「守る」の意味・類語【使い方や例文】
私達が日常的な使っている言葉には、どれ程の数があるでしょうか?
日本語には、色々な類いの単語からことわざや四字熟語、比喩的な表現まで、実に多彩な言葉の種類があります。
その一方で1つの言葉でも色々な解釈ができるものも、数多くあります。
「守る」という言葉のその1つではないかと思いますが、普段の生活の中で、よく使われている言葉だけに、その意味や使い方を詳しく調べてみたり、考えたりする機会が少ないかもしれません。
今回は、この「守る」という言葉をフォーカスして、使い方や意味を見ていくことにしたいと思います。
目次
- 「守る」の意味とは?
- 「守る」の対義語
- 「守る」の言葉の使い方
- 「守る」を使った例文・短文(解釈)
- 「守る」の英語と解釈
- 「守る」の類語や類義語
「守る」の意味とは?
「守る」とは、「大事に保つ」という意味のある言葉で「注意して、約束や掟(おきて)などに反しないようにし続ける」という行動や姿勢などの行為や考え方も含んで使われる言葉です。
- 「守る」の読み
「守る」の読み
「守る」とは「まもる」という言い方になります。
「守る」の対義語
「守る」の反対の意味を持つ言葉には、どんな言葉があるでしょうか?
- 「攻撃」
- 「突き進む」
- 「死闘」
「攻撃」
「守る」の反対の意味を持つ言葉としてすぐに浮かんでくる言葉が「攻撃」です。
「進んで敵をうつこと」、「試合や競技などで攻めること」、「悪い点をとりたてて非難すること」などの意味がありますが、「相手の弱点を集中して攻撃する」や「彼の悪い点を指摘するように攻撃した」というような言い方がされています。
「攻撃」と「守る=防御」というように対をなす言葉でしょう。
「突き進む」
「突き進む」もある意味「攻撃」と同じ意味を持つ言葉で「勢いよく進む」、あるいは「どんどん進む」ということを指しています。
「未開の地に突き進む」や「深く考えずに突き進むタイプ」というような使い方があります。
「死闘」
「死闘」とは、「決死の覚悟で戦うこと」、または「死に物狂いの戦い」という意味がある言葉ですが、これにも「守る」という言葉と照らし合わせて見ると、対義語に当てはまる言葉の1つかもしれません。
「守る」の言葉の使い方
「守る」は、色々な解釈ができる言葉です。
損害を防ぐことや、人をガードすること、維持することなども含めて使うことができるので、外部からの圧力を受けようとした時に、それを排除するような時に使われる言葉です。
「守る」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「守る」を使った例文を見て、具体的な活用シーンを調べてみましょう。
- 「守る」の例文1
- 「守る」の例文2
- 「守る」の例文3
「守る」の例文1
「私は日本にいる間に思い出をたくさん作りたいです。素敵な瞬間を守るようにしています」
この例文の「私」とは外国の人でしょうか。
日本にいる間に、思い出をたくさん作りたくて、色々な出会いや触れ合いを大切にしたいという思いが伝わって来るようです。
その時の一瞬をただ通り過ぎないように「守る」という言葉を使っているのが、とても興味深いです。
「守る」の例文2
「2年前に兄が急逝して、義姉はたった1人で兄の遺した小さなお店を必死に守ってきたのです」
残された遺族が亡き人の大切な財産を守り抜くという健気な姿が表されている例文だと思います。
ここでの「守る」とは、「維持し続ける」というニュアンスがあるのですが、単純に「守る」だけでなく、亡き人の思いも「守る」という気持ちがこめられているような感じがしてなりません。
「守る」の例文3
「私達は村の伝統文化をずっと守って続けてきたのです」
失われる危機にさらされた古来からの伝統文化。
これを後世に伝えていくために必死で文化を「守る」人達がいます。
このような活動は、若い世代の人の中にも出てくることがありますが、いつまでも大切に残して欲しい伝統です。
「守る」の英語と解釈
前述の通り「守る」には、色々な解釈があるのですが、損害、損傷、病気などから人や物などを守る場合には、英語で“protect”という言葉を使います。
「敵の攻撃から守る」ことであれば“defend”という英語になり、盗難や危険などから人、物、場所などを守る場合“guard”を使い、死や危害、損失などから守ることを英語では“save”と言います。
また、同じ状態を維持したり、破損しないように守ることは、英語で“preserve”と言いますので、同じ「守る」でもシチュエーションによって色々な英語に変わっていきます。
「守る」の類語や類義語
では、ここから「守る」の類義語を見ていくことにしましょう。
- 「保護する」
- 「擁護する」
- 「堅持する」
「保護する」
「保護する」とは、「危険、破壊、困難などが及ばないようにかばい守ること」や「身体的精神的機能や生活に必要な能力などが低下している人、未熟な人を外部から類いのある行為などに対して、安全を確保したり、援助するように取り計らうこと」という意味があります。
「青少年を保護する」や「自然環境を保護する」といったような使い方になります。
「擁護する」
「擁護する」とは、「危害や侵害からかばい守ること」を言いますが、「人権を擁護する」となると、「人権を侵害から守る」という意味で使われます。
「擁護」は、法律や権利を守る場合に使われることが多い言葉で「憲法を擁護する」や「権利を擁護する」というケースで使われています。
「私は彼の発言を擁護する立場にある」というような使い方です。
「堅持する」
「堅持する」とは、「自分の考えや態度などをかたく守って他に譲らないこと」という意味があり、「自分の主張を堅持する」や「方針を堅持する」という使い方があります。
ただ「堅持する」には、頑な姿勢があるので、時として、マイナス的な印象を与えてしまうこともあるかもしれません。
「きちんと約束したことを守りなさい」このようなことを幼い時に親から言われたことがある人が結構多いと思います。
小さい時から「約束を守る」ことが、とても大切なことと教えられてきたと思います。
それだけ「守る」という言葉は身近な言葉だったはずです。
大きく成長して、言葉の重みを自覚できる年代になってくると、この「守る」も色々な意味で使われることがわかっていくはず。
その時に何を「守る」のか、どんな外部の圧力から「守る」のか、人として大切なことを1つひとつ学んでいくことになるでしょう。
その時に自分の中の中に、「守るべき物、人、思い、姿勢」が少しずつ増えていくことになります。