「驕り」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「驕り」の意味や類語を紹介します。
さらに「驕り」の使い方や、「驕り」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「驕り」の意味とは?
- 「驕り」と「奢り」の違い
- 「驕り」の言葉の使い方
- 「驕り」を使った例文
- 「驕り」の類語
「驕り」の意味とは?
「驕り」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
社会経験が豊富な方なら、きっと知っている言葉だと思います。
「驕り」がいちばん怖い、などの教訓もすでに身につけているかもしれません。
一方で、「驕り」という言葉の読み方すら知らない人もいるでしょう。
そこで、「驕り」という言葉の読み方と意味を紹介します。
社会に出る前に「驕り」という言葉の読み方と意味を知り、社会人生活に役立てましょう。
- 「驕り」の読み方
- 「驕り」の意味
「驕り」の読み方
「驕り」の読み方は「おごり」と読みます。
難しい漢字なので、読み間違えてしまう人も多いと思います。
これを機会に「驕り」は「おごり」と読むのだと覚えておきましょう。
「驕り」の意味
「驕り」には「得意になって気持ちが高ぶる事」という意味があります。
この意味を知って、自分にも当てはまると感じた人もいるかもしれません。
「驕り」がある時は、自分の事を反省する事ができません。
自分の振る舞いが適切かどうか、知る事も難しいでしょう。
それは、得意になっているからですし、気持ちが高ぶっているからです。
何かを成功させるには、冷静に心を落ち着ける必要があります。
例えば100m競争のスタートの時などは、深呼吸などをして心を落ち着けてからスタートラインに立つでしょう。
「驕り」がある人は、わめきながらスタートラインに立つような状態です。
このように「驕り」という言葉には、「得意になって気持ちが高ぶる事」という意味があります。
「驕り」と「奢り」の違い
「おごり」という音を聞くと、「驕り」ではなく「奢り」と勘違いしてしまう人がいます。
「奢り」は、「奢る」という言葉が変化したもので、「贅沢」という意味や「ご馳走する」という意味があります。
例えば贅沢な料理を用意してくれた時、「奢ったな」と感想を言う時があります。
これは「贅沢しやがって」という意味になります。
また後者の「ご馳走する」という意味で「奢り」という言葉を使う機会は多いでしょう。
「今日は『奢り』だ」などという台詞を、口にした経験がある人は多いと思います。
このように、「おごり」といえば、「奢り」というくらい、「奢り」は一般的に浸透しているため、みんなが使う機会が多いはずです。
「驕り」という言葉は、別の意味を持つ言葉だと区別するようにしましょう。
「驕り」の言葉の使い方
「驕り」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「驕り」には、得意になって気持ちが高ぶるという意味があります。
そこで、誰かが得意になっている様子がある時、または自分の気持ちが高ぶっていると感じた時に、「驕り」という言葉を使ってみましょう。
例えば、テストで100点を取った時に、気持ちが高ぶった経験があるのではないでしょうか。
得意になって、調子に乗ったイメージになっていたかもしれません。
その結果、点数が悪かった友達に、100点を取った事を自慢して、嫌な感情を持たれたりした可能性があります。
また友達が、同様の態度を取っていてイライラした経験があるでしょう。
仕事の場でも、目先の成功のため、得意になって気持ちが高ぶっている人を見ると思います。
このような時に「驕り」という言葉を使ってみましょう。
「驕り」を使った例文
「驕り」という言葉を使った文章を紹介します。
様々な場面における、「驕り」を使った文章を見る事で、この言葉の使い方のコツを覚えていきましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「驕り」を使った例文を紹介します。
「営業部のA君が、比較的大きな契約をまとめた。するとすぐに『驕り』始めた。上司にため口をきいたり、同期の社員を見下すような態度を取り始めた。このままでは、A君はこの職場で浮いた存在になるだろう」
この例文に登場するA君は「驕り」という言葉が意味する、典型的な状態になっています。
このような状態のままでは、きっと誰とも良い関係を築く事ができないでしょう。
そもそも仕事がうまく行ったのは、会社のブランド力のおかげで、先輩の営業活動が先鞭を付けてくれていたからです。
周囲のスタッフのサポートも、契約成立には必要だったでしょう。
A君のように「驕り」が心を支配すると、そんな当たり前の事も見えなくなってしまいそうです。
例文2
日常的な場面における「驕り」を使った例文を紹介します。
「ラーメン屋さんに行って、チャーシューメンを食べた。食事中にスマホを見ると、『食事中は私語厳禁、スマホ厳禁。ラーメンに集中しろ』と店主に言われた。行列ができる人気店だが、『驕り』が見えると感じた」
このラーメン屋さんのように、店主がいちばん偉そうにしているお店は、長くありません。
そのような居心地の悪い場所に、通い続けたい人はいないからです。
サービス業にも「驕り」は禁物です。
「驕り」の類語
最後に「驕り」の類語を見て行きましょう。
「驕り」という言葉に似た、置き換えられるような言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「増長する」【ぞうちょうする】
- 「頭に乗る」【ずにのる】
- 「つけあがる」【つけあがる】
- 「大威張り」【だいいばり】
- 「そっくり返る」【そっくりかえる】
「増長する」【ぞうちょうする】
「驕り」とよく似た言葉のひとつが、「増長する」です。
「増長する」には、「おごり高ぶる事」という意味があります。
ほとんど「驕り」と同じ意味の言葉なので、言い換えたい時に使ってみましょう。
例えば、「褒められて増長する」という言葉があります。
褒められた途端に、調子に乗って偉そうな態度になる人がいますが、このような人は「増長している」人です。
誰かが鼻っ柱を折らないと、いつまでも「増長し」続けるので注意が必要です。
「頭に乗る」【ずにのる】
「頭に乗る」には、調子に乗ってつけあがるという意味があります。
ただ調子に乗るだけではなく、つけあがるため、始末に悪い状態になります。
「つけあがる」【つけあがる】
「つけあがる」には、付け込んで勝手な事をするという意味があります。
例えば「優しくしたら『つけあがる』」という文章があります。
他の人の優しさに付け込んで、勝手な事を始める人の事を意味します。
「驕り」のある人も、勝手な事を始める傾向があります。
チームで仕事をするべきところで、勝手な事を始める人がいたら、「つけあがっている」または「驕っている」人でしょう。
「大威張り」【だいいばり】
「大威張り」という言葉も、おもしろい言葉です。
「大威張り」には、「非常に威張る」という意味があります。
例えば、美人の彼女ができた男性が「大威張り」で友達に自慢する事があります。
友達としては、おめでとうと言いつつ、イライラするため「別れろ」とか余計な事を思ってしまう事になるかもしれません。
本当に振られてしまった後も、「大威張り」した後では、それほど同情してもらえないでしょう。
「そっくり返る」【そっくりかえる】
「そっくり返る」という言葉があります。
「そっくり返る」には、威張った態度で体を反らすという意味があります。
威張る気持ちが、言葉や表情だけでなく、姿勢を変えてしまうという状態です。
どれほど得意満面なのかが、うかがい知れるでしょう。
「そっくり返り」過ぎて、後ろに倒れて、頭を打たないように注意が必要です。
「驕り」の意味や使い方を見てきました。
「驕り」には気を付けようと思った人も多いと思います。
自信を持ったり、得意な気持ちを持つ事はいい事ですが、「驕り」を持っていてもいい事はありません。
偉くなった時ほど、人は謙虚にする必要があります。