「アーリーアクセス」の意味・類語・【使い方や例文】
最近では、ビジネス社会ではカタカナ語がよく使われていますが、プライベート生活の中でも、カタカナ語はたくさんあります。
その中で、今回は「アーリーアクセス」という言葉を見ていくことにします。
目次
- 「アーリーアクセス」の意味とは?
- 「アーリーアクセス」の留意点
- 「アーリーアクセス」の英語と解釈
- 「アーリーアクセス」の言葉の使い方・例文や短文・解釈
- 「アーリーアクセス」に近い言葉
「アーリーアクセス」の意味とは?
「アーリーアクセス」という言葉を時々、インターネットのコラムや記事で目にすることがありますが、これは「オンラインゲームなどで正式に発売開始される前に、ゲームを一部のユーザーに先行的に提供すること」です。
個人ユーザーを対象に使われている用語ですが、ゲーム以外の分野では、同じタイプの開発中の製品を前倒し的に提供することで、利用者からのフィードバックを得ることを目的にしている製品(ソフト)を「アーリーアクセスプログラム(EAP)」と呼ぶ場合もあります。
「アーリーアクセス」は、ソフトウェアやWebサービスのリリース方法の1つとしてかなり確立された手法の1つで、日本では「早期アクセス」ともいわれており、これらの製品は「アーリーアクセス版」や「早期アクセス版」と呼ばれています。
「アーリーアクセス」の留意点
1日でも早く新しいゲームソフトを欲しいという心境が多いのですが、「アーリーアクセス」のソフトは非常に効果のあるリリース手法である一方で、留意点もあります。
「アーリーアクセス版」は、その後にリリースされる正式版と比べると、未完成の製品なので、まだ発見されていない想定外のバグや問題を抱えていることがあります。
正式版、完成品なるまでは数年を要するケースもあり、ソフトによっては、9年近くかかっているものもある程です。
また、アップデートの先送り、ロードマップの縮小など当初予定が大幅に変更されたり、アップデートがしばらくなかったりといったように、開発が止まっていることもあります。
極端な例になると、「アーリーアクセス版」のゲームが完成版として販売されない可能性もあります。
「アーリーアクセス版」を購入することは、あくまで基本的にユーザーの同意が前提で、開発への参加を希望しないユーザーは、正式版が出るまで待つ方がいいのです。
「アーリーアクセス」の英語と解釈
「アーリーアクセス」そのものが、英語をカタカナ語となっていますが、発音と同じように“Early Access”が英訳した表現となります。
「アーリーアクセス」の言葉の使い方・例文や短文・解釈
「アーリーアクセス」の使い方は、この言葉の定義からして、ソフトリリース前のことを指して使うケースや定義の説明などで使われることが多いと思われます。
次の例文項で、具体的な活用例を見ていくことにしましょう。
- 「アーリーアクセス」の例文1
- 「アーリーアクセス」の例文2
「アーリーアクセス」の例文1
「ゲームタイトル等のリリース方式の1つに、アーリーアクセス版と呼ばれるものがあります」
ゲームタイトルもこの方法でリリースされたものがありますが、有名なものを挙げると、「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」や「The Wild Eight」などのソフトは、「アーリーアクセス」によって生み出されたものです。
「アーリーアクセス」の例文2
「アーリーアクセス版とは、簡単に言うと、未完成な状態の商品と言えますが、通常はメーカーが開発からデバッグやテストを行った上でゲームタイトルはリリースされます」
「アーリーアクセス」は開発途中の商品を販売するバージョンであることは前述の通りですが、ユーザーはプレイする中で感じた率直な感想を・ソフトの開発側に対して送ることができます。
それらの意見や感想をベースに開発側はアップデートや修正を繰り返していくことで、最終的な「製品版」をリリースすることになります。
「アーリーアクセス」に近い言葉
「アーリーアクセス」は、他にもソフトの業界では、似たような専門用語はいくつかありますので、類語として挙げることができるでしょうが、次のような言葉があります。
- 「ベータ版」
- 「アルファ版」
「ベータ版」
「ベータ版」という製品がありますが、これは「正式版をリリースする前にユーザーに試用してもらうためのサンプルのソフトウェア」のことです。
「ベータバージョン」や、「試用版」という名称で呼ばれることもあるのですが、「ベータ版」は多数のユーザーに無料で試用してもらうことで、使いやすさ、デザイン、性能などについての意見を求めます。
その意見を元にソフトウェアの開発にフィードバックして正式版のクオリティーを高めることを目的としています。
「アルファ版」
「アルファ版」は、「性能や使い勝手などを評価するためのテスト用ソフトウェア」のことです。
「アルファ版」は、開発初期段階で性能や使い勝手などを評価するための開発者向けのバージョンで、未実装の機能が残っていたり、動作が不安定で時には、クラッシュしてしまうようなバグが存在することが多い可能性もあり、「ベータ版」とは異なり、「アルファ版」が一般ユーザーに公開されることはほとんどありません。
「アーリーアクセス」は、特定の業界、特定の場面で使われる用語ではありますが、一部の業界、ユーザーの間では特別な言葉ではありません。
ビジネス業界では、IT系の業界が元気が成長著しい分野ではありますが、「アーリーアクセス」の他にも数多くの用語はあるので、これも機に勉強しても面白いでしょう。