「慰める」の意味・類語【使い方や例文】
毎日、忙しい中でも必死に歯を食い縛ってこと頑張っている人の姿は、実に素晴らしいと思います。
社会人になって、仕事に責任感とやりがい感を持って臨むことは当然のことですが、それでもこんなふうに頑張っている人の姿を見ると、やはり応援したくなります。
でも、中には仕事の失敗からか、大きく肩を落として気を塞ぎ込んでいる人も少なくありません。
そんな人を見ると、思わず「慰める」という思いが沸々と沸いてくるのです。
この「慰める」という言葉は、私達の生活の場面や仕事における色々な場面でも、よく使われている言葉ですが、今回、改めてこの言葉の意味や活用シーンを見て、理解を深めていきたいと思います。
目次
- 「慰める」の意味とは?
- 「慰める」と「励ます」の違い
- 「慰める」の言葉の使い方
- 「慰める」を使った例文・短文(解釈)
- 「慰める」の英語と解釈
- 「慰める」の類語や類義語
「慰める」の意味とは?
「慰める」とは「寂しか(さびしさ)、悲しみ、苦しみなどを紛らせて、心を和わらげて楽しませる」という意味があります。
時には「憂(う)さを晴らす」という意味でも使われます。
- 「慰める」の読み方
「慰める」の読み方
「慰める」は「なぐさめる」という読み方になります。
「慰める」と「励ます」の違い
落ち込んでいる人の気持ちを和らげる「慰める」という言葉の他に「励ます」という言葉が出そうになるのですが、この2つに意味の違いはあるのでしょうか?
落ち込んでいる人に声をかけることでは行為的には似ているのですが、意味が異なってきます。
「慰める」とは、「相手の気持ちに寄り添って同調すること」というニュアンスがありますが、「励ます」とは、「元気をつけてあげることで、相手を奮い立たせる」という意味があります。
言い換えると、「励ます」には、前向きな言葉の重みがありますが、「慰める」には
今の状態を受け止めるサポートとして、相手に寄り添って、苦しい気持ちを共有化してあげるという感じになります。
「慰める」の言葉の使い方
「慰める」という言葉の使い方としては、落ち込んでいる人、心身ともに疲れて何もできないくらいに参っている人などに対して、やさしい言葉を使って労るような時に「慰める」を使うことになるでしょう。
「慰める」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「慰める」を使った例文を見ていくことで、どのような活用法があるのかを知ってもらいたいと思います。
- 「慰める」の例文1
- 「慰める」の例文2
- 「慰める」の例文3
「慰める」の例文1
「君が悲しくて泣いてる時も、僕が隣で一緒に大丈夫だよって慰めてあげれたらどんなにいいだろうと思う」
落ち込んで気持ちが塞ぎがちになっている人がいれば、思わずその人を「慰める」気持ちになってくることと思います。
それが仲の良い友人や同僚、あるいは愛する恋人であれば、なおさらのことです。
しかし、心の中で愛せる人でもそれを口に出せない相手だとしたらどうでしょう。
遠くから見守ってあげるしかないのかもしれません。
この例文の「僕」は、おそらく愛する「君」を勇気づけてあげたいところなのでしょうが、それができない切ない気持ちが出ているような感じにです。
「慰める」の例文2
「私の愛は、あなた方を暖め、慰め、励まし、そして、人生の可能性をあなたの心に芽生えさせるのです」
まるで大いなる力を持った神が人類に言っているようなセリフです。
神は大きな慈愛の気持ちで人間を見ているのでしょうか?
それとも厳しい試練を与えて、その苦しみから這い上がっていくことで、人類の進化を見ているのでしょうか?
時には「慰める」ことや、励ますこと持った含めて、神は私達の成長を見守ってくれているのかもしれません。
「慰める」の例文3
「彼女はこんなふうに自ら慰めて、深いため息をついたのです」
深いため息をつくということは、よほど身体が疲れていたのか、精神的に参っていたのかということが連想されます。
もし精神的に疲れている時は「慰め」模必要なのですが、その行為は必ずしも他人から施されるだけではありません。
自分で自身を「慰める」ということもあります。
「僕はここまでよく頑張った」、「もうここまでやり遂げたのだから今はゆっくりと休もう」こんなふうに自らを「慰める」ことがあるあってもいいはずです。
「慰める」の英語と解釈
英語で「慰める」を言い換えると、“jolly along”、“cheer up”、“jolly up”、“cheer”、“comfort”などの言葉が使われまず。
「慰めを求める」という言葉の場合なら、“seek solace in”や“take comfort in”というようなイディオムが使えます。
「慰める」の類語や類義語
では、「慰める」と似たような意味を持って類義語にはどんな言葉があるでしょうか?
ここでは「慰める」の類義語をいくつか挙げてみます。
- 「労る」
- 「力づける」
- 「慰安」
「労る」
「いたわる」という読み方になる「労る」とは、「老人や子供や弱い人などに同情して、親切、大事に接する」という意味があります。
「疲れた身体を労る」、「年老いた母を労る」というような言い方で使う言葉ですが、時には物に対して使うこともあります。
「古くなった電子レンジを労るようなように使っています」このようなケースでも使われる言葉です。
「力づける」
「受験に失敗して落ち込む子どもを家族はそっと力づけることにした」
このような時に使える「力づける」とは、「落ち込んでいる人を励まして元気にすること」という意味があります。
仕事や受験などで失敗をしてしまうと、それまで必死に頑張っていた反動からか、その落ち込み度合いはとても大きいものがあります。
そんなこんな時に「力づける」という言葉がみっともな当てはまるのではないでしょうか?
「慰安」
「慰安」とは、「慰みをして心を休ませること」という意味のある言葉で、「従業員の慰安旅行」などで使うこと言葉です。
ただ、普段の会話の中では、そんなに頻繁に使われる言葉ではないので、このような言葉があるなという程度で覚えておくことでいいかもしれません。
人を「慰める」ということは、その人に対して癒してあげることでもあります。
立場的に弱い人を支えてあげることや、疲れて疲弊している人に寄り添ってあげることは、人の行為としてとても大切なことだと思います。
時には、落ち込んでいる人でも、気持ちを奮い立たせるために、厳しい言葉を浴びせることもあるかもしれませんが、心残り中では「慰める」気持ちを忘れてはならないような気がします。
もし自分が落ち込んでいる時は、自分自身を慰めてもいいのです。