「目途」とは?意味・類語・「目途」と目処の違い・英語【使い方や例文】
「目途」とは、「物事の見通し・目当て・大体の見当」や「目的・めざすべきもの」です。
「目途」の「意味・読み方・目途と目処の違い・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「目途」の意味とは?
- 「目途」と目処の違い
- 「目途」の英語(解釈)
- 「目途」の使い方
- 「目途」を使った例文・短文(解釈)
- 「目途」の類語や類義の表現
「目途」の意味とは?
「目途」の意味は、「物事の見通し・目当て・大体の見当」や「目的・めざすべきもの」になります。
「目途」を「めど」と読む時には「物事の見通し・目当て・大体の見当」のことを意味していて、「都外で仕事の目途が付いたので、そろそろ引越しをします」などの文章で用いることができます。
「目途」を「もくと」と読む場合には、「目的・目標・めざすべきもの」を意味していて、「人生の目途を見失って、海外で放浪の旅を長年続けていました」などの文章で使うことが可能です。
「目途」という言葉は「めど」と読むか「もくと」と読むかによって、その意味合いが異なってきます。
- 「目途」の読み方
「目途」の読み方
「目途」の読み方は、「めど」あるいは「もくと」になります。
「目途」と目処の違い
「目途(めど・もくと)」と「目処(めど)」の違いは、「目途」を「めど」と読む時には「目処」とまったく同じ意味合いになります。
「目途(めど)」の意味は「目処」とまったく同じで、「物事・期間の見通し」や「大体の目安・大まかな見当」のことを意味しています。
例えば、「改築工事の完了は、いつ頃を目途(目処)にしていますか?」といった文章で使えます。
「目途(もくと)」の意味は「目処(めど)」とは違っていて、「目的・目標・目指すところ」といった意味合いになります。
そのため、「人生の目途(もくと=目標)を見つける」とは言えますが、「人生の目処を見つける」という言い方はできないのです。
「目途」の英語(解釈)
「目途」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“prospect”(「見通し・予想・期待」の意味から、「目途(めど)」を意味しています。)
“He has prospects of economic success. ”(彼は経済的成功の目途が立っています。)
“I can't be in the prospect of future work. ”(将来の仕事の目途がつかない)
“goal、end”(「ゴール・終わり」の意味から、「目途(もくと)」を意味しています。)
“I feel like the end is near. ”(終わりの目処が付きました。)
“target”、“aim”(「標的・目的」の意味から、「目途(もくと)」を意味しています。)
“Do you have any idea of when this project will start?”(“any idea”は「何らかの見通し」で「目途」を意味しています。
文章全体の意味は、「そのプロジェクトがいつ始まるかの目途はありますか?」になります。)
“Do you have any timeframe in mind?”(時期に関する目途はありますか?)
「目途」の使い方
「目途(めど)」の使い方は、「物事の見通し・大体の見当(目安)について言及する場合」に使うという使い方になります。
例えば、「都市の再開発を始める時期に目途(めど)を付ける」や「このプロジェクトの完了は、何月頃を目途にしていますか?」などの文章において、「目途(めど)」の言葉を使うことができるのです。
「目途(もくと)」と読む場合のもう一つの使い方として、「目的・目標・めざすべきものについて言及する時」に使うという使い方になります。
「サッカー部で実績を上げるという学生時代の目途を達成したことで、自分自身に対する自信を身に付けることができました」などの文章で、「目途(もくと)」の言葉を正しく使用できます。
「目途」を使った例文・短文(解釈)
「目途」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
仕事を始める時期の目途(めど)が立ったら、すぐにその仕事に取り掛かって下さい。
この「目途」を使った例文は、「仕事を始めることのできる時期について見通しがついたら、すぐにその仕事をスタートさせて下さいということ」を意味しています。
この例文の「目途」は、「大まかな見通し・時期の予測」を示唆しているのです。
例文2
毎日コツコツと余ったお金を貯めてきたお陰で、100万円を貯金するという目標を達成できる目途(めど)が付きました。
この「目途」を使った例文は、「毎日コツコツと余ったお金を貯めてきた結果、100万円という貯金金額の目標を達成できる見当(見通し)がついたこと」を意味しています。
貯金を全くしていないと100万円が貯まる見通しはつきにくいですが、ある程度の金額が貯まればもうすぐ100万円になるという合理的な見当がつけられるのです。
例文3
子供を亡くし妻と別れて人生の目途(もくと)を見失った私は、まるでホームレスのような無為で怠惰な日々を送り続けていました。
この「目途」を使った例文は、「妻と別れて子を失った男が人生の目標・目的を見失ってしまい、まるでホームレスと同じような無為・怠惰な毎日を過ごしていること」を意味しています。
「目途」の類語や類義の表現
「目途」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「目途」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「見当・目安」
- 「見積もり・予測」
- 「目標・目的」
「見当・目安」
「目途」の類語・類義表現として、「見当(けんとう)・目安(めやす)」があります。
「見当」の言葉の意味は、「物事に対する大まかな予想・見込み」になります。
「目安」というのは、「大まかな基準・大体の見込み」を意味しています。
物事の見通し・大まかな見当を意味する「目途」の類語として、「見当・目安」を上げることができます。
「見積もり・予測」
「目途」の類語・類義表現として、「見積もり・予測」があります。
「見積もり」の言葉の意味は、「金額・量・期間・行動などを前もって概算したり予測したりすること」になります。
「予測」というのは、「まだ結果が決まっていない事柄について、事前に推し量る」こと。
予想すること」を意味しています。
大まかな物事の見通し・予測を意味する「目途」の類義表現として、「見積もり・予測」を指摘できるのです。
「目標・目的」
「目途」の類語・類義表現として、「目標・目的」があります。
「目標」の言葉は、「行動するにあたって実現を目指す水準・目印のこと」を意味しています。
「目的」の意味は、「実現しようとして目指している事柄」や「自分が行動する時の目当て・目指すもの」になります。
「目途」を「もくと」と読む場合には「目標・目的」の意味を持つので、「目途」の類語として「目標・目的」が上げられるのです。
「目途」という言葉について徹底的に解説しましたが、目途には「物事の見通し・目当て・大体の見当」や「目的・めざすべきもの」などの意味があります。
目途の類語・類義表現としては、「見当・目安」「見積もり・予測」「目標・目的」などがあります。
「目途」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。