「真髄」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「真髄」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「真髄」の使い方や、「真髄」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「真髄」の意味とは?
- 「真髄」の使い方
- 「真髄」を使った言葉と意味を解釈
- 「真髄」の語源
- 「真髄」を使った例文
- 「真髄」の類語や類義表現
「真髄」の意味とは?
みなさんは「真髄」という言葉を知っているでしょうか。
「真髄」という言葉を知っていると言う人は、何かを一生懸命努力している人かもしれません。
仕事でもスポーツでも、習い事でも、突き詰めて頑張っている人の耳には、「真髄」という言葉が入りやすいと思います。
一方で、まだ何かに夢中になった経験がない人は、「真髄」という言葉と縁遠いかもしれません。
そこで、知っておきたい魅力的な言葉、「真髄」の読み方と意味を紹介します。
- 「真髄」の読み方
- 「真髄」の意味
「真髄」の読み方
「真髄」は「しんずい」と読みます。
「真髄」は、とても難しい漢字が使われていますので、初見で読める人は少ないかもしれません。
「真髄」は「しんずい」と読む事を覚えておきましょう。
また「真髄」は、「神髄」と表記する事もあります。
「神髄」と書いた場合でも、全く同じ意味になりますので、その事も合わせて覚えておきましょう。
「真髄」の意味
「真髄」にはどのような意味があるでしょうか。
「真髄」には、「物事の真の優れた意味や精神」という意味があります。
例えば何かの習い事をした時に、その習い事には数々の素晴らしい点、美点があると思います。
しかし、そのような素晴らしい点の中でも、「ここが本当に素晴らしい」という究極の一点があるはずです。
そのような点を「真髄」と言います。
何かに一生懸命努力する時に、最終的に到達したい精神を「真髄」と呼ぶ事もあります。
このように「真髄」には、「物事の真の優れた意味や精神」という意味があります。
「真髄」の使い方
「真髄」という言葉は、どのような場面でどのように使えばいいでしょうか。
真髄には「物事の真の優れた意味や精神」という意味や、「物事の最も大切な点」、さらには「その道の奥義」などの意味があります。
そこで、このような事を感じた時に、「真髄」という言葉を使ってみましょう。
例えば、食べ物を食べる時にも、「真髄」を感じる事があります。
例えば、カレーライスを食べた時に、「カレーライスの最も大切な点」が抑えられた、美味しいカレーライスだと思った時に、「これは、カレーの『真髄』を捉えているよ」などという表現をする事ができます。
もちろんカレーライスの「真髄」はスパイスであったり、ルーとライスのハーモニーであるなど、人それぞれ感じ方が違うでしょう。
このように、「これは物事のポイントを捉えている」「真の優れた精神を感じる」という時などに、「真髄」という言葉を使ってみましょう。
「真髄」を使った言葉と意味を解釈
「真髄」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈していきましょう。
「真髄」を使った定型句のような言葉を知る事で、この言葉を使うのが楽になるはずです。
- 「真髄に迫る」
- 「真髄を感じる」
- 「真髄を味わう」
「真髄に迫る」
「真髄に迫る」というフレーズがあります。
「真髄に迫る」とは、物事のいちばん大事な部分や本質に近づこうとする意味があります。
例えば、人間国宝になるような職人の技には、たくさんの素晴らしいポイントがあります。
しかし中でも奥義と呼べるような、凄い技や考え方、精神の持ち方があるはずです。
このような究極のポイントに近づこうと模索する行為を、「真髄に迫る」と言います。
「真髄を感じる」
「真髄を感じる」というフレーズも、比較的よく使われています。
例えばテニスをプレーしている時に、ふと「今のようにやれば、絶対にミスをしないのではないか」というポイントに気が付く事があるかもしれません。
このような、今までは気付けなかった大切な事に気が付いた時に、「真髄を感じる」のではないでしょうか。
また、自分よりも上級者のプレーを見ていると、「これがテニスの魅力か」と感じる事があるかもしれません。
このような時も「真髄を感じている」と言えるでしょう。
何かをしている時や誰かの行為を見ている時などに、ふと大切な事を感じた時、「真髄を感じる」という言葉を使ってみましょう。
「真髄を味わう」
「真髄を味わう」という言葉もあります。
「真髄を味わう」というフレーズは、物事を通じて、それでしか味わえないような独自の良さを感じた時に使います。
例えば、空手の達人の演武を見た時に、空手でしか味わえないような独自の魅力を感じるのではないでしょうか。
また名人が握った寿司を食べる時、寿司という料理でしか味わえないような、独自の魅力を感じるかもしれません。
このように、「これでしか感じられない」「ここでしか味わえない」最高の何かを感じる好意を「真髄を味わう」と言います。
「真髄」の語源
「真髄」という言葉には、どのような語源があるでしょうか。
「真髄」は、「精神」という言葉と、「骨髄」という言葉が合わさって生まれたとされています。
「精神」は、思考や感情などのもとになる心の事を意味し、物事の根本という意味もあります。
「骨髄」は、肉料理を食べるのが好きな人なら知っている通り、骨の中心にある組織の事です。
そのため「骨髄」には、心の中、もっとも重要なポイントなどの意味が含まれています。
このように、同じような意味の言葉が二つ合わさり、「真髄」という言葉が生まれています。
「真髄」を使った例文
「真髄」を使った例文を紹介します。
様々な場面における、「真髄」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えていきましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「真髄」を使った例文を紹介します。
「営業部のA課長は、誰よりも仕事ができる人だ。今回、一緒に外回りをさせてもらい、営業職の『真髄』を感じる事ができた」
この例文に登場するA課長のように、仕事の「真髄」を捉えて、優れた仕事をする人がいます。
このような人の下で働くと学べることが多く、仕事の「真髄に迫る」事ができるかもしれません。
例文2
日常的な場面における「真髄」を使った例文を紹介します。
「ふらりと入ったラーメン店で、食べたラーメンの味が忘れられない。ラーメンの『真髄』を味わう事ができる、最高のラーメンだった」
この例文のように、ラーメン一杯の中にも、「真髄」が含まれている事があります。
本当に美味しく、調理法や素材のポイントを押さえた料理を食べると、「真髄」を味わう事ができるでしょう。
「真髄」の類語や類義表現
最後に「真髄」の類語や、似た意味の言葉を紹介します。
「真髄」と言い換えられるような似た意味の言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「奥義」【おうぎ】
- 「極意」【ごくい】
- 「秘伝」【ひでん】
「奥義」【おうぎ】
少年漫画などに登場する機会が多い言葉で、「学問や芸能などの、もっとも大切な事」という意味があります。
例えば、「○○流拳法の『奥義』は、目をつむり、気配を感じる事だ」などという使われ方をします。
また伝統芸能などの究極の技なども「奥義」と呼ばれます。
「真髄」とよく似た意味を持つ言葉なので、セットで覚えておきましょう。
「極意」【ごくい】
「極意」は「ごくい」と読み、「芸道や武道などの奥義」という意味があります。
「○○剣法の『極意』を授けよう」などというフレーズで使われます。
「秘伝」【ひでん】
「秘伝」には、「秘密にして特定の人だけに伝授する奥義」という意味があります。
例えば、江戸時代から続く老舗の飲食店などには、後継ぎにしかレシピを伝えないというしきたりが残っているお店があります。
このような場合のレシピは、「秘伝」と呼ぶのにふさわしいでしょう。
「真髄」という言葉の意味や使い方を見てきました。
何かを一生懸命努力している人は、きっと物事の「真髄」に到達するのではないでしょうか。