調な企業もあります。
ここで重要なことは、どうして「常識外れ」とも思えるほどの成長をしているかしっかりと要因分析をすることです。
市場が伸びているのか、とれとも特需的なことが牽引しているのかなどを把握しておく必要があります。
「常識外れ」の英語と解釈
「常識外れ」を英語で例えると、“Common sense out of”がありますが、その他に“It is unique”、“It is insane”なども使うことができます。
「常識外れ」の類語や類義表現
「常識外れ」は、他に次に挙げる言葉が類義語として当てはまります。
- 「世間知らずの」
- 「レベルが違う」
「世間知らずの」
「世間体知らずの」という言葉も「常識外れ」に似ている言葉の1つですが、「当然持っているべき常識がないさま」や「経験が浅く世間の事情に通じていないさま」という意味があります。
「世間知らずのお嬢様」、「世間知らずのお坊ちゃん」など皮肉な意味で使われることが多い言葉ですね。
「レベルが違う」
「レベルが違う」も類義語として挙げることができる言葉でしょう。
「程度の開きが大きく比較が無意味である」ということを言っている言葉ですが、「規格外」という表現も当てはまるでしょう。
「レベルが違う」とは、規格やルールなどだけでなく、人の発想や行動を含めて使われることがあります。
「あの人のトレーニングはレベルが違う」となると、普通の人よりも大きな負荷をかけたトレーニングだったり、長い時間をかけての練習だったりします。
「彼の頭はレベルが違う」というと、他の人よりもずば抜けて成績が良かったり、頭の回転が速かったりします。
まさに「常識外れ」という言葉と同じ感覚で使える言葉です。
「常識外れ」という言葉は、どことなく「非常識」というフレーズを連想させれしまい、あまりいい意味で使われることが無さそうな感じを受けます。
何となくマイナスイメージがあるのですが、最近では「常識外れ」的なアイデア、発想、行動が肯定的に受け止められるようになってきました。
それは現代社会の停滞しているムードを一蹴してしまうくらいの活力があるからかもしれません。
従来の古い慣習に縛られていては、新しいことを創造することができなくなるので、「常識外れ」とも思えるようなことが持て囃されているのです。
もちろん「非常識」ではダメですが、「常識」にとらわれない柔軟性で自由な発想で活動することが今は必要なのです。