「押し付けがましい」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「押し付けがましい」の意味や類語を紹介します。
さらに「押し付けがましい」の使い方や、「押し付けがましい」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「押し付けがましい」の意味とは?
- 「押し付けがましい」と「当て付けがましい」の違い
- 「押し付けがましい」の言葉の使い方
- 「押し付けがましい」を使った例文
- 「押し付けがましい人」の特徴
「押し付けがましい」の意味とは?
みなさんは、「押し付けがましい」という言葉を知っているでしょうか。
知っているというだけでなく、「押し付けがましい」という言葉からイメージできる人が、身近にいるという人もいるでしょう。
また自分が「押し付けがましい」行動をしてしまった事を思い出して、変な汗が出てくる人もいるかもしれません。
一方で、「押し付けがましい」という言葉を、今回初めて目にしたという人もいるかもしれません。
そこで「押し付けがましい」の読み方と意味を紹介して行きます。
- 「押し付けがましい」の読み方
- 「押し付けがましい」の意味
「押し付けがましい」の読み方
「押し付けがましい」は「おしつけがましい」と読みます。
難しい漢字が使われていないので、読み間違う事が少ないと思います。
「押し付けがましい」の意味
「押し付けがましい」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「押し付けがましい」には、「自分の考え方や感じ方などを、相手に当たり前の事のように受け入れさせようとする事」を意味します。
例えば、結婚観は人それぞれで、どのタイミングで結婚するか、あるいは結婚するかしないかは、本人の考え次第という事になります。
しかし、例えば「若いうちに結婚した方が幸せ」という考えを、誰かに押し付けてくる人がいます。
この結婚観は個人的な考えに過ぎないのに、それが当然の事のように、相手に受け入れさせようとする時、「押し付けがましい」という言葉を使う事ができます。
このように「押し付けがましい」には、自分の考え方や感じ方を、誰かに対して当然のように受け入れさせる事という意味があります。
「押し付けがましい」と「当て付けがましい」の違い
「押し付けがましい」と似た意味の言葉に、「当て付けがましい」という言葉があります。
二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「当て付けがましい」という言葉のもとになっている、「当て付ける」という言葉には、他にかこつけて相手の悪口や皮肉などを言う意味があります。
例えば、「Aさんの事が嫌い」という事を、「Bさんの事が好き」という言動により、分からせるような行動を「当て付ける」と言います。
「当て付けがましい」という言葉には、「当て付ける」ような態度が、露骨に表れているという意味があります。
そのため「当て付けがましい」という言葉は、「完全に当て付けている」という言葉に言い換える事ができるかもしれません。
このように「押し付けがましい」と「当て付けがましい」は、文字としては似ていますが、意味がまるで違う事がわかります。
「押し付けがましい」の言葉の使い方
「押し付けがましい」はどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「押し付けがましい」には、自分の考え方や感じ方などを、相手に当たり前の事のように受け入れさせようとする事を意味します。
謙虚な人は、自分の意見を、全ての人の中の一つの意見にしか過ぎない事を知っていますが、「押し付けがましい」タイプの人は、そうは思いません。
そこで、自分の意見が絶対に正しいと思っている人と出会った時、さらに自分にその意見を押し付けてくる時に、「押し付けがましい」という言葉を使ってみましょう。
例えば誰かと一緒にファッションアイテムを買いに言った時に、自分の好みの服を、さも世界中の人が評価しているアイテムだという感じで押し付けてきたら、その人は「押し付けがましい」人でしょう。
「押し付けがましい」を使った例文
「押し付けがましい」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「押し付けがましい」を使った文章を見て、この言葉の使い方を知りましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
恋愛の場面における「押し付けがましい」を使った例文を紹介します。
「両親は早く結婚して子供を作るのが幸せになる秘訣だと言う。それも一理あると思うが、『押し付けがましい』ので嫌になる」
結婚に対する価値観は、人それぞれです。
しかしこの例文に登場する親のように、「結婚して子供が作るのが幸せ」という意見は、大多数を占めている多数派です。
そのため、このような意見を持つ人は「押し付けがましい」言い方をしてくる可能性が高いでしょう。
例文2
日常的な場面における「押し付けがましい」を使った例文を紹介します。
「近所の中華料理店に入ったら、『本日のランチ』を強く進めてくる。あまりにも『押し付けがましい』ので、わざと違う料理を注文した」
時々、おすすめのメニューを強くおしてくる飲食店があります。
おすすめのメニューを食べるのは楽しい事ですが、この例文に登場するお店のように、あまりに「押し付けがましい」場合は、逆らいたくなってしまうものです。
「押し付けがましい人」の特徴
最後に「押し付けがましい人」の特徴を見ていきましょう。
「押し付けがましい人」に共通する特徴は、どのようなものでしょうか。
- 「人の話を聞かない」
- 「みんなそうだと思っている」
- 「自己中心的」
「人の話を聞かない」
「押し付けがましい人」には、「人の話を聞かない」という共通点があります。
人の話を聞く人なら、人それぞれ様々な意見を持っている事を知っているからです。
「好きな色」は、本当に人それぞれで、100人いたら100通りなくらい違います。
しかし、普段から人の話を聞かない人は、様々な意見がある事、好みは人によって全然違う事に気付けません。
「みんなそうだと思っている」
「押し付けがましい人」は、自分が思っている事を、「みんなもそう思っている」と思い込んでいます。
本気でそのような考えを持っているため、違う事をわかってもらうのが難しいかもしれません。
両親の教え通りに生きている人などに、このようなタイプの人が多いでしょう。
「自己中心的」
世界の中心に自分がいると思っている「自己中心的」なタイプの人は、「押し付けがましい」でしょう。
自分の思うとおりに物事を進めたいので、確信的に周囲の人に面倒な事や嫌な事を押し付ける傾向があります。
「押し付けがましい」という言葉の意味や使い方を見てきました。
この言葉の意味を知った事で、「押し付けがましい」と感じる人が、自分の周りにいる事に気が付いたかもしれません。
少し面倒な性格の人なので、距離を置いた方がいいかもしれません。