「女たらし」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
世の中には、どうしようもない男性がいるものです。
自己中心的な性格で周りの人達のことを全く気にせずに、自分勝手な行動をする人達です。
しかし、「女たらし」と呼ばれる男性もどうしようもない男性と言えるでしょう。
目次
- 「女たらし」の意味とは?
- 「女たらし」と「女好き」の違い
- 「女たらし」の語源や由来
- 「女たらし」の使い方・例文や短文・解釈
- 「女たらし」の英語と意味を解釈
- 「女たらし」の類語や類義表現
「女たらし」の意味とは?
「女たらし」の意味を解釈する時に注目すべき言葉は「たらし」です。
「たらす」とは「誑す」と書くのですが、この言葉は、「甘い言葉で騙したり、誘惑すること」という意味があります。
このことから、「女たらし」とは「女性を騙したり、言葉巧みに誘惑して弄ぶ男性」ということになります。
言葉の語感からだと、単純に「女にだらしない男性」というニュアンスで使われることもあります。
「女たらし」と「女好き」の違い
「女たらし」と似たような言葉の1つに「女好き」という言葉があるのですが、この2つの言葉には、若干ニュアンスの違いがあります。
「女ったらし」は、女を言葉巧みに騙して弄ぶことをしている男性」ですが、「女好き」となると、「女性が好きな男」ということになります。
どちらも「女性が好きで愛より性的な欲望が強い」という印象は同じなのですが、「女たらし」は、モテるためのテクニックを持っていますが、「女好き」には、そんなこんなことは関係なく、「女性が好き」なだけの意味合いがあります。
「女たらし」の語源や由来
「女たらし」の語源を考える時も「たらし」に注目するのですが、「たらし」は「誑し」と書き、「女性を言葉巧みに弄ぶ」や「とっかえひっかえして交際する」というような意味になってきます。
「言葉巧みに」という意味も含んでいるのですが、この「誑す(たらす)」が「言葉巧みに騙す」という意味から「女性」とブラスされることで、「たらし」=「女たらし」という解釈に変化していったのだと考えられています。
「女たらし」の使い方・例文や短文・解釈
では、ここから「女たらし」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「女たらし」の例文1
- 「女たらし」の例文2
「女たらし」の例文1
「彼は伝説的な女たらしとして有名だ」
このようなことを言われてしまう男性は昔から何人もいたはずです。
「英雄色を好む」という言葉があるくらいなので、歴史上の有名な人物でさえ、「女たらし」だった人が少なくありません。
「女たらし」の例文2
「女たらしの男の性格の特徴はマメな性格のふりをしているというものがありますが、あれは単なるふりです」
このように「女たらし」と言われる男性は女性に対してとてもマメな性格な人が結構多いのです。
しかも、女性から見ても、決して悪い男に映らないので、ある意味犯罪的かもしれません。
「女たらし」の英語と意味を解釈
「女たらし」を英語で言うなら、“playboy”と言いたくなりますが、これはあくまで日本人の感覚で、英語に訳すなら、“woman chaser”や“ladies' man”、“womanizer”=「女たらし」という言葉が近い意味になるでしょう。
「女たらし」の類語や類義表現
では、ここから「女たらし」の類義語をいくつか見ていくことにします。
- 「プレイボーイ」
- 「すけこまし」
- 「好色漢」
「プレイボーイ」
日本では「プレイボーイ」が「女たらし」の同義語として認識されることがあります。
意味としては、「男性の遊び人」、「色男」などの解釈になりますが、「女性を次々と誘惑した虜にするような、やり手の男性」という意味で理解されています。
本来は「プレイボーイ」となると、恋愛だけでなく、「多趣味な男性」や「多才な男性」というようなニュアンスも含まれていますので、欧米では日本で解釈されている「女好き」とはかなり隔たりがあります。
「すけこまし」
「すけこまし」は、「すけ」と「こまし」のスラングからできた合成語です。
「すけ」は女性を意味しており、「こまし」は「たらし込む」という意味です。
このことから、「すけこまし」とは、「女性を騙す、たらし込む、口説くような行為をする男性のこと」を意味しています。
「すけこまし」は元々、いい意味の言葉ではありませんが、女性の口説きテクニックを持っている人の褒め言葉としても使われることがあります。
「好色漢」
「好色漢」も似たような意味があり、「色事の好きな男」という意味があります。
あまりいい意味で使われることがない「女たらし」ですが、女性に対しては、とても優しくマメなので、口説かれた女性は決して悪い気にはなりません。
そのことを考えると「女たらし」は意外といい人かもしれません。