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「迸る」の意味・類語【使い方や例文】

「迸る」とは、「勢いよく飛び散ること・激しく流れ出ること」「飛び上がること・おどり上がること」です。

「迸る」「意味・読み方・語源と由来・使い方・例文と解釈・英語と解釈・類語や類義語」などについて、詳しく説明していきます。

迸る

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「迸る」の意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「迸る」の意味とは?
  • 「迸る」の語源や由来
  • 「迸る」の使い方
  • 「迸る」を使った例文・短文(解釈)
  • 「迸る」の英語と解釈
  • 「迸る」の類語や類義語


「迸る」の意味とは?

「迸る」の意味とは?

「迸る」の意味は、「水などが勢いよく飛び散ること・激しく流れ出ること」「人が喜びで飛び上がること・精神的なものがおどり上がること(湧き出ること)」になります。

「迸る」という言葉は、水などの液体が溢れ出るようにして飛び散ること、非常に強い勢いで流れ出てくることを意味しています。

「迸る」のもう一つの意味として、「人が強い喜びを感じて飛び上がること」「精神的・内面的な感情(思い)が溢れ出てくること」の意味もあります。

例えば、「年老いたとはいえ、彼の内面には音楽に対する情熱が今も迸っていた」といった文章で、「迸る」の言葉を使うことができます。

  • 「迸る」の読み方

「迸る」の読み方

「迸る」の読み方は、「ほとばしる」になります。



「迸る」の語源や由来

「迸る」の語源や由来

「迸る」の語源・由来は、古語の「ほとはしる・ほどはしる」にあるとされています。

「ほとはしる・ほどはしる」の意味も、「水などが勢いよく溢れ出す」「内面的な感情・思いが湧き出してくる」などになっています。

「迸る」の語源として漢字の「迸」に注目すると、音読みで「ホウ・ヘイ・ヒョウ」と読み、訓読みで「ほとばしる」と読みます。

「迸」の漢字の原義(元々の意味)は、「はしること・のがれること」であり、その意味が転じて「水などが勢いよく飛び散ること・溢れ出すこと」「内面的な感情が湧き出すこと」の意味が生まれたのです。

「迸」「迸り(とばっちり)」とも読むことができ、「近くにいて災難を受けること・巻き添えになること」を意味しています。

「迸る」の使い方

「迸る」の使い方

「迸る」の使い方は、「水・血液などの液体が勢いよく飛び散っている時」「水などが激しく流れ出てくる時」に使うというものです。

例えば、「小川の清水が迸っていた」「怪我した部分から血液が迸った」などの文章において、「迸る」の正しい使い方をすることができます。

「迸る」という言葉は、「嬉しくて人が飛び上がる時」「内面的な感情が抑えられずに湧き上がる時」にも使うことができます。

例えば、「胸中を迸る感情に任せて、彼の思いを受け入れることに決めた」などの文章で使うことができます。



「迸る」を使った例文・短文(解釈)

「迸る」を使った例文・短文(解釈)

「迸る」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

山奥にある巨大なダムから放流された溢れんばかりの大量の水が、迸るようにして物凄いスピードで流れ出てきた。

この例文の「迸る」は、「大雨などでダムに貯まっていた水が、ダムの放流によって物凄い勢いで流れ出てきた状態」を意味しているのです。

例文2

自動車事故に遭って5メートル以上も吹き飛ばされた男性は、満身創痍(まんしんそうい)で少しだけ立ち上がって歩いたが、すぐに負傷した脚から鮮血が迸って再び倒れてしまった。

この例文の「迸る」は、「交通事故の被害者になってしまった男性が、満身創痍となる大怪我をして、その脚の傷口から鮮血(血液)が勢いよく吹き出してきた危険な状態」を意味しています。

例文3

私は迸るような彼女への強い愛情・欲求を抑え込むことができず、その場ですぐに迷わずプロポーズをしてしまったのです。

この例文の「迸る」は、「自分の内面に彼女に対する愛情と欲求が溢れんばかりにみなぎっている状態」を意味しています。

「迸る」の英語と解釈

「迸る」の英語と解釈

「迸る」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。

“surge”(打ち寄せる・湧き上がる・急増するから、迸るを意味します。)

“Love surged up within me. ”(愛情が私の中で迸った。)

“surging love”(迸る愛情。)

“an outpouring of enthusiasm”(迸る情熱。)

“gush out”(噴き出す・湧き出るの意味から、迸るを意味します。)

“Liquid was beginning to gush out. ”(液体が迸り始めました。)

“spout from〜”(〜から迸る。“spout”には、吹き出す・噴出するの意味があります。)

“Blood spouted(gushed) from the wound. ”(血液が傷口から迸った。)

“break forth”(慣用表現で叫びだす・迸るの意味があります。)

「迸る」の類語や類義語

「迸る」の類語や類義語

「迸る」の類語や類義語には、どのようなものがあるのでしょうか?「迸る」の類語・類義語について、分かりやすく解説していきます。

  • 「湧き上がる・溢れんばかり」
  • 「噴出する・横溢する」
  • 「堰を切る・限界を超えんばかり」

「湧き上がる・溢れんばかり」

「迸る」の類語・類義語として、「湧き上がる・溢れんばかり」があります。

「迸る」というのは「水などの液体が、溢れんばかりになって飛び散るような状態」を意味しています。

「迸る」という言葉は、湧き上がってくる大量の水が飛び散ったり溢れ出したりする状況を意味しているので、その類義語として「湧き上がる・溢れんばかり」を上げることができるのです。

「噴出する・横溢する」

「迸る」の類語・類義語として、「噴出する(ふんしゅつする)・横溢する(おういつする)」があります。

「噴出する」というのは、「水・液体や火山のマグマがあふれて噴き出してくること」を意味しています。

「横溢する」の言葉の意味は、「水などがみなぎって溢れてくること」「気力・体力がみなぎるように充実していること、溢れ返るほどに気力の勢いがあること」になります。

溢れ出てくることを示す「迸る」の類語として、「噴出する・横溢する」が上げられます。

「堰を切る・限界を超えんばかり」

「迸る」の類語・類義語として、「堰を切る(せきをきる)・限界を超えんばかり」があります。

「堰を切る」の言葉の意味は、「川の流れが堰・堤防を壊して溢れ出てくること」「今まで押さえ込んでいたものが押さえられなくなり、溢れ出てくること」になります。

「限界を超えんばかり」というのは、「今にも限界を越えて溢れ出てきそうな事態」を意味しています。

水や感情が溢れ出てくることを示す「迸る」の類語として、「堰を切る・限界を超えんばかり」を上げることができます。

icon まとめ

「迸る」という言葉について徹底的に解説しましたが、迸るには「水などの液体が勢いよく飛び散ること・激しく流れ出ること」「人が飛び上がること・精神がおどり上がること」などの意味があります。

「迸る」の類語・類義語としては、「湧き上がる・溢れんばかり」「噴出する・横溢する」「堰を切る・限界を超えんばかり」などがあります。

「迸る」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。