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「脛齧り」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

「脛齧り」とは、「親・保護者から学資・生活費をもらって生活すること」「経済的に自立しておらず、親・保護者に頼った生活をしている人」です。

「脛齧り」「意味・読み方・語源と由来・使い方・例文と解釈・英語・類語や類義の言い回し」などについて、詳しく説明していきます。

脛齧り

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目次

  • 「脛齧り」の意味とは?
  • 「脛齧り」の語源や由来
  • 「脛齧り」の言葉の使い方
  • 「脛齧り」を使った例文・短文(解釈)
  • 「脛齧り」の英語・解釈
  • 「脛齧り」の類語や類義の言い回し


「脛齧り」の意味とは?

「脛齧り」の意味とは?

「脛齧り」の意味は、「親・保護者から学資・生活費をもらって生活すること」「経済的に自立しておらず、親・保護者に頼った生活をしている人」になります。

「脛齧り」という言葉は、親(保護者)の体を支える大事な身体の部分である「脛」「経済基盤」になぞらえて、それを齧っているということから、「親の経済力に頼って依存的に生活していること」を意味しているのです。

「脛齧り」の言葉には「学校・学業・社会勉強が中心でまだ経済的に自立できない学生・若年者」の意味合いがありますが、現在では「定職に就いていないために自立できておらず、親の経済力に依存している成人・大人」のことも意味します。

  • 「脛齧り」の読み方

「脛齧り」の読み方

「脛齧り」の読み方は、「すねかじり」になります。



「脛齧り」の語源や由来

「脛齧り」の語源や由来

「脛齧り」の語源・由来は、「脛(すね)」という自分の体重を支えている大事な身体の部分を、「親や保護者の経済基盤+仕事の成果(収入・貯蓄・資産)」に喩えているということになります。

「脛」は、「親・保護者の大事な経済基盤(働いて得ているお金+家計の原資になる収入と貯金)」を象徴しているのです。

「脛齧り」の由来は、親・保護者にとっても重要な経済基盤(仕事の成果)である「脛」を、子供や他人が齧って奪い取っているということにあります。

一方で、親・保護者が必ずしも「脛を齧られることを嫌がっているわけではない(自立できない子供でもまだ可愛いから)」という意味合いが込められていることもあります。

「脛齧り」の言葉の使い方

「脛齧り」の言葉の使い方

「脛齧り」の言葉の使い方は、子供・若年者などの保護してもらいやすい立場にある人が、親(保護者)に生活費・学資を依存している時に使うというものです。

「脛齧り」という言葉は、「まだ経済的に自立できていなくて、親(保護者)に生活費・遊興費などを頼りきりになっている人」に対して使われるものなのです。

例えば、「あの家の息子は何年間も働いていなくて、親に頼った脛齧りの身分に甘んじている」「このまま親の脛齧りをしていても、自分の人生の幸せな道を切り開いていくことはできない」などの文章において、「脛齧り」という言葉を使用することができます。



「脛齧り」を使った例文・短文(解釈)

「脛齧り」を使った例文・短文(解釈)

「脛齧り」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

長期の闘病期間によって、不本意ながら実家で脛齧りをさせてもらうことになりました。

この例文の「脛齧り」は、本当は経済的に自立したい気持ちがあるのに、重い病気になってしまったことで、「不本意(嫌々)ながらも親の経済力(収入・貯金)に頼らなければいけない事態」を意味しています。

例文2

大学を卒業してからずっと定職に就いていない彼は、親の脛齧りをして何とか生き延びてきた。

この例文の「脛齧り」は、「大学卒業後にずっと定職に就かずに、親の経済力に依存している生活状態」を意味しています。

実社会や企業生活に適応する能力に欠けているなどの理由によって、脛齧りをする状態が続いているのです。

例文3

脛齧りの身分は他人から見れば気楽かもしれないが、一人前の大人と見なしてもらえない自尊心の傷つきはやはり辛いものであった。

この例文の「脛齧り」は、「親に生活費・遊興費を頼っている状況・立場」を意味しています。

親に生活費を頼る脛齧りは気楽に見えても、実際には世間体が悪かったり一人前の大人として扱ってもらえなかったりして、精神的にはつらい部分も多いのです。

「脛齧り」の英語・解釈

「脛齧り」の英語・解釈

「脛齧り」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。

“sponge off one's parents”(“sponge off”にはお金をたかるの意味があります。この英文は、親の脛齧りを示唆しているのです。)

“live off one's parente”(“live off”には〜で生計を立てていく、〜に寄生して生きていくの意味があります。この英文は、親の脛齧りを意味しています。)

“My brother lived off his parents. ”(僕の兄は親の脛を齧っていた。)

“dependent on one's parents”(“dependent on”には〜に依存するの意味があります。この英文は、親の脛齧りを意味しています。)

“I dependented on parents until my work is decided. ”(私は仕事が決まるまで、親の脛齧りをしていました。)

「脛齧り」の類語や類義の言い回し

「脛齧り」の類語や類義の言い回し

「脛齧り」の類語や類義の言い回しには、どのようなものがあるのでしょうか?「脛齧り」の類語・類義の言い回しについて、分かりやすく解説していきます。

  • 「穀潰し・親(家)に依存した人」
  • 「半人前・未熟者」
  • 「NEET(ニート)・パラサイトシングル」

「穀潰し・親(家)に依存した人」

「脛齧り」の類語・類義の言い回しとして、「穀潰し(ごくつぶし)・親(家)に依存した人」があります。

「穀潰し」というのは厳しい非難の意味合いがある言葉ですが、「働いていなくて自分に何の稼ぎもないのに、食事だけは食べている状態や人」を意味しています。

穀潰しとは親(家)に経済的に依存した人のことですが、「脛齧り」と似たような意味を持つ類語として、「穀潰し・親(家)に依存した人」が上げられます。

「半人前・未熟者」

「脛齧り」の類語・類義の言い回しとして、「半人前(はんにんまえ)・未熟者」があります。

「半人前」の言葉の意味は、「精神的・経済的に一人の大人として自立できていない人」のことです。

「未熟者」とは、「十分に自立や成熟ができていない人」のことです。

親に依存した生活をする「脛齧り」の類語として、「半人前・未熟者」を指摘することができます。

「NEET(ニート)・パラサイトシングル」

「脛齧り」の類語・類義の言い回しとして、「NEET(ニート)・パラサイトシングル」があります。

「NEET(ニート)」とは「Not in Education, Employment or Training」で、「就職も就学も教育訓練もしていない無職者」を意味しています。

「パラサイトシングル」という言葉は、「就職して働いているものの、実家で生活していて家賃・食費・光熱費などの生活費を支払っていない人」のことを意味しています。

経済的に自立していなくて親に頼っている「脛齧り」の類義の言い回しとして、「NEET(ニート)・パラサイトシングル」を指摘できます。

icon まとめ

「脛齧り」という言葉について徹底的に解説しましたが、脛齧りには「親・保護者から学資・生活費をもらって生活すること」「経済的に自立せずに親頼み(保護者頼み)の生活をすること」などの意味があります。

脛齧りの類語・類義の言い回しとしては、「穀潰し・親(家)に依存した人」「半人前・未熟者」「NEET(ニート)・パラサイトシングル」などがあります。

「脛齧り」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。