「心許す」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
人は多くの人との触れ合いで大きく成長していくものですが、それだけに人との出会いは自分の人生にとって、非常に重要なことです。
もし、あなたが一生をともにできる恋人との出会いがあったなら、これまでの人生が大きく変わっていきますが、それは恋人のように愛情を注ぐ相手だけではありません。
友人も同じで親友と呼ぶことができる人との出会いも、自分の人生を大きく左右することなってきます。
それだけにこれから出会うであろう人との出会いや巡り合いは、人生の大きな転換点になる可能性もあるのです。
そのような時に思い浮かんでくる言葉が、「心を許す」というものではないでしょうか?
この言葉の意味をしみじみと噛みしめることができる場面は、親しい友人との触れ合いや、恋人との時間を共有している時かもしれません。
今回は、この「心を許す」について見ていきたいと思います。
目次
- 「心許す」の意味とは?
- 「心許す」の読み方
- 「心許す」の言葉の使い方
- 「心許す」を使った例文・意味を解釈
- 「心許す」の英語と解釈
- 「心許す」の類語や類義表現
「心許す」の意味とは?
人生の中で、安心して自分の本当の姿をさらけ出して構わないような人に出会うことがありますが、このような時に「心許す」という言葉を使うことがあります。
この「心を許す」とは、「信頼して警戒心を持たないで相手に接すること」や、「相手と打ち解ける」という意味があります。
「心許す」の読み方
「心許す」は、「こころをゆるす」という読み方になります。
「心許す」の言葉の使い方
では、「心を許す」という言葉はどんな場合に使うことができるのでしょうか?
前項でも述べましたが、本当に信頼できる人と出会って時に、この言葉が出てくるのではないかと思います。
今まであまり気にしていなかった人でも、何かのきっかけでゆっくりと会話をする機会ができたとしましょう。
そのことで、相手の性格や思い、考え方を理解することがあります。
「この人は、こんな素晴らしい面があったんだ」というように、その時にその人の本当の姿を知ることになり、それから相手に全幅の信頼を置くことができるようになることがあります。
このような時に「心を許す」ということになるのではないかと思うのです。
「心許す」を使った例文・意味を解釈
では、ここから「心を許す」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「心許す」の例文1
- 「心許す」の例文2
- 「心許す」の例文3
「心許す」の例文1
「私の弱いところや悩みを打ち明ける相手が、まさか隣人だとは思っていませんでした。でも、今回のことで、心を許すことができて本当の友人だと感じたのです」
ちょっとしたきかっけで隣に住んでいる人は、自分にとって「心を許す」ことができる人ということがわかったのでしょう。
親友と呼べる人は意外に自分の気付かないところにいる可能性もあるのですが、このような出会いや気づきを大切にしていきたいものです。
「心許す」の例文2
「見知らぬ人に、簡単に心を許してはいけない。何があるか分からないからね」
前項では身近なところに「心を許す」ことができる人がいる可能性があると言いましたが、そのようなことばかりではありません。
例えば、くったくのない笑顔の人でも、もしかすると、腹の奥底は満たない性格の人かもしれません。
特に見知らぬ人は、いくらニコニコ顔をしていても、外見がいいだけでズル賢い人かもしれません。
「心を許す」ことができる相手かどうかは、時間をかけて見極める必要もあります。
「心許す」の例文3
「彼は私が悲しい時や、心から辛いことがあって相談した時に、本当に心を許せる人だということが分かったの」
このような出会いは、人生の中で一生をともにできるパートナーとしての出会いかもしれませんね。
恋人となる相手が、実は幼い頃から知っている幼馴染であったり、クラスメートであったり、もしかすると同じ職場の同僚かもしれません。
もしかすると、後輩や自分の部下ということもあるでしょうが、「心を許す」という気持ちから「愛」に進化していくことになっていくことでしょう。
「心許す」の英語と解釈
「心を許す」を英語で表現するなら、“to trust one”、“confide in one”という言い方ができます。
「心許す」の類語や類義表現
では、「心を許す」という言葉を他の言葉で言い換えると、どのような言葉で表現することができるでしょうか?
似たような意味を持つ類義語を挙げてみました。
- 「気を遣う必要のない」
- 「本音を語れる」
「気を遣う必要のない」
「気を遣う必要のない」という表現が「心を許す」という言葉に近い意味を持つ言葉の1つとて挙げることができます。
人によっては、気を遣ってしまう人がいるものですが、相性の善し悪しとも言えるかもしれません。
その人と特に仲が悪いわけでもなく、嫌いでもないのですが、どうしても一緒にいるだけで苦痛の感じることがないでしょうか?
これは、相性かもしれないのですが、その一方で一緒にいても、特別に気を遣う必要のない人もいるはずです。
ある意味「心を許す」ことができる相手でもあるわけです。
特に職場の上司でも、取引先に同行してもらっていると、その場の空気が重たくなり、辛くなった経験を持った人もいるでしょう。
しかし、「気を遣う必要のない」相手なら、会話がなくても平気なのです。
「本音を語れる」
「本音を語れる」を語れるということも、「心を許す」ことができる相手ででしょう。
人は、自分の本心を相手に打ち明けることは大変勇気のいることですが、「本音を語れる」相手であれば、そんな心配は無用です。
それが親友だったり恋人であったりと、人によって様々ですが、そのような人が自分の周りにいると、とても安心ですね。
100人の友人・知人がいるより、1人だけでも「本音を語れる」人があなたの近くにいるのであれば、それは貴重な財産と言っても過言ではありません。
最近は、LINEやTwitterでコミュニケーションを取ることが多い中で、ゆっくりと語りあえる人が欲しいものです。
「心を許す」ということは、人生の中で非常に素晴らしいことと思います。
というのも、この現代社会では、複雑な人間関係に悩まされることが少なくないからです。
表面上のお付き合いで、人から嫌われないようにと、毎日、他人の目をばかりを気にしている人も多くなっています。
このような状態で毎日を過ごしていると、いつか精神的に参ってしまっても不思議ではありません。
いかに自分の人生を豊かにするかは、「心を許す」ことができる人との出会いになってくるような気がしてなりません。