「目的」の意味・類語【使い方や例文】
人は、どんなことを考えて毎日の生活を送っているのでしょうか?
また、どんなことを頭に描きながら仕事をしているのでしょうか?
人によって考えていることは様々なのですが、何かしらの「目的」を持って活動しているはずです。
それが人の行動のベースになっているはずなのです。
この時に出てくる「目的」という言葉は、多くの人が使っている言葉であり、その意味を深く考えずに使っていることもあるかもしれません。
ここでは、この「目的」という言葉にフォーカスして、どんな言葉なのかを改めて見ていくことにしたいと思います。
目次
- 「目的」の意味とは?
- 「目的」と「目標」に違いはある?
- 「目的」の言葉の使い方
- 「目的」を使った例文・短文(解釈)
- 「目的」の英語と解釈
- 「目的」の類語や類義語
「目的」の意味とは?
「目的」という言葉の意味は、「何かを成し遂げようと目指す事柄」や「行為の目指すところ」、「意図している事柄」ということになります。
もう少しく詳しく見ると、「意志によってその実現が欲求されて行為の目標として行為を定め方向づけるもの」という解釈ができます。
「目標」の「目」には「目印とするもの」、あるいは「内容を表すもの」という意味があり、「的」には「狙ったり目指したりする対象のこと」という意味があります。
似たような意味を持つ2つの文字が組合わさり、「行動の目指すところ」という意味がさらに強まっています。
- 「目的」の読み
「目的」の読み
「目的」は「もくてき」という読み方になります。
「目的」と「目標」に違いはある?
「目的」と似ている言葉に「目標」という言葉がありますが、「目標」と「目的」には、それぞれの言葉の意味や、使い方の違いについて、正しく理解している人も少なくありません。
「目的」とは、その字にも使われている漢字を見ると、「目」で見える「的」のことです。
「的」とは「ターゲット」のことでもあり、「目的」とは「最終的に到達したい部分のこと」を言っています。
一方の「目標」とは、「目」で見える「標(しるべ)」です。
「目」で見た時に、その「的」に近づいているかどうかの「道標(みちしるべ)」になるのが「目標」と言ってもいいでしょう。
「目的」という最終ゴールを目指して、その間に設定される細かな指標のことを「目標」と理解すればいいでしょう。
言い換えると、「目的」というゴールがあって、それに到達するまでのプロセスの中で立てられるものが「目標」です。
そのために、長期できなかった視点にあるのが「目的」であり、「目標」は短期的なものとして設定されます。
「目的」の言葉の使い方
「目的」とは、「最終的に達成するべき事象のこと」を言っています。
そして、その事象はとても抽象的なことはので、そこにたどり着くまでの具体的な方法やプランなどは、この言葉の中には含まれませんので、「目的」を使う場合には、かなり漠然としたビジョン的な表現として使われることになるでしょう。
「目的」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「目的」を使った例文を見ながら、活用パターンを学ぶことにしたいと思います。
- 「目的」の例文1
- 「目的」の例文2
- 「目的」の例文3
「目的」の例文1
「僕が毎朝ジョギングをする目的は、健康維持のためです」
早朝になると、川辺のジョギングコースを走る人の光景を目にすることがないでしょうか?
週末ともなると、走るだけでなく、ウォーキングや自転車で走っている人の姿もいます。
彼らの「目的」の中には健康増進や維持を考えて行動している人も少なくありません。
日頃、身体を動かしていない人にとっては、嫌がることかもしれませんが、彼らは自分達の「目的」をしっかりと持って走っています。
「目的」の例文2
「人が旅行に行く目的は色々ありますが、普段の疲れを忘れるためや、新しい出会いを見つけたいことや、リフレッシュしたいという思いもあるでしょう」
この時の「目的」も人によって様々な理由があります。
旅行することは、そのための手段であって、その背景にある「目的」は、実に様々なことが分かります。
「目的」の例文3
「私がコツコツとお金を貯めいている目的は、将来的にマイホームを購入したいからです」
この例文で出てくる「私」は、人生設計をしっかりと持っている人なのでしょうか?
「マイホームを持つ」という「目的」を実現させるために、しっかりと貯蓄をしているのです。
やはり日との行動は、何らかの「目的」に基づくものだということが分かります。
「目的」の英語と解釈
「目的」を英語で表現すると、“purpose”となります。
「目的」の類語や類義語
では、ここから「目的」の類義語を見ていくことにします。
- 「目当て」
- 「目処」
- 「ターゲット」
「目当て」
「目当て」とは、「計画が達成することを目的として、それを達成するために意図される行動を終わらせる出来事の状態」ということになります。
「あいつの目当ては、彼女の財産だ」こんなふうに財産目当てのアプローチという形で、例文を出してみましたが、「目当て」は、このような使い方があります。
「目処」
「目処(めど)」も「目的」に近い意味があり、「目指すところ」、「目標」という意味のある言葉です。
「昨日から徹夜作業でやっと解決の目処がつきました」このような使い方になります。
「ターゲット」
「ターゲット」も類義語の1つとして挙げることができるでしょう。
「攻撃などで標的にすること」や「狙う」という意味になりますが、「ターゲット」は、「的」という意味で使われることもあります。
「アイツが攻撃のターゲットにされた」というような時に使われます。
「目的」は、誰でも色々な場面で使うことがある言葉ですが、この説明を見て意味や使い方を理解頂いたことと思います。
人は、誰でも「目的」を持って活動をしています。
特にビジネスに携わる人々は、必ず何らかの「目的」を持って活動をするはずです。
その「目的」を明確にしておかなければ、具体的な目標を定めることや、それ以降の活動もできないからです。
現代の企業の仕事の進め方は、結果重視ではなく、プロセス重視を説いている所も増えています。
その理由は正しい「目的」を明確に定めて、その「目的」に向かって、正しいアプローチをしていかなければ、社会から認められることが難しくなっているからです。
そのように考えると組織をレベルでも個人レベルでも「目的」を明確にすることは、ますます重要なことになってくるはずです。
そのことをしっかりと理解して自分自身の「目的」を明確に定めておくことが、大切です。