「真偽」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「真偽」とは、「真実と偽り」や「本当か偽りか・まこと(実)か嘘か」です。
「真偽」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語と解釈・真偽を使った言葉・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「真偽」の意味とは?
- 「真偽」の漢字を分解して解釈
- 「真偽」の言葉の使い方
- 「真偽」を使った例文・短文(解釈)
- 「真偽」の英語と解釈
- 「真偽」を使った言葉と意味を解釈
- 「真偽」の類語や類義表現
「真偽」の意味とは?
「真偽」の意味は、「真実と偽り」や「本当か偽りか・まこと(実)か嘘か」になります。
「真偽」というのは、「物事・人物の本当の姿である真実」と「物事・人物のウソ(偽り)の姿である虚構」の二元論・二項対立を意味しています。
「真偽」とはある命題・言動(発言)がある時に、「本当なのか偽りなのか」や「まこと(実)なのか嘘なのか」という分類・区別・判断を示唆する言葉なのです。
「真偽」という言葉は、一般的に「真偽が定かでない」や「真偽を明らかにする」というように、「真=真実・事実・本当・まこと」と「偽=虚構・虚偽・偽物・ウソ」を二元論的に対立させて用いることが多くなっています。
「真偽」の言葉には、「真実と偽りのどちらであるかを区別する・明らかにする」というニュアンスがあるのです。
- 「真偽」の読み方
「真偽」の読み方
「真偽」の読み方は、「しんぎ」になります。
「真偽」の漢字を分解して解釈
「真偽」の漢字を「真」と「偽」に分解して、それぞれの意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「真」
- 「偽」
「真」
「真」の漢字の意味は、「真実であること・本当であること・まこと(真・実)であること」になります。
「真」という漢字は、嘘偽り(うそいつわり)がなくて本当・真実であることを意味していて、英語では「truth」になります。
「真」の対義語である「偽」と組み合わせることで、「真偽」という言葉になっています。
「偽」
「偽」の漢字の意味は、「虚偽であること・虚構であること・ウソ(嘘)や偽りであること」になります。
「偽」という漢字は、真実・本当のことがなくて嘘偽りであることを意味していて、英語では「false,falsehood」になります。
「偽」の対義語である「真」と組み合わせることで、「真偽」という言葉になっています。
「真偽」の言葉の使い方
「真偽」の言葉の使い方は、ある命題・物事・発言(言動)などがあって、それらが「真実・事実」であるか「虚構・ウソ」であるかが問題になっている時に使うということになります。
「真偽」という言葉は、一般的にその命題や発言などが「真実(本当)」であるのか「虚偽(ウソ)」であるのかを分別して明らかにしたい場合に、使用することができるのです。
例えば、「真偽」という言葉は、「対立する各国の歴史認識の真偽について明らかにすることは簡単ではない」や「あなたが過去にした発言の真偽が問題となっているので、正直に質問に答えて下さい」といった文章において使うことができるのです。
「本当かウソか・真実か虚構か」が問題視されていたり注目されていたりする時に、「真偽」の言葉を使うという使い方になります。
「真偽」を使った例文・短文(解釈)
「真偽」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
刑事裁判で、娘を殺害したとされている被告人の発言・行動の真偽を明らかにしてほしいと思います。
この例文の「真偽」は、「娘を殺害したとして逮捕・起訴された被告人の供述内容が事実なのか虚偽なのか」ということを意味しています。
娘を殺害された両親・遺族は、刑事裁判において事件内容や被告人の発言・行動の真偽を明らかにしてほしいと願っているのです。
例文2
今回のキャリアアップの採用面接では、あなたが今まで専門家として経験してきた内容や勉強してきた知識の真偽が問われることになります。
この例文の「真偽」は、「今まで専門家として働いてきたあなたの知識・技術・実力が本物なのか偽物なのか」ということを意味しています。
キャリアアップのための採用面接において、あなたの専門家としての力量と経験の真偽が問われることになるのです。
例文3
彼女の発言の真偽を自分で確かめない限りは、彼女との突然の別れを受け入れられそうにもなかった。
この例文の「真偽」は、「別れ話をしてきた彼女の発言内容が事実なのかウソなのか」ということを意味しています。
彼女から切り出された別れを受け入れるために、彼女の話した内容の真偽を自分で確かめたいという例文になっています。
「真偽」の英語と解釈
「真偽」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“fact or fiction”(事実か虚構かから、真偽を意味しています。)
“truth or falsehood,truth”(真実か偽りかから、真偽を意味しています。)
“I made sure of the truth. ”(私は真偽を確認した。)
“genuineness”(本物性・真実性から、真偽を意味します。)
“authenticity”(正当性・正しさから、真偽を意味します。)
“verify”や“confirm”、“ascertain”、“check”などで、「真偽を確かめる」の意味になります。
“I verified(ascertained) the truth of his statement. ”(彼の発言の真偽を確かめた。)
「真偽」を使った言葉と意味を解釈
「真偽」を使った言葉とその意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「真偽を確かめる」
- 「真偽を疑う」
- 「真偽を問う」
「真偽を確かめる」
「真偽を確かめる」の意味は、「本当(事実)なのかウソ(虚偽)なのかを確かめる」ということです。
事実なのか虚偽なのかがはっきりしない問題状況・発言内容などがある時に、「相手の発言の真偽を確かめる」や「問題内容の真偽を確かめる」といった使い方をすることができます。
「真偽を疑う」
「真偽を疑う」の意味は、「本当(事実)なのかウソ(虚偽)なのかを疑う」ということです。
事実なのか虚偽なのかがはっきりしない命題・発言内容などがある時に、「彼が話している内容の真偽を疑う」や「内容の真偽を疑うしかないような粗雑な説明であった」といった使い方をすることができます。
「真偽を問う」
「真偽を問う」の意味は、「本当(事実)なのかウソ(虚偽)なのかを問いかける」や「真実か偽りかを明らかにしたい」ということです。
事実なのかウソなのかはっきりしない言動・物事などがある時に、「彼女の発言の真偽を問うしかないと考えた」や「あなたの今までのトレーニング(練習・訓練)の真偽が問われる」といった使い方をすることができます。
「真偽」の類語や類義表現
「真偽」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「真偽」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「虚実・虚構と事実」
- 「ウソとマコト・嘘と実際」
- 「あることないこと・虚々実々」
「虚実・虚構と事実」
「真偽」の類語・類義表現として、「虚実(きょじつ)・虚構と事実」があります。
「虚実」の言葉の意味は、「虚偽(ウソ)と事実」になります。
「虚実」は「虚構なのか事実なのか」という意味合いも持っています。
そのことから、真実と虚偽である「真偽」の類語として、「虚実・虚構と事実」が上げられます。
「ウソとマコト・嘘と実際」
「真偽」の類語・類義表現として、「ウソとマコト・嘘と実際」があります。
「ウソとマコト」の言葉の意味は、「嘘なのか真実(マコト)なのか」ということです。
「ウソとマコト」という言葉は、「嘘と実際」という言葉に言い換えることもできます。
真実と偽りのことを意味する「真偽」の類義表現として、「ウソとマコト・嘘と実際」を指摘することができるでしょう。
「あることないこと・虚々実々」
「真偽」の類語・類義表現として、「あることないこと・虚々実々(きょきょじつじつ)」があります。
「あることないこと」の言葉の意味は、「実際(現実)にあるかないかがはっきりしないこと」や「真実なのか虚構なのかが定かではないこと」になります。
「虚々実々」の言葉の意味は、「虚構なのか事実なのかの虚構を強調した言葉」や「真実と嘘を取り混ぜてお互いの考え・意図を読み合うこと」になります。
本当かウソかを意味する「真偽」の類義表現として、「あることないこと・虚々実々」が上げられます。
「真偽」という言葉について徹底的に解説しましたが、真偽には「真実と偽り」や「本当か偽りか・まこと(実)か嘘か」などの意味があります。
真偽の類語・類義表現としては、「虚実・虚構と事実」「ウソとマコト・嘘と実際」「あることないこと・虚々実々」などがあります。
「真偽」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。