「不撓不屈」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「不撓不屈」とは、「どんな困難・苦労に出合ってもひるまず挫けないこと」です。
「不撓不屈」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「不撓不屈」の意味とは?
- 「不撓不屈」の読み方
- 「不撓不屈」の英語(解釈)
- 「不撓不屈」の使い方
- 「不撓不屈」を使った例文・短文(解釈)
- 「不撓不屈」の類語や類義の表現
「不撓不屈」の意味とは?
「不撓不屈」の意味は、「強い意志によって、どんな困難・苦労に出合ってもひるまず挫けないこと」や「どんな困難・障害にも負けずに乗り越えるだけの強い意志を持っていること」になります。
「不撓不屈」の四字熟語に使われている漢字の「撓」は「枝などがたわむこと(屈すること)」を意味していて、「屈」は「屈すること(敗れること・諦めること)」を意味しています。
「屈」には、「主義主張などを無理に抑え込む」という意味合いもあります。
「不撓不屈」という言葉は、「不屈不撓(ふくつふとう)」とも書くことができます。
「不撓不屈」の言葉を用いた一般的な言い回しとして「不撓不屈の精神」があります。
「不撓不屈」の出典は、古代中国の史書である「漢書(かんじょ)」の叙伝(じょでん)になります。
「不撓不屈」の読み方
「不撓不屈」の読み方は、「ふとうふくつ」になります。
「不撓不屈」の英語(解釈)
「不撓不屈」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“indefatigable spirit”(“indefatigable”は「不屈の・根気がある」を意味しています。“indefatigable spirit”で「不撓不屈の精神」になります。)
“He had an indefatigable spirit. ”(彼は不撓不屈の精神を持っていました。)
“indomitable mind”(“indomitable”は「不屈の・くじけない」を意味しています。“indomitable mind”で「不撓不屈の精神」になります。)
“They won the soccer game with indomitable mind. ”(彼らは不撓不屈の精神でサッカーの試合に勝利しました。)
“Not yielding to hardships. ”(「どんな困難にも挫けることがない」の意味から、「不撓不屈」を意味しています。)
“I cultivated tenacity of purpose by hard training. ”(私は不撓不屈の精神を、厳しい修行で養った。)
「不撓不屈」の使い方
「不撓不屈」の使い方は、「強い意志と覚悟を持って困難な状況・問題に立ち向かおうとする時」に使うというものです。
「不撓不屈」という言葉は、簡単には乗り越えられないような困難な問題あるいは苦労する状況に直面した時、それにひるまず挫けないという意味で使うことができます。
「不撓不屈」の言葉を使用したもっとも一般的な言い回しとして、「不撓不屈の精神」があります。
例えば、「不撓不屈の精神で、絶体絶命のピンチを乗り越えて見事に勝利を手にした」や「不撓不屈の意志があれば、どんなに絶望的な状況にも耐えることができる」などの文章において、「不撓不屈」の言葉を正しく使うことができるのです。
「不撓不屈」を使った例文・短文(解釈)
「不撓不屈」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
彼女の生物学者としての成功は、どんな困難にも負けない不撓不屈の精神によって成し遂げられたものです。
この「不撓不屈」を使った例文は、「生物学者の彼女がどんな困難・苦労にもひるまずに立ち向かったことによって、学者として成功したということ」を意味しています。
例文2
どんなに難しい問題であっても、簡単に諦めない不撓不屈の意志を持って立ち向かうことができれば、解決の道筋が見えてきます。
この「不撓不屈」を使った例文は、「どんなに難しい問題であっても、絶対に途中で諦めず屈さないという不撓不屈の意志で臨めば、解決の方法が分かってくるということ」を意味しています。
問題の難しさを前にして諦めてしまえばそこでおしまいですが、絶対に解決してみせるという不撓不屈の意志で取り組めば、解決のヒントが見つかるものなのです。
例文3
どんな困難に遭遇しても、不撓不屈の態度を絶対に崩さなかった彼ですが、家族が病気で危篤になったという連絡を受けた時だけは、少し弱気な表情を見せていました。
この「不撓不屈」を使った例文は、「強い意志によってどんな困難にもひるまなかった彼が、大切な家族が危篤になった時だけは、さすがに弱気な顔つきになったということ」を意味しています。
「不撓不屈」の類語や類義の表現
「不撓不屈」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「不撓不屈」の類語や類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「不退転・堅忍不抜」
- 「独立不撓・七転八起」
- 「反骨精神・雑草精神」
「不退転・堅忍不抜」
「不撓不屈」の類語・類義表現として、「不退転(ふたいてん)・堅忍不抜(けんにんふばつ)」があります。
「不退転」とは「どんな困難や問題があっても、退いて逃げることはしない」という意味です。
「堅忍不抜」の四字熟語の意味は、「どんな困難や苦労があっても心をみだりに動かさず、じっと我慢して堪え忍ぶこと」になります。
強い意志でどんな苦労にも耐える「不撓不屈」の類語として、「不退転・堅忍不抜」が上げられます。
「独立不撓・七転八起」
「不撓不屈」の類語・類義表現として、「独立不撓(どくりつふとう)・七転八起(しちてんはっき)」があります。
「独立不撓」の言葉の意味は、「他人に頼らずに自力で自立して行動し、困難があってもくじけないこと」になります。
「七転八起」は「七転び八起き」とも言われますが、「何度失敗してもくじけることなく、再び立ち上がって努力すること」を意味しています。
どんな困難にもひるまない「不撓不屈」の類義表現として、「独立不撓・七転八起」を指摘できます。
「反骨精神・雑草精神」
「不撓不屈」の類語・類義表現として、「反骨精神(はんこつせいしん)・雑草精神(ざっそうせいしん)」があります。
「反骨精神」の言葉の意味は、「権威・権力・時代風潮などの強いものに逆らう気骨や意志」になります。
「雑草精神」というのは、「エリート(選良)ではない雑草のようなたくましくてくじけない心意気、精神状態」を意味しています。
どんな困難・苦労にも耐えて挫けないことを示す「不撓不屈」の類義表現として、「反骨精神・雑草精神」を上げることができます。
「不撓不屈」という言葉について徹底的に解説しましたが、不撓不屈には「強い意志によって、どんな困難・苦労に出合ってもひるまず挫けないこと」などの意味があります。
不撓不屈の類語・類義表現としては、「不退転・堅忍不抜」「独立不撓・七転八起」「反骨精神・雑草精神」などがあります。
「不撓不屈」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。