「うだつが上がらない」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「うだつが上がらない」とは、「地位が上がらなかったり、生活状態が良くならなかったりすること」です。
「うだつが上がらない」の「意味・語源や由来・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「うだつが上がらない」の意味とは?
- 「うだつが上がらない」の語源や由来
- 「うだつが上がらない」の英語(解釈)
- 「うだつが上がらない」の使い方
- 「うだつが上がらない」を使った例文・短文(解釈)
- 「うだつが上がらない」の類語や類義の表現
「うだつが上がらない」の意味とは?
「うだつが上がらない」の意味は、「地位が上がらなかったり、生活状態が良くならなかったりすること」や「人生・生活・仕事がパッとしないこと」になります。
「うだつが上がらない」という言葉には、「いつまで立っても出世しない・いつまでも生活が豊かにならない(いつまでもお金・収入の面で恵まれない」という意味のニュアンスがあります。
「うだつが上がらない」というのは、「地位・出世・お金の面でパッとしない状態のこと」を意味していて、「いつまでもうだつが上がらないのは、才能もやる気もないからです」などの文章で用いることができます。
「うだつが上がらない」の語源や由来
「うだつが上がらない」の語源・由来は、屋根の「梁(はり)」と「棟木(むなぎ)」の間に立てる柱である「うだつ」にあると言われています。
その「うだつ」という柱の様子が、梁と棟木に押さえつけられているように見えることから、「十分な力を発揮できず人生・生活がパッとしないこと」を意味するようになったという由来があります。
うだつがない家は棟上げができないということから、「出世できない・パッとしない」の意味が生まれたとする由来もあります。
井戸の周囲に石を積み上げる時に、一番下にある石のことを「うだつ」といい、うだつの石は上に上がれないことから「出世しない・生活が良くならない」を意味するようになったとの説もあります。
もう一つの「うだつが上がらない」の由来の仮説として、京阪地方では隣家との境界に作る防火壁である「うだつ」がある家は、相対的に裕福な家とされていたからとする説もあります。
「うだつが上がらない」の英語(解釈)
「うだつが上がらない」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“not get on in the world”(“get on in the world”で「世界で活躍できる」の意味があるので、その英文を否定することで「うだつが上がらない」を意味することになります。)
“He can't get on in the world. ”(彼はうだつが上がらない。)
“not go to get ahead”(“go to get ahead”で「出世する・上昇する」の意味があるので、その英文を否定することで「うだつが上がらない」を意味します。)
“It seems as you are not going to get ahead. ”(あなたはうだつが上がらないようですね。)
“not make any progress”(「何の前進もできない」の意味から、「うだつが上がらない」を意味します。)
“not get anywhere”(「何にも得られないこと」の意味から、「うだつが上がらない」を示します。)
“I couldn't make any progress. I couldn't get anywhere. ”(私はうだつが上がらなかった。)
「うだつが上がらない」の使い方
「うだつが上がらない」の使い方は、「出世して地位が上がらなかったり、暮らしが良くならなかったりする時」に使うという使い方になります。
「うだつが上がらない」という言葉は、「いつまで経っても出世しない場合」や「いつまで経ってもお金に恵まれず生活がパッとしない場合」に使うことができるのです。
例えば、「うだつが上がらないままの人生で終わるつもりはない」などの文章で、正しく使用することができます。
「うだつが上がらない」を使った例文・短文(解釈)
「うだつが上がらない」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
うだつが上がらなかった父は、晩年も母にはまるで頭が上がらなかった。
この「うだつが上がらない」を使った例文は、「出世できず金銭にも恵まれなかった父親が、晩年になっても自分のために苦労させた母親に頭が上がらなかったこと」を意味しています。
例文2
うだつが上がらない彼氏との結婚について、次第に乗り気ではなくなってきました。
この「うだつが上がらない」を使った例文は、「地位・経済生活に恵まれずパッとしない彼氏との結婚について、段々と乗り気ではなくなったこと」を意味しています。
例文3
自分の失敗を人のせいにばかりしてきた責任転嫁の結果として、うだつが上がらない現状があるのです。
この「うだつが上がらない」を使った例文は、「自分の失敗を他人や社会のせいにばかりしてきた結果、出世せずお金も稼げない現状があるということ」を意味しています。
「うだつが上がらない」の類語や類義の表現
「うだつが上がらない」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「うだつが上がらない」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「出世しない・地位が上がらない」
- 「お金に恵まれない・収入が上がらない」
- 「パッとしない・人生が冴えない」
「出世しない・地位が上がらない」
「うだつが上がらない」の類語・類義表現として、「出世しない・地位が上がらない」があります。
「うだつが上がらない」という言葉は、「出世せず地位が上がらないこと・いつまでも平社員(地位のない人)のままであること」を意味しています。
そのことから、「うだつが上がらない」の類義表現として、「出世しない・地位が上がらない」を上げられます。
「お金に恵まれない・収入が上がらない」
「うだつが上がらない」の類語・類義表現として、「お金に恵まれない・収入が上がらない」があります。
「うだつが上がらない」という言葉の意味は、「出世できないのでお金に恵まれないこと」や「才能・意欲で劣っていて収入が上がらないこと」を意味しています。
その意味から、「うだつが上がらない」の類義表現として、「お金に恵まれない・収入が上がらない」が上げられるのです。
「パッとしない・人生が冴えない」
「うだつが上がらない」の類語・類義表現として、「パッとしない・人生が冴えない」があります。
「うだつが上がらない」という言葉は、出世できずお金にも恵まれないことによって、「パッとしない日々を送っていること」を意味しています。
「うだつが上がらない」とは、「地位もお金もなくて冴えない人生を生きていること」を意味しているのです。
そのことから、「うだつが上がらない」の類義表現として、「パッとしない・人生が冴えない」という言葉を指摘することができます。
「うだつが上がらない」という言葉について徹底的に解説しましたが、うだつが上がらないには「地位が上がらなかったり、生活状態が良くならなかったりすること」や「人生・生活・仕事がパッとしないこと」などの意味があります。
うだつが上がらないの類語・類義表現としては、「出世しない・地位が上がらない」「お金に恵まれない・収入が上がらない」「パッとしない・人生が冴えない」などがあります。
「うだつが上がらない」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。