「色ボケ」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
男性は自分の目の前に美しい女性が通ると、思わずそちらの方を見てしまうものですが、これは男の習性とも言えることなので、仕方のないことかもしれません。
女性も男性に意識してもらいたくて、セクシーな恰好をしたり、魅惑的な衣装を身にまとい、気を惹こうとする人も少なくありません。
どうしても、男女の行動心理には、このような思いが働いてしまうものです。
しかし、男性の中にはこのような習性と言うか、異常な程の行動をしたり、考えを持っている人がいます。
ここまでくると、もはや習性というより、病気というところまで来ているかもしれません。
そのような時に出てくる言葉が、「色ボケ」ですが、今回はこの言葉の意味やどのような時に使われるか、例文なども交えて説明していきます。
目次
- 「色ボケ」の意味とは?
- 「色ボケ」の語源や由来
- 「色ボケ」の使い方
- 「色ボケ」を使った例文・短文(解釈)
- 「色ボケ」の英語と解釈
- 「色ボケ」の類語や類義表現
「色ボケ」の意味とは?
「色ボケ」の「色」は「カラー」や「色彩」のことではなく、「いやらしい」ことを意味する言葉で、「ボケ」は「呆けている」という言葉から来ていますが、「夢中になる」という意味があります。
この2つの言葉が組み合わさり、「Hなことに夢中な人」、あるいは「Hなことばかり考えている人」という意味になります
漢字でかくと「色惚け」となります。
要するに「情事や恋愛に関する考えに夢中になってしまい、それ以外のことが考えられなくなってしまっている人」のことです。
- 「色ボケ」の読み方
「色ボケ」の読み方
「色ボケ」は「いろぼけ」という読み方になります。
「色ボケ」の語源や由来
「色ボケ」という言葉の始まりは定かではありませんが、ここで言っている「色」は、昔のことわざの「英雄色を好む」のことから来ているとも考えられます。
意味は「英雄というものは活力がみなぎっており、精力的に活動するために好色でもあり、たくさんの女性に手を付けたがるもの」という解釈があります。
その「色」に「呆けている」=「ボケ」が組み合わさったものと思われます。
「色ボケ」の使い方
「色ボケ」という言葉を使うシーンですが、仕事や勉強など本来やるべきことをろくにせずに、女性のことばかり考えて、情欲に溺れて男性や、女性をとっかえひっかえしている男性を指して言うことがありますが、非難的な呼び方なのでいい意味で使われることはありません。
また、男性だけでなく、女性に対しても使われることもあります。
「色ボケ」を使った例文・短文(解釈)
では、「色ボケ」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「色ボケ」の例文1
- 「色ボケ」の例文2
「色ボケ」の例文1
「あいつは、色ボケなのか、女の子ばかり見ているので、どうしようもないな」
このように言われる男性は「色ボケ」している人で、頭の中は常に色恋のことしかありません。
しかも、これが妄想につながることも多く、仕事をしている時や勉強中であっても、色恋に関する妄想をしていることが多いのです。
好きなセクシー女優やタレントを思い浮かべて、その人とHなことしているシーンを想像したり、ひどいケースになると、結婚している場面を想像して、その架空の世界に耽っています。
時として、実際に経験したHなことを思い出すこともよくあり、元カノとの情事やワンナイトラブの経験など、恋愛やセックスのことを思い出し楽しんでいます。
「色ボケ」の例文2
「私の彼って色ボケなのか、街の中ですれ違う女性を見て、いつも変なことを想像しているみたいなの」
街を歩いている時、さまざまな人とすれ違いますが、普通の人であれば、自分のタイプの人でないなら、いちいちすれ違う人を注目しないでしょう。
しかし、色ボケの人は違い、目に入る人に対して、「この人は色恋の対象か」というような感覚で女性判定をしています。
それが、自分の好みでタイプの相手であれば、その判定を無意識的にしてしまうのです。
「色ボケ」の人には、人を見ることを色恋の観点で結びつけてしまいます。
この傾向は完全に癖になっているのでもう病気としか言いようがありません。
「色ボケ」の英語と解釈
「色ボケ」を英語で表現すると、“person obsessed with thoughts of sex”となりますが、“obsessed”とは、「取り憑かれた」という意味があるので、病的な意味合いがありそうです。
「色ボケ」の類語や類義表現
では、「色ボケ」を他の言葉で言うと、どのような言葉があるでしょうか?
ここでは、いくつか類義語と思われるものを選んでみました。
- 「色情狂」
- 「助平野郎」
- 「女狂い」
「色情狂」
「色情狂」という言葉が、「色ボケ」の類義語として挙げることができます。
意味としては、「情欲がはなはだしく常軌を逸した行動を取ること」、または「そのような人」で「色きちがい」ということもできるでしょう。
専門的な解釈では、「うつ病や、脳の器質的障害、薬物依存などによって性欲が異常に高まっている状態」のことも指しており、女性の場合は「ニンフォマニア」、男性の場合は「サチリアージス」とも表現しています。
このような人は、心の奥深くに潜んでいる幼児体験による性への強い関心か逆に作用して嫌悪感が強い人がなると考えられていますが、欲望が強いために相手かまわず、Hなことを想像してみたり、実際に行為に及んでしまうことになります。
「色ボケ」よりその度合いが強くなるでしょう。
「助平野郎」
「助平野郎」とは、「女性に異性に対して異常に好奇心を示す男性のこと」で、つまり「好色」、「好色漢」、「好き者」と称されることもあります。
好色な女に対してもしばしば使われますが、大半は男性が対象です。
「助平」は「色ボケ」のようなシーンや相手を指すだけでなく、ちょっと余計と思われる事柄や物事に手を出す場合でも用いられることもあります。
「助平心を出して、つい投資をしてしまった」というようなケースですね。
「女狂い」
「女狂い」となると、もう「色ボケ」よりストレートな表現となっていしまいますが、「男が女に夢中になり情事に溺れること」という意味です。
このような男は、ほぼ間違いなく病的な人と言えるでしょうし、このような人を目の前に自分のガールフレンドや奥さんを紹介することは絶対に危険ですね。
「色ボケ」と呼ばれる男性は、ホントに女性が好きですが、もうその度合いがどうしようもないくらいに致命的です。
「英雄色を好む」人であれば、何事に対しても精力的なので、仕事もバリバリとこなすのですが、「色ボケ」な人は仕事も手がつかない程に女性に狂っているので、どうしようもありません。