「心が荒む」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!
こちらの記事では、「心が荒む」という言葉について、その意味、読み方、類語などを詳しくご紹介していきます。
目次
- 「心が荒む」の意味とは?
- 「心が荒む」時の原因
- 「心が荒む」の使い方
- 「心が荒む」を使った例文・短文(解釈)
- 「心が荒む」の英語と解釈
- 「心が荒む」の類語や類義表現
「心が荒む」の意味とは?
皆さん「心が荒む」の正しい意味をご存知ですか。
「心が荒む」とは、即ち、気持ちや生活態度が荒れてしまい、物事に対しても投げやりになってしまう状態のことを言い表します。
また、それにより、心のゆとりやおおらかさというものが無くなり、とげとげした心情をも表します。
- 「心が荒む」の読み方
「心が荒む」の読み方
「心が荒む」は、「こころがすさむ」と読みます。
「荒」という言葉は、「あらい」と読まれることが多いですが、この場合は「すさむ」と読むので、くれぐれも「こころがあらむ」等と読んでしまわない様に気をつけましょう。
「心が荒む」時の原因
では、一体何が心を荒ませてしまう原因なのでしょうか。
人がやる気をなくしてやさぐれてしまう原因には実に様々なものがありますが、基本的には精神的なストレスが原因であるといえるでしょう。
ストレスの原因は、例えば仕事であったり、恋愛、人間関係、経済的困難、将来への不安等、その人個人によって異なってきます。
心が荒みやすい人の特徴としては、何事も理想が高いために自分にプレッシャーをかけすぎてしまう人、また息抜きが出来ずに頑張りすぎてしまう人、などが挙げられます。
「心が荒む」の使い方
「心が荒む」は、動詞の「荒む」を活用させて使います。
状態を表す「〜ている」を用いれば、「心が荒んでいる」状態を表すことが出来ます。
また、過去を言い表したいのならば、「心が荒んだ」、予測した未来であれば、「心が荒むだろう」などと活用できます。
更に、名詞と組み合わせて形容動詞として、「心が荒んでいる状態」などと用いることも可能です。
「心が荒む」を使った例文・短文(解釈)
次に、「心が荒む」を使った例文や短文を実際に見て、どのように使うことが出来るのか見ていきましょう。
- 「心が荒む」の例文1
- 「心が荒む」の例文2
「心が荒む」の例文1
「A子は交際していた彼氏と酷い別れ方をして、心が荒んでしまった」
A子という女性は、付き合っていた男性と別れてしまいました。
その出来事は彼女にとって相当ショックな出来事であったのでしょう、結果、彼という希望を失くしたA子さんは無気力状態に陥ってしまったことが読み取れます。
恋愛は人の心を荒ませてしまう原因の大きな一つです。
いくら相手に愛情を注いでいても、相手から同じだけの愛情が返ってくるとは限りません。
自分の好意が充分に認められないとき、人は投げやりな心境になりやすいといえるでしょう。
「心が荒む」の例文2
「いくら頑張っても上司から認めてもらえない。
こんな状態ではいつか心が荒んでしまう」
恋愛とは打って変わって、職場での上司との関係が原因の例文です。
部下であるこの方は、自分では仕事を精一杯頑張っている自覚がありますが、その頑張りが上司から正当に評価してもらえないことに対して不満を抱いています。
そんな現状のままでは、自分自身はいつかやさぐれてしまう、と客観的に自身の状況を判断しているようですね。
職場の人間関係は非常に難しいところですが、くれぐれも手遅れにならないうちに対処しておきたいところです。
「心が荒む」の英語と解釈
「心が荒む」を英語で表現する場合には、どのように言うのでしょうか。
辞書によれば、「荒む」という動詞を、“get/grow wild”と表現することが出来ますが、実際にネイティブが使う英語ではほとんど見かけることの無い言い回しです。
「心が荒む」で表される、ネガティブな心理状況をよりシンプルに考えると、例えば英語では、不満や苛立ちを意味する、“frustrated”や“irritated”、また落ち込んで憂鬱な状態は、“depressed”で表現することが可能です。
日本語特有の言い回しは、英語に直訳すると意味が通じない場合が多々あるので、簡単な言葉に置き換えて英訳することで、本来の意味を失わずに表現することが可能です。
「心が荒む」の類語や類義表現
「心が荒む」を他の言い方で表すときはどのようにしたら良いのでしょうか。
類語や類義表現についてご紹介していきます。
- 「心が軋む」
- 「心がカサカサになる」
- 「心が病む」
「心が軋む」
「こころがきしむ」と読みます。
意味は基本的には、「心が荒む」とほとんど同じです。
「軋む」という動詞には、物と物が擦れ合い、きしきしと音を立てる、という意味があります。
何らかの事情で傷ついて折れてしまった心が、音を立てて危険信号を発している、そんなイメージがわいてくる表現です。
「心がカサカサになる」
「心がカサカサになる」、こちらもまた「心が荒む」と同様の意味で、心のゆとりが無くなってしまい、投げやりな気持ちになっている状態を表しています。
「カサカサになる」という表現から、心から潤いが無くなり、乾燥してしまっていることがわかります。
ここでいう「潤い」とは「余裕」と言い換えることも出来ますね。
心の余裕がなくなってしまうくらいに精神的に追い込まれている状況が、この言葉から読み取れます。
「心が病む」
「こころがやむ」と読みます。
病気になる、わずらう、といった意味を持つ「病む」という動詞ですが、「心」と組み合わせることで、精神状態が悪化している様を表すことが出来ます。
「心が病む」が意味する範囲は非常に広く、普段元気な人が一時的に落ち込んでしまっている程度から、本格的に精神疾患を抱えている状態まで表すことが出来ます。
前後の文脈によっても、どの程度の深刻さであるのかが変わってくるので、その背景や状況を読み取った上で本当の意味を読み取りましょう。
以上、「心が荒む」の意味や類語についてご紹介してきました。
「心が荒む」とは、気持ちや生活態度が荒れてしまい、物事に対しても投げやりになってしまう状態のことを表す言葉でしたね。
是非、正しい読み方や意味を覚えて、日常生活に役立ててください。