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「愚問」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

「愚問」とは、「愚かな質問・問題の焦点が外れた的外れな質問」「自分の質問のことをへりくだっていうこと」です。

「愚問」「意味・読み方・漢字の解釈・使い方・例文と解釈・英語と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。

愚問

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目次

  • 「愚問」の意味とは?
  • 「愚問」の漢字を解釈
  • 「愚問」の英語(解釈)
  • 「愚問」の使い方
  • 「愚問」を使った例文・短文(解釈)
  • 「愚問」の類語や類義表現


「愚問」の意味とは?

「愚問」の意味とは?

「愚問」の意味は、「愚かな下らない質問・バカバカしい質問」「自分の質問のことをへりくだっていうこと」になります。

「愚問」という言葉には「相手にわざわざ聞くまでもない分かりきった質問」の意味のニュアンスがあります。

そこから転じて、「愚問」「愚かな質問・取るに足りない下らない質問」のことを意味しているのです。

「愚問」のもう一つの意味は「謙譲語としてのニュアンスがある愚問」で、「これは愚問ですが、質問をしてもよろしいでしょうか?」のように、「自分の質問を愚問としてへりくだって言うこと」があります。

  • 「愚問」の読み方

「愚問」の読み方

「愚問」の読み方は、「ぐもん」になります。



「愚問」の漢字を解釈

「愚問」の漢字を解釈

「愚問」を構成している「愚」「問」の漢字の意味や成り立ちについて、分かりやすく解釈していきます。

「愚」の漢字の意味は「おろかな人物・心」になりますが、「愚」が示す「おろか」には更に「頭・心の働きが鈍いこと、考えが足りないこと」「馬鹿げていること」「未熟なこと」などの意味があります。

「愚」の漢字の成り立ちは、「大きな頭と尾を持ったサル(オナガザル)・なまけもの」の象形文字にあり、それが「心」と組み合わされて会意文字になりました。

「問」の漢字の意味は、「問いかける・問う(質問・問答・問責など)」「人をたずねる(訪問・弔問・慰問など)」になります。

「問」の漢字の成り立ちは、「門+口」の会意文字・形声文字にあり、「左右両開きの戸の象形」「口の象形」が組み合わされて「問う」の意味が生まれました。

「愚問」の英語(解釈)

「愚問」の英語(解釈)

「愚問」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。

“a stupid(foolish) question”(“stupid”“foolish”「愚かな・思慮が足りない」の意味があり、「愚問」を意味する言葉になります。)

“a silly question”(“silly”にも「愚かな・バカな・無思慮な」の意味があります。)

“I think that your question is silly(stupid、foolish). ”(あなたの質問は愚問だと思います。)

“a silly dialogue,a foolish answer to a foolish question”(「愚かな対話」「愚かな質問に対する愚かな答え」から、「愚問愚答」を意味しています。)



「愚問」の使い方

「愚問」の使い方

「愚問」の使い方は、「相手に質問するまでもない馬鹿げた質問をした時」「自分の質問についてへりくだって謙遜していう時」に使うというものです。

「愚問」という言葉は「答えが分かりきった馬鹿馬鹿しい質問」に対して、「それは愚問ですね」「愚問に対して答えるつもりはありません」という使い方をすることができます。

謙譲語としての意味合いで「愚問」を使う時には、「愚問になりますが、よろしいでしょうか?」「愚問かもしれず、お恥ずかしいのですが〜」といった謙遜の意志を表現する言い回しにおいて、「愚問」の言葉を正しく使用することができるのです。

「愚問」を使った例文・短文(解釈)

「愚問」を使った例文・短文(解釈)

「愚問」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

芸能人である彼女は、記者から問いかけられる馬鹿げた不躾(ぶしつけ)な愚問に対して、明らかに苛立ちの表情や不穏な雰囲気を見せるようになっていました。

この例文の「愚問」は、「芸能人である女性に対する礼儀をわきまえていない馬鹿げた質問」「ゴシップ(不祥事)に関する野次馬根性をむきだしにした愚かな質問」のことを意味しています。

例文2

バカバカしい愚問が人に嫌がられる最大の理由は、答えが分かっている癖にわざとらしく知らない振りを装って質問してくるその意地悪な心理や人を舐めた態度にあるのです。

この例文の「愚問」は、「答えが分かっているのに、わざと問いかけてくるバカバカしい質問(相手の口から、すでにみんなが知っている嫌な事実を敢えて聞き出そうとする質問)」「意地悪な気持ち・舐めた態度から出てくる取るに足らない馬鹿げた質問」のことを意味しています。

例文3

今更という感じの愚問になってしまうかとは思いますが、先生はどうして応用科学ではなく、理論的・ロマン的で実利の少ない宇宙物理学の研究の道を志されたのでしょうか? この例文の「愚問」は、「宇宙物理学の教授に対する自分の質問内容をへりくだって言っている表現」になります。

すでに宇宙物理学の分野で高く評価される研究実績を上げている教授に対して、「どうして宇宙物理学に興味を持って研究しようと思ったのですか?」という初歩的質問をすることを謙遜しているのです。

「愚問」の類語や類義表現

「愚問」の類語や類義表現

「愚問」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「愚問」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。

  • 「馬鹿馬鹿しい質問・アホらしい質問」
  • 「分かりきったことへの問いかけ・聞くまでもない質問」
  • 「滑稽な質問・笑止な質問」

「馬鹿馬鹿しい質問・アホらしい質問」

「愚問」の類語・類義表現として、「馬鹿馬鹿しい質問・アホらしい質問」があります。

「愚問」というのは、「答えるまでもないバカバカしい質問」「思慮に欠けていてまともに回答したくないアホらしい質問」のことです。

そのことから、「愚問」の類義表現として「馬鹿馬鹿しい質問・アホらしい質問」が上げられます。

「分かりきったことへの問いかけ・聞くまでもない質問」

「愚問」の類語・類義表現として、「分かりきったことへの問いかけ・聞くまでもない質問」があります。

「愚問」には、「答えが分かりきっている当たり前のことを聞く質問」というニュアンスがあります。

「答えが分かりきっている質問」「敢えて聞くまでもない質問」でもあります。

その意味合いから、「愚問」の類語として「分かりきったことへの問いかけ・聞くまでもない質問」を指摘することができるのです。

「滑稽な質問・笑止な質問」

「愚問」の類語・類義表現として、「滑稽な質問・笑止な質問」があります。

「愚問」というのは、「馬鹿げていて笑ってしまうような質問」「笑うしかないような下らない質問」のことです。

「滑稽な質問」とは「おかしな笑える質問」のことで、「笑止な質問」というのも「バカバカしくて笑うしかない質問」を意味しています。

そのことから、「愚問」の類義表現として、「滑稽な質問・笑止な質問」を上げることができるのです。

icon まとめ

「愚問」という言葉について徹底的に解説しましたが、愚問には「愚かな下らない質問・バカバカしい質問」「自分の質問のことをへりくだっていうこと」などの意味があります。

愚問の類語・類義表現としては、「馬鹿馬鹿しい質問・アホらしい質問」「分かりきったことへの問いかけ・聞くまでもない質問」「滑稽な質問・笑止な質問」などがあります。

「愚問」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。