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「難破」の意味・類語【使い方や例文】

「難破」という文字から、何かただならない物事を表す言葉だという印象を受ける人もいるでしょう。

また、何かをすることが難しいという意味だと推測する人もいるでしょう。

ここでは、そんな「難破」という言葉について、意味、使い方、英語での表現、類語などについて、詳しく解説します。

難破

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「難破」の意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「難破」の意味とは?
  • 「難破」と遭難に違いはある?
  • 「難破」の言葉の使い方
  • 「難破」を使った例文・短文(解釈)
  • 「難破」の英語と解釈
  • 「難破」の類語や類義語
  • 「難破」を使った言葉と意味を解釈


「難破」の意味とは?

「難破」の意味とは?

「難破」という言葉には、大きく分けて2つの意味があります。

1つ目は、「相手の意見を非難し、説いて破ること」という意味、2つ目は、「船が、暴風雨などの悪天候によって座礁したり、壊れたり、転覆や沈没すること」という意味です。

一般的には、2つ目の意味で使われることが多い言葉でしょう。

  • 「難破」の読み方

「難破」の読み方

「難破」は、「なんぱ」と読みます。

「難破」「破」「破る(やぶる)」と読まれている漢字ですが、「突破(とっぱ)」「発破(はっぱ)」のように、音読みで「ぱ」と読まれる言葉もよく知られていますので、特に難しい読みではないでしょう。



「難破」と遭難に違いはある?

「難破」と遭難に違いはある?

「難破」と似たようなイメージを持たれる言葉に「遭難」があります。

「雪山で遭難したグループは、全員無事に救助されました」「海上で遭難した漁船の乗組員は、いまだに行方がつかめていません」など、ニュースで耳にすることがあります。

「遭難」には、「災難にあうこと」という意味があり、特に、登山や航海で危険な目に遭うことを指します。

つまり、「難破」という言葉は、「遭難」の1つの事例であるということになります。

「難破」の言葉の使い方

「難破」の言葉の使い方

「相手の意見を非難し、説いて破ること」という意味で使う場合は、「相手の意見を難破しました」

のように使い、「船が、暴風雨などの悪天候によって座礁したり、壊れたり、転覆や沈没すること」という意味で使う場合は、「難破した船舶」や、「太平洋上で難破した」のように使います。



「難破」を使った例文・短文(解釈)

「難破」を使った例文・短文(解釈)
  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「頑として考えを変えようとしなかった彼を難破するのに、多大な時間と労力を費やすことになってしまいました」

この文章では、「相手の意見を非難し、説いて破ること」という意味で「難破」という言葉が使われています。

例文2

「あの海域の天候は非常に変わりやすく、突然悪天候に襲われることで有名です。

そのため、難破する船舶が後を絶ちません」


この文章では、「船が、暴風雨などの悪天候によって座礁したり、壊れたり、転覆や沈没すること」という意味で「難破」という言葉が使われています。

例文3

「100年以上も前に難破して消息が分からなくなったと伝えられている船が、海底に沈んでいるのが発見されました」

この文章では、「難破」という言葉を使って「暴風雨などの悪天候によって座礁したり、壊れたり、転覆や沈没して消息が分からなくなった船」を表しています。

「難破」の英語と解釈

「難破」の英語と解釈

英語には、「難破」という意味の「wreck」「shipwreck」という単語があります。

「難破する」という時には「be wrecked」と表現します。

「難破船」を英訳する際には、「a wrecked vessel」「a wrecked ship」という言葉が使われますが、「a lost ship」「難破船」と訳すこともあります。

「難破」の類語や類義語

「難破」の類語や類義語

「相手の意見を非難し、説いて破ること」という意味の「難破」の類語としては、「論破」「言い負かす」「言い込める」という言葉が適しているでしょう。

又、「船が、暴風雨などの悪天候によって座礁したり、壊れたり、転覆や沈没すること」という意味の「難破」の類語としては、「海難」という言葉が挙げられます。

  • 「論破」
  • 「言い負かす」
  • 「言い込める」
  • 「海難」

「論破」

「論破」「ろんぱ」と読み、「議論して相手の説を破ること」という意味があります。

「この間彼が発表した新説には疑問な点が残るが、彼を論破できる自信はありません」「その意見を論破することは、親友の努力を真っ向から否定することになってしまうのです」といった使い方をします。

「言い負かす」

「言い負かす」には、「言葉で争って相手を負かす」という意味があります。

「ディベート好きな彼を言い負かすことは容易ではないよ」「口が達者な兄には、子供の頃から言い負かされっぱなしです」というように使います。

「言い込める」

「言い込める」には、「議論をして相手を説き伏せる」という意味があります。

「不満を抱えた社員が暴れないように言い込めるのが、あなたの役目です」「独立開業を目論んでいる主人を言い込めるための材料を集めています」といった使い方をします。

「海難」

「海難」「かいなん」と読み、「航行中の船舶や積み荷に起こる事故や危難」という意味があります。

「あそこにいらっしゃるのは、多くの海難事故の現場で活躍をしてきたベテランの隊員です」「新人漁師である友人は、毎年初めて、海難除けの祈祷を受けに行ったそうです」のように使います。

「難破」を使った言葉と意味を解釈

「難破」を使った言葉と意味を解釈

「難破」を使った言葉でよく聞くのは、「難破船」という言葉ではないでしょうか。

曲のタイトルになっていたり、小説のタイトルになっていたりと、「難破船」という言葉には思い出があるという人や、様々なストーリーを思い描く人もいるでしょう。

ここでは、そんな「難破船」という言葉について説明していきます。

  • 「難破船」

「難破船」

「難破船」とは、暴風雨のような悪天候や座礁などで難破した船のことをいいます。

悪天候などで壊れたり転覆したりして航海ができなくなった船のことを「難船」、そうした状況になることを「難船する」といい、悪天候の他、船体に不備があったり運航上の手違いなどが原因で壊れた船のことを「破船」といいます。

この「難船」「破船」が、「難破船」と呼ばれることもあります。

icon まとめ

「難破」という言葉は、「船が、暴風雨などの悪天候によって座礁したり、壊れたり、転覆や沈没すること」という意味は比較的よく知られていますが、「相手の意見を非難し、説いて破ること」という意味もあることを知っている人は少ないのではないでしょうか。

日常会話で頻繁に使われる言葉とはいえませんが、覚えておくと役に立つ場面もあるでしょう。