「物心」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「物心」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「物心」の使い方や、「物心」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「物心」の意味とは?
- 「物心」の使い方
- 「物心」を使った言葉と意味を解釈
- 「物心」を使った例文
- 「物心」の類語
「物心」の意味とは?
「物心」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
小さなお子さんが身の回りにいる人や、子育て経験がある人なら、「物心」という言葉を聞いた事があるかもしれません。
一方で、まだ若い世代の人、子供が近くにいない人などは、「物心」という言葉に聞き覚えがないでしょう。
そこで「物心」という言葉の読み方と意味を紹介します。
誰にでも経験がある「物心」について知っておきましょう。
- 「物心」の読み方
- 「物心」の意味
「物心」の読み方
「物心」は「ものごころ」と読みます。
「ぶつこころ」などと読み間違えてしまいがちですので注意しましょう。
さらに音読みで「ぶっしん」と読む事もあります。
これを機会に、「物心」は「ものごころ」、さらに「ぶっしん」と読むと覚えておきましょう。
「物心」の意味
「物心」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「物心」には、「世の中の有様や、人情を理解できる心」という意味があります。
小さな子供が、ある程度の年になると、周囲で何が起こっているか、どのような時に親や友達がどのように感じるのかが分かるようになります。
それまでは天真爛漫に育っていた小さな子供が、少しだけ大人になる瞬間です。
このような周囲の事が分かる心の事を、「物心」と言います。
大人になると、「世の中ではこのような事が起こっている」、「こんな事をすると嫌がるからやめておこう」などという考えが浮かびますが、このような事を思えるくらい、心が成長すると、単なる心が、「物心」になります。
「物心」の使い方
「物心」という言葉を、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「物心」には、「世の中の世態や、人情を理解する心」という意味があります。
また「物心」は「付く」という言葉を付けて使う事が多くなっています。
小さな子供が、周囲の様子を理解始めた時に、「物心が付く」と表現します。
さらに過去を振り返って、自分の記憶を探る時にも「物心が付く」という表現をします。
「物心が付いた時には、焼肉を食べるのが好きだった」とか、「物心が付いた時から、野球をしている」などという使い方です。
いちばん古い記憶までさかのぼって、その時点で何かを始めている時、何かを好きになっている時などに、「物心が付いた時」という表現をしてみましょう。
「物心」を使った言葉と意味を解釈
次に「物心」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「物心」という言葉が使われている言葉には、どのような言葉があるかを知っておきましょう。
- 「物心両面」
- 「物心二元論」
「物心両面」
「物心両面」は、「ぶっしんりょうめん」と読みます。
「物心両面」は、「物質と精神の両方の面」という意味がある四文字熟語です。
例えば、「彼女を『物心両面』から応援する」という文章には、彼女の事を、物質面と精神面の両方から応援するという意味があります。
「物心二元論」
難しい言葉ですが「物心二元論」という言葉があります。
この言葉には、「精神と物質は、独立して存在するものである」という意味が含まれています。
哲学的な言葉ですので、詳しい意味を理解するのは難しいですが、「物心二元論」という言葉がある事だけでも知っておきましょう。
「物心」を使った例文
続いて「物心」を使った例文を見て行きましょう。
様々な場面における、「物心」を使った例文を見て、この言葉の使い方のコツを覚えておきましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「物心」を使った例文を紹介します。
「職場のメンバーが集まる、バーベキュー大会が開催された。子供を連れてきている同僚もいる。まだ『物心』が付いたばかりの小さな子供を見ているのは、自分の子供でなくても楽しいものだ」
会社に勤めていると、この例文のように、バーベキュー大会のような家族参加型のイベントが開かれることがあります。
そのような場所に、『物心』が付いたばかりの小さな子供がいると、場が明るくなります。
また「小さな子供」という言葉を他の言葉に言い換える時に、「物心が付いたばかりの子供」と言うと、他の人にどのくらいの年齢の子供なのかを伝えやすいでしょう。
例文2
日常的な場面における「物心」を使った例文を紹介します。
「私には姪がいる。赤ちゃんの頃から頻繁に会っているので、成長しているのが良く分かる。最近は『物心』が付いたようで、人見知りをするようになった。私の顔を見ると泣きだす事もあり、少し悲しい」
兄弟の子供は、自分の子供と違い、余裕を持って成長ぶりを見守れるものです。
この例文のように、天真爛漫な赤ちゃんから、「物心」が付いたタイミングを見守るのは、家族として楽しいものでしょう。
「物心」が付くと、底抜けの明るさは無くなってしまいますが、何かと様子がわかっている感じが、さらに可愛いと感じられるかもしれません。
「物心」の類語
「物心」の類語や、似た意味の言葉をいくつか紹介します。
「物心」と同じ意味を持つような似た意味の言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「心」【こころ】
- 「精神」【せいしん】
- 「心理」【しんり】
- 「心身」【しんしん】
「心」【こころ】
「心」という言葉があります。
誰でも知っている「心」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「心」には、知識や感情、意思などの、精神的な働きのもとになるものという意味があります。
このように、「心」には、頭の中に浮かぶすべての考えや、ドキドキしたりする感情のもとという意味があります。
「心の中で、何度も同じ言葉を唱える」「あの人の心は大きい」、「心は綺麗」など、様々な場面で使える言葉です。
「精神」【せいしん】
「精神」という言葉も、みなさん良く耳にする言葉だと思います。
「精神」には、「心」と同じような意味があります。
「精神病」という言葉がありますが、これは「心の病気」という意味があります。
さらに、「精神」には、科学的、芸術的認識を指す事もあります。
例えば「音楽精神」や「スポーツ精神」などという場合は、単なる心ではなくそのジャンルに対して、高度な認識を持っている事を意味します。
「心理」【しんり】
「心理」という言葉も、「心」に関連する言葉で、「物心」の仲間と言えるような言葉でしょう。
「心理」には、「心の動き」や「精神の状態」という意味があります。
恋愛の場面では、好きな相手の「心理」を気にする男女が多いでしょう。
例えば、気になる異性が、好きな相手に取る態度の裏にある「心理」や、良く目が合う異性の「心の動き」「精神の状態」を知りたいという女性や男性は多いと思います。
誰かの心の状態や、自分の精神の状態や動きは、恋愛成就のために重要な意味を持つからです。
このように「心理」には、「心の動き」や「精神の状態」などの意味があります。
「心身」【しんしん】
「心身」という言葉も、「物心」と同じグループの言葉です。
「心身」には、「心と体」という意味があります。
例えば「心身共に健康」という場合は、心も体も健康だという意味があります。
他にも「心身を鍛える」などという言葉があり、一般的にバランスの良い人間になるためには、心と体が大切だという考えが世の中に浸透している事が分かります。
「物心」という言葉の意味や使い方を見てきました。
特に小さな子供が成長する過程で、「物心」という言葉を使う機会は多くなるでしょう。
また、自分の古い記憶を思い出す時にも、「物心」という言葉を使う機会が多くなりそうです。