「末筆ながら」とは?意味や使い方を解説
「末筆ながら」について解説致します。
目次
- 「末筆ながら」の意味とは?
- 「末筆ながら」の意味
- 「末筆ながら」の言葉の使い方
- 「末筆ながら」を使った例文・短文(解釈)
「末筆ながら」の意味とは?
「末筆ながら」は「まっぴつながら」と読みます。
「すえひつながら」と読まない様に注意しましょう。
「末筆ながら」の意味
「末筆ながら」の意味と「追伸」との違いについて紹介します。
- 「末筆ながら」の意味
- 「追伸」との違い
「末筆ながら」の意味
「末筆ながら」の意味は、「これでこの手紙は書き終わりますが」「これで筆を起きますが」ということです。
「末」は「年末」「週末」など「最後」という意味で、「筆」は「文章」「文字を書くこと」という意味です。
手紙やメールでは、本来形式上の挨拶は最初に述べるべきですが、それが本文の後になった時に「末筆ながら」と書くのです。
「追伸」との違い
手紙やメールの終りに付ける文章として「追伸(P. S. )」があります。
こちらは「手紙を書き終わった後に、書き忘れた内容を思い出して付け足す」という意味で使います。
本文だけでは不十分で、しかもカジュアルな印象が強くなります。
ビジネスや目上の人に対する文章で使うと失礼に当たるので注意しましょう。
「末筆ながら」の言葉の使い方
「末筆ながら」は固い表現で、以下の様なシーンで使われます。
- 謝罪をする時に
- 感謝をする時に
- 季節の挨拶に
- 別れの挨拶文に
謝罪をする時に
ビジネスで謝罪やお詫びをする時に「末筆ながら」を使います。
本文でしっかりとお詫びの言葉を述べた後「今後とも是非お付き合いを続けて欲しい」という内容の文章を付け加えると効果的です。
「末筆ながら」を使った後に再度お詫びを述べると、わざとらしく感じる人もいるので注意しましょう。
感謝をする時に
感謝やお礼の気持ちを伝える時にも「末筆ながら」を使います。
こちらも本文でお礼の気持ちを述べているので、再度お礼を述べるのはしつこく感じるかも知れません。
相手の健康や成功を願う言葉の方が適しているでしょう。
季節の挨拶に
暑中見舞いや年賀状など、季節の挨拶の時に文章を添える人もいます。
一般的にハガキを使うことが多いのであまり長い文章にはならないのですが「末筆ながら」として相手の健康を願う言葉で締めくくることが多くなります。
別れの挨拶文に
ビジネスで異動や退職をすることになった人が、お世話になった人達へメールを送る時に「末筆ですが」を使います。
大切な取引先や仕事に関係している人達には直接挨拶に出向きますが、その他の人達にはメールで済ませることもあります。
こちらも相手の健康や幸せを願う言葉で締めくくります。
「末筆ながら」を使った例文・短文(解釈)
ここでは「末筆ながら」という言葉を用いた例文を紹介します。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
- 例文4
例文1
「末筆ながら、今回の件について重ねてお詫び申し上げますとともに、今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」
謝罪の文章の最後に付ける文です。
「末筆ながら」の後に「重ねてお詫び申し上げます」だけで終わると謙遜し過ぎて何だか空々しいと思う人もいます。
その様な時には「今後もよろしくおねがいします」という文を繋げると、反省している気持ちが伝わります。
例文2
「末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」
感謝やお礼の文章の最後に付ける文です。
相手の会社が成功する様に願う文をつけることで、思いやりの気持ちが伝わります。
例文3
「末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます」
暑中見舞いや年賀状の文章の最後に就ける文です。
普段全く会う機会がない相手とは、季節の挨拶状で近況報告をするしかありません。
色々と書いた後にこう付け加えると相手に対しての気配りを感じさせます。
例文4
「末筆ながら、皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます」
相手の健康だけではなくビジネスでの活躍も願う文章で、お世話になった人への挨拶になります。
異動や退職をする時に他の人達へのメッセージに付け加えると良いでしょう。
「末筆ながら」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「末筆ながら」の意味を再確認し、改めて正しい使い方で使って行きましょう。