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「おすそ分け」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】

「おすそ分け」とは、「他人から貰った品物・利益の一部などを、更に友人知人に分け与えること」です。

「おすそ分け」「意味・漢字・語源や由来・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。

おすそ分け

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目次

  • 「おすそ分け」の意味とは?
  • 「おすそ分け」の語源や由来
  • 「おすそ分け」の英語(解釈)
  • 「おすそ分け」の使い方
  • 「おすそ分け」を使った例文・短文(解釈)
  • 「おすそ分け」の類語や類義の表現


「おすそ分け」の意味とは?

「おすそ分け」の意味とは?

「おすそ分け」の意味は、「他人から貰った品物・利益の一部などを、更に友人知人に分け与えること」「人に幸せ・感動・良い体験などを分け与えようとすること」になります。

「おすそ分け」という言葉は「自分が人から貰った物・利益などを更に分け与えること」を意味する言葉で、基本的に「目下の人に対して使う言葉」とされています。

「おすそ分け」という言葉は原義(元々の意味)として、「主要ではない末端の部分を分け与える」「良いものではないつまらないものを分け与える」といったニュアンスもあります。

そのため、絶対に使ってはいけないというわけではありませんが、「おすそ分け」の言葉は目上の人には使わない方が無難でしょう。

  • 「おすそ分け」の漢字

「おすそ分け」の漢字

「おすそ分け」の漢字は、「御裾分け」になります。

そして、「御裾分け」の読み方は、「おすそわけ」になります。



「おすそ分け」の語源や由来

「おすそ分け」の語源や由来

「おすそ分け」の語源・由来は、着物の「裾(すそ)」からの連想にあります。

「裾」とは着物の下の方の部分である「縁(ふち)」のことであり、「裾(=着物の下・末端)には大した価値がない」という考え方から、裾は「つまらないもの・大したことがないもの」を意味するようになりました。

「御裾分け」の語源は「裾分け」であり、「裾分け」は上位者が下位者に貰った品物の一部を分け与えることを意味していました。

その後、「御裾分け」となって身分・立場の上下に関係なく、貰った品物・利益の一部を分け与えることを意味するようになりました。

「おすそ分け」の英語(解釈)

「おすそ分け」の英語(解釈)

「おすそ分け」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。

“share with someone、give someone a share”(「誰かとシェアすること・誰かに分け与えて共有すること」の意味から、「おすそ分け」を意味しています。)

“I would like to share this souvenir with you. ”(私はこのお土産をあなたにおすそ分けしたいと思っています。)

“He got a share of the profit. ”(彼は利益のおすそ分けを受けました。)



「おすそ分け」の使い方

「おすそ分け」の使い方

「おすそ分け」の使い方は、「自分が貰った品物や利益の一部を、誰か知っている人に分け与える時」に使うという使い方になります。

「おすそ分け」「つまらないもの(大したことがないもの)を分け与える」というその語源・由来から、原則として「目上の人」には使わず、「同等の立場の人・目下の人」に対して使うということになります。

「目上の人」に対して「おすそ分け」という言葉を使いたいという時には、「お福分け(おふくわけ)」という言葉に言い換えることができます。

「お福分け」というのは、「おめでたい頂き物を他の人たちにも分けること」を意味するので、「おすそ分け」よりも立場の上下にこだわらずに使うことができます。

「おすそ分け」を使った例文・短文(解釈)

「おすそ分け」を使った例文・短文(解釈)

「おすそ分け」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

田舎の母親から食べきれないくらいの大量のお米・野菜が送られてきたので、近所の親しい人たちにおすそ分けをします。

この「おすそ分け」を使った例文は、「田舎の母親から、自分たちだけでは食べきれないくらいのたくさんのお米・野菜が送られてきたので、それを近所で仲良くしている人たちにも分けて上げること」を意味しています。

例文2

宝くじで100万円が当たるという幸運に恵まれたので、あなたにもこの幸せのおすそ分けをしたいと思います。

この「おすそ分け」を使った例文は、「宝くじで100万円が当たるという幸運な出来事があったので、その幸運を友人知人にも分け与えること」を意味しています。

例文3

今日の釣りは大漁だったので、魚・刺身を会社の友達にもおすそ分けすることにしました。

この「おすそ分け」を使った例文は、「釣りをしたところ、たくさんの魚が釣れたので、その魚や刺身を会社の友達にも分けて上げること」を意味しています。

「おすそ分け」の類語や類義の表現

「おすそ分け」の類語や類義の表現

「おすそ分け」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「おすそ分け」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。

  • 「分け与え・割り振り(割り当て)」
  • 「お福分け・山分け」
  • 「シェアする・分配する(給付する)」

「分け与え・割り振り(割り当て)」

「おすそ分け」の類語・類義表現として、「分け与え・割り振り(割り当て)」があります。

「おすそ分け」という言葉は、「人からの頂き物の一部を分け与えること」を意味しているので、その類義表現として「分け与え」を上げることができます。

「おすそ分け」という言葉は、「人から貰った品物や金品を、知っている人たちに割り振ること、割り当てること」も意味しています。

その意味から、「おすそ分け」の類語として「分け与え・割り振り(割り当て)」を上げることができるのです。

「お福分け・山分け」

「おすそ分け」の類語・類義表現として、「お福分け・山分け」があります。

「お福分け」の言葉の意味は、「福を分けること」から「おめでたい頂き物を分け与えること」を意味しています。

「お福分け」「おすそ分け」よりも目上の相手に使いやすい言葉とされています。

「山分け」という言葉は、「たくさんある品物や利益をみんなで多めに分け合うこと」を意味しています。

人に貰った品物を分け与える「おすそ分け」の類語として、「お福分け・山分け」を指摘することができます。

「シェアする・分配する(給付する)」

「おすそ分け」の類語・類義表現として、「シェアする・分配する(給付する)」があります。

「シェアする」「英語のshare」のことで、「他者と一緒に品物や利益を共有すること」を意味しています。

「分配する」というのは「分けて配ること」であり、「給付する」というのは「金品を支給して与えること」「債務者が債務内容を履行すること」を意味しています。

人から貰った品物を分け与える「おすそ分け」の類義表現として、「シェアする・分配する(給付する)」が上げられます。

icon まとめ

「おすそ分け」という言葉について徹底的に解説しましたが、おすそ分けには「他人から貰った品物・利益の一部などを、更に友人知人に分け与えること」などの意味があります。

おすそ分けの類語・類義表現として、「分け与え・割り振り(割り当て)」「お福分け・山分け」「シェアする・分配する(給付する)」などがあります。

「おすそ分け」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。